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早口言葉

2017-07-16 00:40:10 | 日記
中学2年生の頃から高校1年生のときまで、私はスポーツアナウンサーになろうと思っていた。なれると思っていた。スポーツと言っても野球だけであったが、野球放送が出来れば相撲も大丈夫だろうと考えていた。当時、テレビは無く、ラジオだけで、現在のような解説者つきではなかったから、アナウンサーは喋り続けなければならなかったが、充分に自信があった。早口も得意だった。くだらない授業のときは、近くの席の数人にだけ聞こえるヒソヒソ声で、野球実況中継を伝えて好評だった。その大志をあきらめた理由は以前に書いたので、ここでは早口言葉について書くこととする。


早口言葉をこなすにはコツがある。わかりやすい例の「川端の竹塀に 誰が竹立てかけた」を択ってみると、この文言の難しいのはタケタテカケタの7音にある。逆に川端の~誰が~までを早く言えない人は早口で喋るのをあきらめた方がいい。前記の7音は、たしかにヒッカカる。タケタテがタテタテになる。そこで呼吸が要る。ダレがタケ~のところで一度切るのがコツである。切るといっても、聞く人にバレたらダメだから、ほんのわずかの間である。0.01秒と言ってもいいほどの、間だ。それができるようになれば、立てかけた~は楽勝になる。

生麦、生米、生卵は、基本的になぁムギ、なぁゴメ、なぁタマゴとごまかす。このゴマカシを繰り返しているうちに、なぁがなまになる。相手に、なまと聞こえるようになる。

子供の頃、私は早口言葉で得をした。教室の人気を集めた。上記のような早口のテクニックも考案した。ただそれだけの話である。しかし、ただそれだけが楽しかった。うぬぼれの楽しさがあった。

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