来月、「東アジア青年交流プロジェクト」主催の訪中団に参加して、北京を訪問します。訪問に先立ち、「中国の人々、東アジアの人々とどうつきあいたいか」をテーマに、私の思いを書きました。ご一読いただければ幸いです。ご意見もお待ちしています。よろしくお願いします。
【私の思い】 中国の人々、東アジアの人々とどうつきあいたいか
歴史認識、領土、経済などの諸問題をめぐり、日中関係は非常に冷え切っている、と言われている。
マスコミが中国を話題に取り上げない日はない。そこで垣間見る中国(人)の姿は、傲慢で尊大、カネにものを言わせやりたい放題というイメージを抱かせている。残念ながら、私の周囲でも、中国に対して良い印象を持つ人はほとんどいない。今回、訪中団に参加することを話したら、「中国の大気汚染はひどい」「食物が心配だ」「関係がぎくしゃくしているから、行かない方がいい」と、否定的な反応がほとんどだった。
一方、もはや中国抜きに私たちの暮らしが成り立たない。身の回りは中国製品であふれかえっている。仕事で中国に赴任・出張することは、全然珍しいことではない。好むと好まざるとにかかわらず、あらゆる分野で中国との関係は今後ますます強化されるだろう。
近現代の不幸な歴史を振り返ると、隣り合う二国間関係が良好だったケースはほとんどない。何もしなければ、関係が悪化することはあっても、良くなることはない。日中関係がすぐに好転するとは考えにくいが、地道に対話を積み重ね、相互理解を深めていきたい。まずは、日中間の相互不信を取り除いて、マイナスをゼロの状態にしていきたい。日頃おかしいと感じていることを、お互いに遠慮なく相手にぶつけて、とことん議論したい。グローバル化社会に生きる以上、自分の殻に閉じこもって、旧態依然とした価値観に基づく主張をしていても、受け入れらない。
私が北京を訪ねるのは、今回で3回目となる。きっと新しい出会いや発見があることを信じている。