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大バクチ

2013-01-04 20:41:23 | 日記
昨日箱根駅伝で優勝した日本体育大学の成功談と言うか苦労話と言うかを聞くと、別府健至監督の大きなギャンブルがあったことがわかる。昨年19位という不成績に終わった後、別府氏は新チームの主将に、4年生ではなく3年生の服部翔太君を指名する。4年生から不満の声が出るのを承知の上の賭けである。 むろん、ふくれっ面をした連中もいただろうが、やがて、そんなことよりは勝つことが先だという雰囲気が生まれ、そして3年生のキャプテン服部君が箱根山登りでトップに立ち、そのままの勢いでゴールまで突っ走る。 もし日体大が敗れていたら、別府氏はマスコミのみならず、教え子達からも批判されただろう。私は、日体大の優勝は単勝万馬券だと書いたが、それどころではない大きな賭けが下敷きになっていたのだ。 私はギャンブル好きだが、大きな賭けをする度胸はない。家を担保に借金し、それをすべて競馬に突っ込むといった度胸はなく、つまりは競馬も麻雀も娯楽の域を出ない。 株も同じことで、とにかく借金はしない。信用買いをしておけば、もっと儲かったのに~と悔やむ年齢でもない。 「最近にない(すごい)手術やった」「アレは普通なら死んどった」「ま、大きな賭けと言うべきやろうなぁ」…2年4カ月前の胸部大動脈瘤のオペから数日後のA医師の言葉である。A師は執刀医ではなく、いわばチームの一員だったが、その時の様子を関西訛りでいちばん詳しく教えてくれた。 「あれは死んどった」がユーモア調で、つられて笑うと胸のオペ痕に痛みが走った。私の人生の最大の賭けは、自分の知らない(麻酔で眠っている)うちに通りすぎた。

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