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そのとき、どこに

2020-02-23 11:54:19 | 日記
いつまでも有ると思うな 親と金。無いと思うな 運と災難。この後半部にある災難は天災であれ人災であれ、常に運がつきまとう。もっと言えば、そのとき、どこにいたかである。

何年前になるか、中越大地震のとき、2,3日経ってから、新潟・魚沼市に住むYさんにお見舞いの電話をかけた。Yさんは同人誌の先輩、年齢は私より2つ上で、県立堀之内高校の教師をされていて、教え子に俳優の渡辺謙君がいるのが自慢のひとつ、と笑っておられた。Yさんの話によると、地震の被害は50メートル離れていると大きな差があったそうだ。私はすぐに、自分が経験したB29の空襲と伊勢湾台風のことを思い出した。前者では、隣家が丸焼けになるのを見た。後者のことは以前に書いたとおり、床上浸水があと30センチ進めば祖父の命を救えなかったかもしれぬという恐怖を味わった。大地震も同じなのだと思い、Yさんと、運の話をした。

私には、兄代わりの叔父(父の弟)が3人いた。3人とも、大東亜戦争に兵隊として召集された。いちばん年下のT雄は、終戦の日、伊豆の大島にいた。同志社大学を繰り上げ卒業して陸軍に入った。その年のうちに復員した。下から2番目のN雄は台湾へ行った。慶應大を出てまもなく海軍に入った。昭和21年の春に福音した。一番上のS雄は甲種合格だったから、開戦前から海軍へ行き、開戦わずか半年後のミッドウェー海戦で還らぬ身となった。すべて、そのときどこに、である。

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