山クジラの田舎暮らし

岩手県北の田舎に生息する「山クジラ」です。定年後の田舎暮らしや趣味の山行きのことなど、発信していきます。

『一心斎不覚の筆禍』物書同心居眠り紋蔵=佐藤雅美著

2013-12-26 12:17:29 | 読書

『一心斎不覚の筆禍』は佐藤雅美の「物書同心居眠り紋蔵」シリーズの第9作である。居眠り紋蔵のシリーズはなかなか面白く、第1作から読んできた。この本には、「女心と妙の決心」、「江戸相撲八百長崩れ殺し一件」、「御奉行手柄の鼻息」、「文吉の初恋」、「天網恢恢疎にして漏らさず」、「一心斎不覚の筆禍」、「糞尿ばらまき一件始末」、「十四の娘を救ったお化け」の7つの表題の作品が入っており、それぞれ一話完結しながら連続していく組み立ててである。

今回の作品では、不動岩が死に直面し不動岩の倅と兄弟分の杯を交わした文吉を、紋蔵のもとに引き取ってくれと言う話が来る。文吉はもとより勘太も引き取って紋蔵は近くの手習い所に行かせるが、色々ともめごとが起こり、その手習い所をやめて、今は女ばかり教えている塾に文吉たちは通うことになる。文吉は養子として紋蔵の後をついで同心になる決心を固める。例繰り方という物書き同心の藤木紋蔵は、いつも居眠りをする病気をもっているが、例繰り方に長くつとめ、そのため知識は豊富なのと、独特の知恵を働かせて事件を解決するのである意味期待もされているという変わった同心だ。捕物帳というとだいたい岡っ引きか、回り同心などが主役なのだが、この話ではまったく違う。先日読んだ『源之助人助け帖』も「姓名係」という役職に左遷され、その余暇に事件を解決する話で、何となく共通しているなと思った。

「居眠り紋蔵」シリーズは、作者が続ける限り読まないとならない。


大根の醤油漬け

2013-12-26 07:44:52 | グルメ

それと、今朝から「大根の醤油漬け」が出てきた。11月に妻が漬けておいたもので、「少し塩味が弱いかな?」と本人は言っているが、パリパリした食感と、少し甘い目で醤油の浸み込んだ美味しい漬物になった。ただ少し表面にカビのようなものが出ているとかで、早い目に消費することが必要らしい。妻が漬けたのは、この他に「甘酢漬け」と「タクワン」がある。これに各種「浅漬け」を加えると、当分漬物を購入する必要はないようだ。岩手県北部だけでなく、群馬の輪が生まれ故郷でも、漬物を購入することはなかった。大きな樽に、タクワン、白菜づけなどが仕込んであって、一冬中食べた。そしてにすっぱくなるのを加工して食べさせられた。岩手の久慈家に入って、私が好きだったのは義母の作るキュウリノ古漬けで、これに枝豆やミョウガ、青紫蘇の穂などを漬け込んだものは酒の肴にぴったりだったが、義母が亡くなってからは食べられない。残念ながら、娘たち(妻と義妹)にはその作り方は伝わらなかったようだ。ある意味、文化の継承が出来ていないのが残念ではある。


年末で残り物を活用

2013-12-26 07:34:12 | グルメ

今朝は風もない静かな朝。配達の途中で今日もキツネにあった。彼らはなじんではくれないで、ヘッドライトの先を横切って闇に消えていく。いよいよ年の瀬もつまってきたが、町長選は「見送り」と決まり、ある意味ほっとしている。そして、選挙になればできなかったであろう、台所の掃除をこの2日間でやってしまわないとならない。わが家は台所兼食堂に薪ストーブがあるため、昔とちがって煙突があるのでさほどではないが、それでもすすがたかり壁紙が黒ずんでくる。私がまだ盛岡に通勤しているころは、そんな時間はなかったので手をかけることはなかったのだが、退職した年にはじめて壁のふき取りをしたら、真っ黒だった壁紙が真っ白になって、部屋そのもの明るくなったものである。今日は、家の道路側に積みあがっている雪を川に捨て、その後台所の清掃にかかるつもりだ。

年末になって、妻は冷蔵庫の中で残っているものを使って料理をしている。今朝は、エリンギとチンゲンサイが残っていたといってソテーにした。それに真ホッケの開き、自家製の切り干し大根の煮つけ、ホウレンソウに海苔をちぎってかけたもの、味噌汁は小川原湖産のシジミ。今朝も「ごちそうさん」。


晩飯はジャッパ汁

2013-12-25 19:12:47 | グルメ

今晩は「山賊食堂」の開店である。昼飯を「たむら食堂」で焼き肉ランチを食べた後、近くのスーパーで買い物をした。物色しているとタラの加工品で「ジャッパ汁用」というのがあった、「鍋用」だと398円だが、「ジャッパ汁用」は298円である。これを見逃す手はないと思い購入した。途中用事を済ませ、いったん家に戻ってから大谷温泉に行って汗を流し、午後5時から調理を始める。ジャッパ汁はある意味単純な料理で、ダイコン、ニンジンをコブ出汁で煮て柔らかくなったら、タラのアラを入れる。そうして白味噌と料理酒で味をつけて、最後にタラのキモ(肝臓)と白子(精嚢)を入れ火が通ったら出来上がりだ。ジャッパ汁はぜひ、熱いうちに食べてもらいたい。上品なタラチリなどと違って野趣あふれる料理だと思う。いつかまた、青森の人たちとジャッパ汁を食べたいと思うが、果たして実現は可能だろうか?


田村牧場直営店で焼き肉ランチ

2013-12-25 16:33:49 | グルメ

「民報ひろの」1月号外4,000枚余の印刷を久慈の事務所でしたら、昼を回ってしまった。そこで外食にしようと思った。以前から気になっていた田村牧場直営店に入ってみることにした。ランチは750円でお手ごろだが、メニューには焼き肉ランチというのがあって、1,480円と結構なお値段だが、しばらく焼き肉などというものを食っていないなと思い。今年のご苦労に感謝する意味でこれを注文した、待つことしばし届いたのがこれ。肉が5種、ピーマンとシイタケ、カボチャなどの野菜がつき、ナムルとキムチ、そしてご飯と味噌汁、食後にコーヒーもついた。一人焼き肉はちょっと寂しいが、まずまず堪能した。田村牧場というのは北海道の十勝地方にある牧場らしく、久慈市の直営店は「たむら屋」という。久慈市文化ホールから久慈川に架かる橋を渡って少し行くとあるので、お出かけの節はお立ち寄りください。