立憲民主党 山としひろ「パワフル日記」

立憲民主党 衆議院富山1区公認内定者
44歳 
人にやさしい政治

選択的夫婦別姓についての見解

2010年05月02日 | Weblog
 ブログのコメント欄に、「選択的夫婦別姓について、どう思うか?」というご質問をいただきました。

 このところ、マスコミも普天間基地移設問題報道で一色となり、選択的夫婦別姓についての議論が少なくなっています。しかし、大切な問題です。

 「選択的夫婦別姓を認めるべき」というのが私の立場です。認めたからといって、それで困る人、不利益を被る人はいないはずです。基本的に、夫婦の価値観、考え方の問題であると考えます。

 実は、この問題については、昨年12月定例会の一般質問(テーマ:男女共同参画について)で取り上げています。参考までに、議事録の関連部分を下記に抜粋します。



◆8番(山登志浩君) ………中略………
 あと、ちょっと細かい質問をさせていただきたいと思います。
 ちょっと一昔前の議論になるかと思いますけれども、職場における旧姓・通称の使用、そして選択的夫婦別姓について幾つかお尋ねをします。
 江南市の職員の男女比を見ますと、事務職は331人で、そのうちの274人が男性、57人が女性ということであります。保育職は145人全員が女性、消防についても事務職からの出向を除いて全員男性というような状況であります。
 一般的に姓を変更するということは、機会は限られておりまして、私がぱっと頭に思いついたのは、結婚か離婚か、養子縁組をするかというぐらいではないかなと思いますけれども、この通称ないし旧姓の使用が問題になるのは、主に結婚による姓の変更であると私は思います、特に。現在の法律のもとでは、夫か妻かどちらかに姓を一致させるということが決まっておりまして、これは仕方ありません。そうなっております。建前では平等でありますけれども、96%もの女性が姓を変更して男性の方に合わせているというのが現状であります。
 今のところ夫婦の姓を別にするということについては二つの方法しかありませんで、一つが、男性も女性も婚姻届を出さずにそのままにしていくという事実婚、もう一つは、結婚して戸籍は一緒になるんですけれども、変わった姓でなく、結婚する前の姓をそのまま慣例として使うということでありますけれども、公務、職場、この官庁などにおいての旧姓・通称使用の実態は今はどうなっているんでしょうか。

◎経営企画部長(尾関晴紀君) 市役所の関係でございますと、旧姓・通称使用に係る相談や要望などについては今までございませんでした。そういうところでございます。

◆8番(山登志浩君) ないならないでいいんですけれども、他市の状況ですとか、そういったものはどのようになっていますでしょうか。

◎経営企画部長(尾関晴紀君) 他市の状況ですと、名古屋市を含む県下35市の状況でございますが、10市が旧称・通称使用を認めております。その10市におきましては、職場での呼称、座席表、職員名簿、名札について旧姓・通称使用を認めておるところでございます。愛知県においても同様に認めてみえるところでございます。

◆8番(山登志浩君) 江南市においては特にそういう相談や要望が御本人さんや職員組合からないというようなことでありますけれども、今後のことですね、そういった申し出なり要請があった場合は、それを無条件に法律に触れない範囲で認めるべきだというふうに思いますが、そういったことでよろしいでしょうか。

◎経営企画部長(尾関晴紀君) 現在、先ほども言いましたように、要望がないこともございまして、特に、原則認める、認めてはないんですが、認めていないことになるかと思います。ただ、今後、住民サービスの上において支障があるような場合は、例外として認めていかなければならないこともあると思っております。現実に保育園で、年度途中に保育士さんが結婚されて姓が変わられました場合に、園児のことを思い、その年度は旧姓を使用しておるとか、そういうことは聞いております。

◆8番(山登志浩君) 今の答弁だと支障があれば認めるということで、支障があってもなくても私は申し出があったら認めるべきだと思うんですけどね。

◎経営企画部長(尾関晴紀君) それにつきましては、やはり公的な書類、辞令等につきましては、やっぱり本名が必要かと思います。ただ、いろんなものについてそういう部分も、例えば名札につきましたら別に旧姓とか通称でも構わないと思いますけど、やっぱりもし入れるという場合につきましても、全体、統一的な見解はやっぱり持たないといけないと思っております。

◆8番(山登志浩君) 要するに、通称使用自体は認めるけれども、認める範囲をどうするかということをこれから考えていくということですね、そうすると。

◎経営企画部長(尾関晴紀君) 基本的にはそれで結構でございます。

◆8番(山登志浩君) 認められる範囲では無条件に認めるということですね。通称使用したいということであれば、これは無条件に認めて、その範囲は今これから決めていくということですね。

◎経営企画部長(尾関晴紀君) なかなか難しいあれでございますが、基本的には認めていくということになるかと思います。

◆8番(山登志浩君) それで、あとちょっと気になるのは、学校現場の対応ですけれども、学校の先生が姓が変わる場合はどうなるのかということと、子供についても、最近、離婚で一人親家庭が急増していまして、子供への配慮も必要だと思いますが、その点、簡単に御答弁いただきたいと思います。

◎教育長(石井悦雄君) 教育現場で言いますと、「だれだれ先生」と呼ぶ子供のこともありますので、子供が戸惑いを生じたりしないように、その年度中は旧姓のままで、次の新しい年度に名前を変えていくという例はあります。
 それから、親が離婚して子供の姓の云々のことでありますが、これは保護者の方からそういう申し出がない限り、学校の方は知る方法はありません。ですから、親の方からそういった申し出があったときに、どんな名前で呼んでいくかは、保護者だとか子供の気持ちを考えながら決めていきます。

◆8番(山登志浩君) 年度がかわるまでは先生はそのまま使うということですけど、これも考え方によっては、そのままずうっと続けて旧姓・通称使用してもいいと思うんですけど、いかがですか。

◎教育長(石井悦雄君) 実際に旧姓のままでやりたいというような希望を聞いた例は私は持っておりません。大体結婚で姓が変われば変えていくというのが普通であります。

◆8番(山登志浩君) それで、最後にちょっと一つ伺いたいと思いますけれども、この問題の行き着くところは選択的夫婦別姓の導入のための民法改正ということでありますけれども、これについても、新しい政権の中で、民主党の千葉景子法務大臣や社民党の福島みずほ男女共同参画担当大臣がそれぞれ来年の通常国会での法改正に意欲を示し、マスコミで大きく取り上げられ、議論となっております。
 この問題については、1996年2月に厚生審議会から答申が出されておりますけれども、一部の強硬な反対派議員がおり、政府提出法案は一回もありませんでした。しかし、生まれてから使ってきた名前を変えることはアイデンティティーの喪失であり、変えたくないという意見も少なくないわけであります。また、姓を変えることの煩雑さ、面倒さ、不利益を解消してほしいと願う働く女性もふえております。
 2006年の内閣府の世論調査では、制度を導入することに反対が多かったのは60代以上だけでありました。最近の大手の新聞の世論調査を見ても、賛成が反対を大きく上回っております。また、旧姓・通称の使用が広がったとはいえ、職場や職種によってはなかなか認められない、二つの名前を使い分けるのは煩雑だという指摘もあって、法改正を望む声は依然として大きいわけであります。
 この問題、一見市政にも関係あるのかなというふうに思われるかもしれませんけれども、男女共同参画の推進ですとか少子化対策、多様な価値観を尊重するという観点から私は関係があると思いますけれども、この問題について市長さんはどのように受けとめておられるのか、見解を求めたいと思います。

◎市長(堀元君) 男女共同参画と姓を変えるということは、何ら関係はないと思います。また民法が改正されれば、それに沿って行政は進めさせていただきますので、私がとやかく言うことではございません。

◆8番(山登志浩君) その点は私たちとちょっと違いますけれども、法律的な対応もまた民法が変わればしていただきたいと思います。 時間もなくなってきましたので、このあたりで一般質問を終わらせていただきたいと思います。
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