午後2時から、飛高会館で「山としひろ 市政報告会」を開催。みなさん、休日にもかかわらず、ご参加どうもありがとうございました。
市議会9月定例会についての報告後、みなさんと意見交換しました。
議員定数が2人削減されたことに関連して、いろいろなご意見をいただきました。私が以前から何度も主張しているように、議員定数については、議員の性格、議会のあり方を踏まえた議論が必要です。また、議会制民主主義の原則からすると、多様な価値観・意見が反映できるように配慮すべきです。
地域協働についても大いに議論しました。高齢者の見守りをどうするのか、大きな課題です。また、犬山市の火葬場にある葬儀場が活用されるようPRすべきというご要望がありました。さらに、道路の補修などを地域の人に任せてみたらどうかという提案もありました。 みなさんの思いを大切にして、市議会12月定例会に臨みたいと思います。
【市政報告会 レジュメ】
2010年11月6日(土) 午後2時から 飛高会館1階 図書室にて
はじめに
○ 市政報告会(第6回目)開催の意義。
昨年度決算審査
○ 英語指導助手(ALT)
・ 請負契約では、担任の先生と打ち合わせ、ティーム・ティーチングができない。黒板やチョークを使うこともできない。現場の実態は「偽装請負」(労働者派遣法違反)ではないかと指摘した。
○ 児童館、保育園の民営化(指定管理者制度)
・ 民営化されてから職員の退職が相次いでいる。
・ 経費削減のみを目的とした民営化は成功しない。
○ 国民健康保険(国保)への繰出し金
・ 「国保税が高い」という意見が多いが、税だけで賄いきれないので、一般会計から財政支援している。
○ 下水道整備
・ 接続率向上が課題となっている。
・ 下水道に接続すると、負担増となるのか。
○税の滞納
・ 一般会計1,518,336,642円、国民健康保険特別会計1,970,434,802円、介護保険特別会計60,944,910円など。
○市債(借金)
・ 2009年度末未償還額 21,278,264,046円。
・ 臨時財政対策債などは、国によって交付税措置される。
○職員定数
・ 2005年度~2009年度の5年間に、正規職員110人が削減された。今年4月1日時点で、正規職員数は646人。しかし、業務量が減ったわけではなく、非正規職員を活用して対応している。
一般質問
○ 非正規職員問題
・ パート職員………採用試験あり。契約期間は原則1年間。勤務態度が良好であれば、契約が更新される。
・ 臨時職員………採用試験なし。契約期間は最大6か月間。延長しても、都合1年間まで。しかし、一定期間経過後、新たな雇用契約を結んで、同じような仕事をしていることも多い。
・ 正規職員と非正規職員の待遇には大きな格差が存在する。
○ 自殺予防対策
・ 自殺は個人や家庭内の問題ではなく、社会的、政治的問題である。
○ 要綱行政
・ 自治体の行政運営は、憲法・法律・条例に基づいて行われるのが基本である。しかし、議会が関与しない「要綱」が多用されている。
その他
○ 議員定数削減 反対:木本(保守系)、小林(民主)、東(共産)、森(共産)
・ 来年4月の市議選から2名減員して、定数22となる。
○ 国旗掲揚条例の制定 反対:山(社民)、東(共産)、森(共産)
・ 条例は市の最高法規であり、当然、その影響が市政運営全般に及ぶ。日の丸に対する市民の思いはさまざまである。日の丸を国旗として容認できない市民や議員にとって、条例が制定されたこと自体、多大な精神的苦痛であり、思想・良心の自由の侵害にほかならない。
・ 国旗国歌法には、日の丸の尊重義務規定が盛り込まれておらず、特定の価値を押しつけるものではない。にもかかわらず、条例は日の丸掲揚を義務化しており、国旗国歌法の趣旨を大きく逸脱している。
・ これまで、江南市議会では、議会運営に関わることを決める際、各派代表者会議の全会一致を原則としてきた。しかし、今回、事前にきちんと議論することなく、数の論理で押し切ったことは、議会制民主主義を根底から覆す暴挙であり、江南市議会の歴史に汚点を残すことになる。