20代とおぼしきかわいい顔の女性が地方都市らしき道を歩いている。よくある散歩番組のようだ。自分の声で周囲の風景を説明している。「この辺で、小腹がすいてきたので」などと言う。小腹(こばら)って何だろうと思う。この娘さんには小腹という内臓があるのかと思ってしまう。多分、ちょっとおなかが空いているという意味だと思う。それにしてもコバラとはなんとも耳障りが悪い。汚い。小腹の空いた娘さんは小洒落(こじゃれ)た飲食店をみつける。これまたちょっと洒落た感じの、という意味だろう。コバラもコジャレも平成語だろうか。
小(こ)という語は不思議な力を持っている。たとえば「Aさんは小ずるいところがある」と言うと、単にずるいというより、暗いイメージになる。小汚い、というのも同じだ。もちろん良い方にも使える。「あの家のおじいちゃんはいつも小ざっぱりした恰好をしている」というのは、単にさっぱりというよりは清潔感がある。小ぎれい、なんかもそうだ。
毎日のように聞くのが、小まめ だ。「熱中症に注意。小まめな水分補給を」である。言われてみると、「小まめは水分補給」は老人には難しい。目の前に小型魔法瓶に入れた冷水があるのに、家人や娘に注意されるまで忘れている。84歳は喉の渇きに鈍感だ。酒を呑むと脱水状態になると言われるので、水割りの1杯目と2杯目の間に氷水をたくさん飲むことにしている。小まめに励行している。
小(こ)という語は不思議な力を持っている。たとえば「Aさんは小ずるいところがある」と言うと、単にずるいというより、暗いイメージになる。小汚い、というのも同じだ。もちろん良い方にも使える。「あの家のおじいちゃんはいつも小ざっぱりした恰好をしている」というのは、単にさっぱりというよりは清潔感がある。小ぎれい、なんかもそうだ。
毎日のように聞くのが、小まめ だ。「熱中症に注意。小まめな水分補給を」である。言われてみると、「小まめは水分補給」は老人には難しい。目の前に小型魔法瓶に入れた冷水があるのに、家人や娘に注意されるまで忘れている。84歳は喉の渇きに鈍感だ。酒を呑むと脱水状態になると言われるので、水割りの1杯目と2杯目の間に氷水をたくさん飲むことにしている。小まめに励行している。