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介護

2018-06-30 13:58:28 | 日記
「介護とは、排泄物の処理」と、曽野綾子さんの著書の紹介文の1行にあった。その通りだと思った。曽野さんは、ご主人の三浦朱門さんを自宅で看ておられたようだ。私も入院時の経験から、看護婦さんの仕事を多少は知っているが、やはり排泄に関することは大変な業務だと思う。そのことは1つの特技だと言えるとも思う。私の祖母が最後に寝たきりになったとき、近所のおばさんを頼んで、その人が以前に看護助手であって、病人の下の世話に馴れていたことで、どれだけ助かったことか。

5,6人の患者さんがテーブルを囲んでいて、2人の看護婦さんがその間に座ってテーブルの上の食べ物を患者さんの口元に代わる代わるスプーンで運んでいる場面を見たことがある。自分でスプーンを扱えないのはなぜなのかがよくわからなかった。皆さん、腕は不自由そうには見えなかった。認知症を患って食事を忘れるということなのだろうか。一度見ただけだったが、ずっと頭に残っているシーンである。

デイケアサロンに行く。歩行器を押して玄関に入る。スタッフの女性が付き添ってくれる。用意された椅子に腰かけて、自分で靴を脱ぐ。そこまでは自分でできる。スリッパを出してくれる。これは手伝ってもらわないと履けない。歩行器でサロンの奥の麻雀卓に行く。椅子をひいてくれる。雀卓の上に手をついて、ヨイショと腰を落とす。「もう少し前の方がいいですよ」、2,3度立ち上がって定位置に着く。次々に、他の3人の麻雀メンバーがやって来る。みなさん、スタスタと歩く。金曜日午後の全メンバー約20人中、歩行器は私だけである。つまり、介護されているのは私だけではないかと思えて来る。このサロンに来る人達はすべて要介護認定者であるはずなのだが。そのことをケアマネさんに話すと、「認知症の方もいらっしゃいますよ」と答えた。

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