お正月飾りと言えば、最近はスーパーなどで売っている作り物で済ませる家が多い。中にはお正月飾りをしない家もある。洋野町大野地区の農家は、基本的に「としな」というものを飾る。「としな」とは「としなわ」がなまったもので、もともとは各家庭で稲わらでつくった。わが家でも数年前までは爺様がやっていたが、認知症の進行とともに面倒な仕事はほとんどやらなくなった。ある年には、私が見よう見まねでつくってみたが、こればかりはよそ者である私にうまくできるはずもない。それで、昨年久慈市のスーパーでも「としな」を売っているのを発見し、購入してきて飾った。わが家も正月をはさんでしばらく多忙な日々をすごさねばならなくなるので、早い目に「としな」を購入しておいた。10本セットで400円しないのだから安いものだ。私の役目は、あと三階松を切ってきて神棚を飾ることぐらいかな。いつもは薪ストーブで黒くなる台所の壁紙を洗剤で拭いたりするのだが、時間がないかもしれない。次男はカナダだし、長男は名古屋で嫁の実家が伊勢にあるから帰ってこない。長女夫妻は北海道だろうか。そんなわけで、手抜きをして正月を迎えようと思う。
昨日の鎌倉河岸捕物控シリーズにつづいて、同じ佐伯泰英の人気シリーズ居眠り磐根江戸双紙シリーズの第44巻『湯島の罠』を1晩で読んでしまった。今朝は配達がないので、5時まで寝てて良いのだが、3時頃トイレに起きてそのまま読書をした。物語は、尚武館に起居している元根来忍者の霧子が毒矢にうたれた傷から立ち直っていく場面から始まり。表題のもとになっている坂崎道場の高弟・辰平が、湯島天神の境内から連れ去られ、それを磐根らが救出するはなじまでだ。いよいよ田沼親子との最終的対決が近づいているような物語展開で、もしかすると居眠り磐根シリーズも終盤が近づいているのかもと思わせられる。このまま、磐根が還暦を迎えるまで話を続けるのには無理があり、敵に打たせてしまうわけにもいかない。小説の作り手の苦労がしのばれる。この本も、例の全国チェーンの古書店で、「新刊」の棚に並んでいた。それでも定価より200円安かった。普通の書店でも確かに「新刊」のコーナーにあったのでおおいに得をした気持ちになった。
おはようがんす。洋野町大野は昨日の夕方から雪で、今朝は夜明け前に除雪車が初出動した。除雪車が通ると家の前に雪の塊が残ることになる。今日はは妻の主宰する習字教室に子供たちがやってくるので、玄関前に雪があっては大変なので、一人で早めに朝食をすませて、雪かきをした。「初雪かき」である。およそ30分ほどだが、汗が噴き出して肌着を着替えなければならなくなった。
今朝は、週1回の朝食当番の日。魚は塩サバを焼いた。昨晩がサバ味噌だったのでサバ続きだが、冷蔵庫にある食材の関係でこうなった。「特大」だったので、身も厚く脂ものっていて美味しかった。今回3つに切ったのは、爺様が晩飯には出てこずサバ味噌が残ったからである。なぜか、今朝は私が雪かきしている間に出てきて食べたらしい。それと、他の料理で使って残っていたゴボウを使ってキンピラをたっぷりとつくった。余ったら常備菜にできる。そして割合得意にしているポテトサラダ。何回か作っている内に味が決まってきた。マッシュしたポテトにマヨネーズ、オリーブオイル、レモン汁、塩、コショウで味をつける(場合によってはバターもGoo)のだが、その分量の見当がついて最近では一番美味しくできたと思う。それに到来物の守口ダイコンの奈良漬。私は関東の生まれだが、妻や義妹はこの土地の人間で甘ったるい奈良漬は少々苦手のようである。東北の漬物は少し塩辛い位なのが好まれる。私の舌もだいぶこの地の味になじんでしまった感がある。
除雪が終わった家の前(7時頃)