大阪市立桜宮高校2年生のバスケ部男子生徒が体罰を受け、自殺した問題。またもや、子どもが自ら命を絶つ悲劇が起きてしまいました。
体罰を与えた顧問の責任は重大であり、許せません。しかし、顧問を責めるだけでは、いずれ同じことが繰り返されます。問題を掘り下げる必要があります。
論点は多岐にわたりますが、私が「部活動」について思うことを述べます。
○部活動の目的は何でしょうか。体を鍛えること、チームワークで目標を達成する喜びを味わうこと、人間関係を形成すること・・・・・・・・・教育的効果があることは間違いありません。
○しかし、一部の部活動は異常なまでに勝利至上主義がはびこっています。子どもや顧問が好きでやっているからよい、というふうには思いません。背景には、学校がスポーツを看板にして生徒を集めていること、部活動の成績によって教員が評価されること、高校・大学への進学やプロスポーツとの関係などが考えられます。
○土日祝日や夏休みなどの長期休暇のほとんどを、部活動のために潰すのはおかしいです。いくら子どもとはいえ、何もせずボーっとしている時間、家族や友達とゆっくり過ごしたり遊んだりする時間も確保されるべきです。そうすることで、教員の超多忙勤務も緩和されるでしょう。
○スポーツに関わる活動を学校教育だけに任せておくのもよくありません。社会教育の一環としての地域のクラブチームを育成することが、長年の課題です。家庭や地域社会が真剣に考えるべき時です。
※みなさんのご意見をお待ちしています。忌憚のない議論がしたいものです。
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