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潔い

2021-02-27 17:55:38 | 日記
将棋の藤井聡太二冠が、1月に高校を中退した。あと3ケ月で卒業の時期に、である。理由は将棋に専念したいから、だそうだ。ほかにもいろいろな想像はできる。たとえば対局のあるときに、学校側が授業の出席時間を優遇してくれるのではないかといった下司の勘繰りだってあるだろう。そいことは別にして藤井君はタイトル保持者である。棋聖、棋王の二冠だ。将棋はタイトルを防衛して1人前だと言われている。だから、将棋に専念するのは当然だと考えたのだろう。私はそこに潔さを見る。気持ちの良さを思う。ますます藤井ファンになった。かつて、山口瞳先生が、歌舞伎役者と相撲取りと将棋指しは学校は中学迄が好いと書いた。これには、15歳からプロの道に入って苦労せよ、という意味もあるだろうが。

大相撲では何年も前から豊真将のファンだった。なんといっても土俵態度が好かった。妙な言い方だが、特に負けた後が好い。相撲は一番が終わると、対戦者が頭を下げる。豊真将は腰を直角に折って礼をする。声には出さぬが、ありがとうございました、と体で表現している。対戦相手に、行事に、土俵に、すべての観客に、ありがとうございました が伝わる。負けました、の潔さがカッコイイのだ。豊真将は今は立田川親方となって時々テレビの解説をやっているが、彼の下には良い弟子が育つだろう。

潔さには、礼儀を感じる。昔の武将は戦いに敗れると切腹することがあった。あれは、生きて恥をさらすのを避けるためだっただろう。潔く自ら命を絶つのが武士の礼だったのであろう。いまは、切腹の礼儀は無いが、何かのときに、潔く身を処する礼儀は残っていてほしいものだ。特に、上級国民にはそうあってほしいものだ。

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