中山道ひとり歩る記(旧中山道を歩く)

旧中山道に沿って忠実に歩いたつもりです。

・芭蕉の道を歩く
・旧日光街道を歩く

タオルミーナのギリシャ劇場(南イタリア紀行5)

2006年09月07日 08時19分47秒 | 南イタリヤ紀行(陽光にさそわれて)
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(リゾートの中のリゾート シチリア)

(タオルミーナのギリシャ劇場)
シチリアは島全体がリゾートであるが、タオルミーナは
別荘地の中の別荘地といえる。
海から切り立った崖の上に建っているホテルに宿泊したが、
ホテルの窓から身を乗り出せば、断崖絶壁のはるか下のほうに、
波が打ち寄せ岩に砕け、轟くような白い大きな波濤が幾重にも
重なって見える。その先の長い大きな浜辺には、波が大きく
打ち寄せ、また引いていく景色が見える。
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(リアス式海岸で左下は海)
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(切り立ったがけの上から海を臨む)
映画「グランブルー」の舞台となったシチリアを代表する
別荘地と言うのだが、
あいにく「グランブルー」なる映画を見ていない。
リゾートとして有名なフランスのニース、
スペインのコスタ・デル・ソルなどとは違った美しさを見せる。

映画「グランブルー」もイタリア旅行から帰ったら
見ることにしようと思いながら、いまだに見ていない。
映画の画面の中では、観光地は最も美しい場所を、
最も美しく見える時間帯に撮影するのであろうから、
よほど美しいに相違ない。

以前イギリス旅行をしたときも、
オックスフォードで「ハリーポッター」の
第一話(賢者の石)にでてくる学生食堂を
観ることが出来る場所がありますので
見学しましょうと言われて、
他のツアー客は「行きましょう!行きましょう!」と賛成したのに、
映画を見ていないボクは
(童話のような魔法使いの物語)なんてつまらないと思いつつ、
行くところがないから、一緒について入り、
食堂の写真をビデオで撮って帰ったら、
子供夫婦や孫達にすごく喜ばれたことがある。
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(ハリーポッターに出てくる学生食堂)
その後でDVDを借りてきて、
映画「ハリーポッター(賢者の石)」を観た。
感想としては、娯楽映画としては、
奇想天外でとても面白い映画であった。
映画「グランブルー」も
きっと美しい画像と共に楽しい映画と思われる。
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(市街の様子)
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(路地の細道)
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(街の様子)

そんなホテルに入る前に、タオルミーナの市街を観光。
300メートルほどの街の中心街を散策、
表通りのお菓子屋さん、
酒屋さん、民芸品店、古代ギリシャの劇場跡、
裏通りのお店や喫茶店、などを
日本人が一団で覗いて歩く。
アイスクリーム屋さんでは、喉が渇いたカミさんが、
アイスクリームを欲しがる。
購入しようとお店に入ると、
なんと12種類ほどのアイスクリームがあり、
どれか選んで買うらしいが、
なにぶんボクはアイスクリームが好きでないから、
どれを選んでよいやら解らない。
カミさんは話が出来ないからもじもじしているだけ。
第一値段が書いていないから、
値段も聞かなければならない。

色を見ればイチゴとかオレンジとかバニラとか
何とか解るが、他は訳が分からない。
たった一つだけ書いてある文字が読めるものがあった。
シチリアと書いたアイスだ。
きっとシチリア風という意味だろう。
色は白く、なかにぶつぶつくるみ様のものが入っている。
指差して買ったら、
くるみようのものはアーモンドであった。
カミさんが「おいしい」と言いながら、
「食べて見ます?」というので、
一口なめてみるとなるほど、甘すぎず上品な味であった。

食べ物の話が多くなってしまったが、
古代の石造りのギリシャ劇場は、
ギリシャで完全な形の劇場を見たことがあるが、
全く同じ構造になっていたと思われる。
また同じものはローマでもトルコでも、観ることが出来た。
ローマ帝国の勢力が及んだヨーロッパの各地で
同じものを観ることが出来るだろう。

今回見るギリシャ劇場は、
丘陵地の頂上に建てられており、空と海、
そしてエトナ山を背景に建っているが、
壊れた石垣の間から見る、
リゾートの景観はとても美しく、
これだけはヨーロッパのどこの劇場にも引けはとらない。
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(ギリシャ劇場)
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(劇場の観客席、階段式のところは男性の席、
女性はその上の立見席しかなかったと言う)
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(劇場の舞台側から写真を撮る観光客)

夕食はカジキマグロ料理と言うので期待していたが、
何のことはないぶつ切りのカジキマグロの焼き物で、
塩味がついているわけでなく、
無味乾燥で、塩を振って食べたが、
ワインで喉に流し込むばかりであった。
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(カジキマグロ料理 カミさん写す)

追記:つい最近、DVDを借りてきて、
映画「グランブルー」を観た。
明るい太陽を受けたシチリアの美しい海岸と海とホテル、
映像はとても美しいものであるが、
物語の内容は意外に深刻なものであった。
グランブルーの海にどのくらい深く潜水できるかを競う話で、
ある一定の限度を越えると生命が危ない。
それを承知でチャレンジする人たち。
神のみが知るその先の世界への挑戦者は、
やはり神のたなごころの中にあるという、
少し考えさせられる映画であった。


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