中山道ひとり歩る記(旧中山道を歩く)

旧中山道に沿って忠実に歩いたつもりです。

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ナポリを観ずして「結構」と言うなかれ(南イタリア紀行8)

2006年09月26日 08時55分10秒 | 南イタリヤ紀行(陽光にさそわれて)
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(カメオ)

(ナポリを観ずして「結構」と言うなかれ)

ナポリと名前を聞いてすぐ思い出すのが、
日本製パスタのナポリタン。
ナポリについて少し知識ある人は、ピザのマルゲリータ。
このマルゲリータはボクたち夫婦の大好物である。
イタリアンレストランに入ると、
1) まず野菜サラダ、これは苦味が少しあるルッコラが
           入っていないといけない。
2) 次がピザのマルゲリータ、モッツアレチーズとトマトとバジルが
   程よく混ざっているのが美味しい。
3) つぎが茄子とベーコンのトマトソースのパスタ、
           すこしピリ辛が良い。
4) 最後にエスプレッソのコーヒー、砂糖とミルクを入れる。

コーヒーを除き、一人前を二人でシェアするのが、
われわれにはほど良い量である。
十年ほど前にイタリア北部を訪ねたときは、
ガイドさんに聞いたら、ソフトドリンク、
次にパスタ、サラダ、これは前菜で、
メインは肉か魚、
デザートには甘~いケーキにコーヒーが普通と言われ、
その通りに注文したら
一人前分余ってしまった苦い経験がある。
挙句の果てにレストランのオーナーシェフが日本人びいきで、
頼んでもいないのにアルコールは無料にしてくれて飲み放題。
ウエイターががんがん注いでくる。
これには参った。
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(ピッツア マルゲリータ)
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(野菜サラダ)
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(デザートのケーキ)

外国で困るのは食事の量の問題で、
外国人、特に白人系の国では、
およそ日本人の三倍くらいの量を食べるようだ。

何回もその量で困った経験がある。
カナダ、アメリカ、オーストラリア、
ここイタリアでも体験したが、おおむね一人前分余ってしまう。
ホテルへ帰って、食べるわけでもないのに、
余り物を持ち帰る英語を使いたいばっかりに、
格好つけて、ドギイバッグ(doggie bag)に入れてもらった。

今になっても「食べ物の量はどの位?
ボクには多すぎるのではないか」という
英語が思い当たらない。

信州へ旅した時、蕎麦屋さんに入って、
「ここの蕎麦の大盛りはどの位の量ですか?」
店員さんが答えて言う
「大盛りは1キロあります」
なぜこんなことを聞いたかというと、
メニュウに(中盛り)があったからだ。
このように答えてくれれば、どんなにそば好きのボクでも
(大盛り)を食べきれないことぐらい解る。
こんな会話ができる英語を是非教えて欲しいものである。
(どなたか適切な英語を教えていただけませんでしょうか?)
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(ポンペイから見たベスピオ山)

「ナポリを観ずに死ぬな!」
「ナポリを見ないで結構と言うなかれ!」で代表されるナポリは、
ベスビオ山を含む海岸線の市街地の美しさを言うのであろうが、
ボクには特に感慨はなかった。

ナポリには二回目の訪問だったからであろうか。
どちらかと言うと
スペインのコスタ・デル・ソルの白い街ミハスや
イタリアにアルベロベッロ、日光、
トルコのカッパドキアのほうがはるかに感動した。

それより感動するものがナポリにはある。
それはベスビオ山の噴火によって埋まったポンペイの街である。
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(ポンペイの遺跡)