A DAY IN THE LIFE

好きなゴルフと古いLPやCDの棚卸しをしながらのJAZZの話題を中心に。今後のメディアがどうなるかも気になるところです。

アレンジャーの腕の見せ場はやはり大編成のビッグバンドで

2011-09-17 | PEPPER ADAMS
Jazz New York / Manny Albam & His Jazz Greats



岸義和Bigbandのライブに行った。「ハリージェイムス&レイアンソニー」と銘打ってあるだけに、岸のトランペットをフィーチャーした曲が多くを占めたが、ベイシー、ハーマン、そしてバディーリッチのレパートリーを加え、スイングビッグバンドを堪能した。前回のライブとはメンバーが9人入れ替わって、サックスセクションは全員替わったとのことだが、スダジオワークを多くこなしているベテラン揃い、初見の譜面を難なくこなしていた。
リードアルトとクラリネットでサックスセクションを取り纏めた佐野博美はライブでは初めて聴いたが、ベテランの貫禄ある演奏をたっぷり聴かせてもらった。「聴く人の琴線に響く音楽」を提供することに真摯に取り組んでいる姿勢には感銘した。モダンビッグバンドもいいが、ビッグバンドファンとしては、このようなスイングバンドの良さを味わえるライブは嬉しいものだ。

レイアンソニーが、スイングオーケストラの十八番を次々と紹介するTVSHOWのビデオ


結局ビッグバンドの編成はどのバンドもほとんど同じなので、どのような雰囲気を出すかは曲のアレンジ次第になる。もちろんバンドカラーに合わせたアレンジも多くあるが、アレンジャーの個性を出したサウンドというものが大事だ。他のバンドへのアレンジの提供だとなかなか本領発揮とは行かないこともあるが、アレンジャーがリーダーとなったバンドになると思う存分自分のイメージが出せる。例えば、ビルホルマン、ボブブルックマイヤーなどのオーケストラアルバムは、まさに自分の編曲を自分で思い通りに演奏している。クインシージョーンズが自分のオーケストラを持った時もそうだった。

1958年の4月、ニューヨークのバードランドでハードバップの立役者達がジャムセッションに興じていた頃、同じニューヨークでアレンジャーのマニーアルバムが録音したのがこのアルバム。元々はサックスプレーヤーだったマニーアルバムは1950年にはプレーヤーとしては一線を退き作編曲に注力していた。自己のリーダーアルバムを出したのは1955年が最初だが、この頃は売れっ子のアレンジャーとして多くのアレンジを提供していた。大活躍中のアルバムが地元ニューヨークのスタジオミュージシャンの一流処を集め、曲も、ガーシュインの一曲を除いてすべて自分の曲。JAZZ NEW YORKのタイトルどおり、ニューヨークを題材にしたアルバムだ。当時のニューヨークというとどうしてもハードバップ濃いサウンドを思い浮かべてしまうが、大編成のアンサンブルワークは当時のウェストコーストのサウンドにも通じるものだ。この両方の橋渡しのスマートさがマニーアルバムのアレンジの特徴かもしれない。その前のアルバム、「ジャズ・グレーツオブ・アワー・タイム」でもウェストとイーストのメンバーを両方から集めていた。アルバムは、この後インパルスで映画音楽を題材にしたアルバムを作り、1967年にはソニーレスターと一緒にソリッドステートレーベルを立ち上げる。アレンジャーとしては、晩年まで活躍した一人だ。

1. Thruway         Albam 3:33
2. They All Laughed     Gershwin, Gershwin 3:55
3. In a Mist        Beiderbecke 5:23
4. Fresh Flute       Albam 5:14
5. Dot's Right       Albam 4:37
6. Hebe, The Cups Please! Albam 5:30
7. The Nether Regions   Albam 8:24

on all Selection

Manny Albam Arranger, Conductor
Gene Quill (as)
Al Cohn (ts,bs)
Pepper Adams (bs)
Bernie Glow (tp)
Ernie Royal (tp)
Jim Dahl (tb)
Bob Brookmeyer (vtb)
Tommy Mitchell (btb)
Osie Johnson (ds)

on 1.,7.
Donald Byrd (ts)
Zoot Sims (ts)
Dick Katz (p)
Milt Hinton (b)

Recorded April, 1958 New York

on 3.,5.,6.
Art Farmer (tp)
Frank Socolow Sax (Tenor)
Eddie Costa Piano, Vibraphone
Milt Hinton Bass

Recorded on April 25,1957

on 2.,4.
Jerome Richardson (fl,ts)
Nick Travis (ts)
Dick Katz (p)
Joe Benjamin (b)

Recorded April, 1958
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