今晩は山クジラが料理当番である。朝の内にサバ味噌はしかけておいたので、まず1品はOK。冷蔵庫を覗くと、寒じめホウレンソウと、スティックタイプのブロッコリーがあったので、湯がいておく。その他にニンジンの薄切りも湯がいて、温野菜サラダにした。寒じめホウレンソウは、湯がいただけで結構おいしいのでおひたしに。最後は、豚ばら肉の薄切り肉を使って、すき焼き風煮をつくった。すき焼きというには肉の分量が少ないので、たいていわが家ではすき焼き風煮になってしまう。これに、到来物の守口大根の奈良漬を切ってつければ立派な晩飯になる。
寒じめホウレンソウはどこまで出回っているかわからないが、普通のホウレンソウがハウスで暖房もしえt育てるのに対し、路地で歓喜にあてて育てたものである。私が子どもの頃、やはりホウレンソウは苦手な食物だったが、冬の寒さの中で育ったホウレンソウ、特に赤い根っこの部分が甘かったのを覚えている。私たちの町は、ホウレンソウを特産品化する努力をしているが、作っている品種は「西洋ホウレンソウ」で、昔、私たちが食べたホウレンソウの味はしない。最近は、野菜工場でレタスやサラダ菜などの野菜をつくっているようだが、野菜のもつ本来の力はなくなってしまうだろうと思っている。できれば、昔ながらの野菜をわが家の畑で育ててみたいものだと思っている。