連休中から阿部彩さんの『子どもの貧困Ⅱ―解決策を考える』(岩波新書 2014年)を読んでいます。貧困の現状、要因、対策(現金給付、現物給付)と課題について、大変わかりやすく書かれており、ぜひみなさんも手に取って読んでいただきたいです。
民主党政権が誕生して間もないころ、「相対的貧困率」が初めて公表されて、大きな衝撃をもって受け止められました。最新のデータは2011年7月に発表されており、2009年時点、全体で16.0%。0~17歳の子どもに限ると15.7%、すなわち約6人に1人の子どもが貧困状態にあります。
この著書の中に、推計人数が掲載されていました。0~17歳の子ども全体数は2,062万人であり、それを基に推計すると相対的貧困の子どもは326万人にも上ります。しばしば、生活保護制度のあり方について議論されますが、生活保護世帯に育つ子ども(20歳未満)は28.6万人で、相対的貧困の子どもの約1割程度に過ぎません。
困っている子どもは相当たくさんいます。広い視野で、いくつかの段階ごとに貧困対策を考えていかなければなりません。また、全国的数値をもとに、江南市でどれだけの子どもが貧困状態にあるのか、試算したいと思います。
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