森の中のティータイム

離婚を経験し子供達も独立 
暮らしの小さな発見をノートに。

「海軍反省会」と「リベラル」の意味

2017-10-06 | 番組
我が家の猫たちは二匹とも雄猫なので、現在の最も大きな悩みは「スプレー」をはじめとする
匂い着けなどの「縄張り争い」である。

雄猫のこれは「本能」だから仕方ないのかもしれないけど、人間にもこれと似た本能に動かさ
れてしまう人がいるように感じる時がある。そもそも小さな男の子をおもちゃ売り場に放てば、
真っ先に向かうのが「銃」「刀」などの人を攻撃する「武器玩具」だということを、今の職場
で再認識したばかり(笑/因みに、私の息子の幼い頃に関しては、全くその傾向がなかったですが)

安倍さんを代表とする右派の人たちも、気付かずにこの「縄張り争い」という男性特有の本能
に動かされているような気がする。女性は子供の頃から「身を飾る」おもちゃに走ることが多
く、生まれつき「武器で人と争う」気持ちが薄いと思っている。

でも、この持論を覆す女性もいる。その中の一人が、もしかしたら小池さんなのかもしれない。
先日小池さんが希望の党を立ち上げた際に「リベラルを排除する」という言葉を発して以来、あち
こちの番組や報道、ネット上のニュースなどでは「リベラル」の意味するところを取りあげている。

私のように70年代「若者」だった人間には、ヒッピーのようなある種自分本位な思想と一線を画し
「リベラル」は「自由や、革新的な意味を指す」どちらかと言えば好ましい意味で使われていたという
記憶があり、小池さんの言う「しがらみにとらわれない」との主張にも近いものと解釈していた。

でも、今回小池さんは「保守であり、リベラル派は排除」という。
疑問に思ったので、ネットで調べてみると

大辞林 第三版の解説

リベラル【liberal】( 名 ・形動 )

①自由を重んじるさま。伝統や習慣にとらわれないさま。また、そのような立場の人。 「 -な考え方」


②自由主義に基づくさま。自由主義の立場をとるさま。また、そのような人。


③穏やかに改革を行おうとするさま。また、そのような立場や人。



デジタル大辞泉の解説


リベラル(liberal)

1 政治的に穏健な革新をめざす立場をとるさま。本来は個人の自由を重んじる思想全般の意だが、
主に1980年代の米国レーガン政権以降は、保守主義の立場から、逆に個人の財産権などを軽視して
福祉を過度に重視する考えとして、革新派を批判的にいう場合が多い。自由主義的。「リベラルな思想」
2 因習などにとらわれないさま。「リベラルな校風」など



ところが今使われている「リベラル」の意味は「なぜ?なに!政治経済!!」というサイトによると

政治家の思想的な立ち位置を示す言葉として、「右翼」と「左翼」、もしくは「保守」と「リベラル」
といった言葉が使われます。

政治的な右翼と左翼
「右翼」と「左翼」とは元々、フランス革命の時に生まれた言葉です。議会において、右側に座った
のが穏健共和派(ジロンド派)、左側に座ったのが急進共和派(ロビスピエールで有名なジャコバン派・
山岳派とも言う)だったため、そこから、政治的に伝統や古来の価値観を守ろうとする人々を右翼(も
しくは保守)、旧来の観念に囚われず、新しい社会(主に共産主義的な)を形成しようとする人々を左翼
(もしくは革新)と呼ぶようになります。

20世紀は共産主義が花開き、そして消滅した世紀なので、どうしても左翼=共産主義的というイメージ
が存在しますが、中世において当然であった『国王は人間を何の理由も無く殺しても問題無い』『貴族
は生まれながらに優れている』というような、現代日本人から見れば明らかにおかしい価値観を破壊し、
平等や人権といった意識を普遍的にしたのは、左派の力であると言えます。

経済的な右翼と左翼
さて、経済的な意味での右翼と左翼はまた別の意味を持ちます。簡単に言ってしまえば、経済的な右翼
とは市場を信頼し、市場原理を重視し、アダム・スミスの言う「神の見えざる手」を信じる人々です。
一方の左翼とは、市場に任せては必ずどこかで齟齬や貧富の格差が起こるから、経済をある程度、統制
して、政府による所得の再分配を行なおうという思想です。この経済的な左派が行き着くところまで行
くと共産主義になるわけですね。


なるほど。確かに「資本主義を批判する人間」を「赤狩り」した米国で、人々にそういった思想を植え付け
る影響が大きかった映画人、特に「モダンタイムス」を初めとする映画を製作したチャプリンが、米国から
追放までされてしまったことを思えば、今の国家や資本主義で利益を得ている人には、そういった「危険思
想」を持った人は当然「排除」したかったのだろう。

私はただの平凡なおばさんで、共産主義者でも社会主義者でもないけど、それでもここでいつも疑問
に思うのは、資本主義が生み出す「貧富の差」ゆえに、どちらかと言えばその恩恵に預かっていないと
思える若者たちの多くがなぜか安倍氏を支持し、「企業優遇」「福祉軽視」の政策を許すのかということ。

確かにそのからくりは、巧妙に美名の元に隠されてしまっているけれど、一つ一つの政策に、強行採決に
そして彼の周辺の怪しげな「お友だち学校経営者」とか「お友だちジャーナリスト」を観て、「おや?」と
思わないのかと。

聖書「マタイの書」に「良い木が悪い実をならせることはできないし、また、悪い木が良い実をならせるこ
ともできません。 良い実を結ばない木は、みな切り倒されて、火に投げ込まれます。こういうわけで、あ
なたがたは、実によって彼らを見分けることができるのです」とあるように、彼のお友達を観ればそのこと
が判断できるのでは?と。

左派=革新 だったものが、いつの間にか「社会主義・共産主義」だと言えば、由来を知らない世代には
 嫌悪すべきものとして映るのだろうし
右派=保守 と言えば、聴こえも良く、「安全安泰」という感覚で印象付けられてしまうのも、頷ける。

ところがなぜか、憲法を改正して戦争に向かわせようとするのも、安倍氏をはじめとする「保守派」
なのだから不思議。

彼の「国家主義」は、やはり「戦争したい男の本能」に基づくものなのかもしれない。
女性の本能は「安心して暮らす場所を求める」ものだから、私は本能的に彼が「嫌」なのだと思う。

ここで思い出したのが、「終戦記念日」を前後して放送された「海軍反省会の証言」

「海軍反省会」の証言|ニュース 動画 News24h


この番組では「特攻」が志願だったというのはあくまでも「建前」であり、命令に従わねばならない
状況に追い込まれたという事実が明らかにされていた。
平塚清一元少佐は「人の命は消耗品という考えがあったのではないか」と証言した。

印象的だったのは、なかにし礼さんの「今の空気は、満州で、ソ連軍から攻撃を受ける前の不安な状況と
とても似ている。福島原発事故の後に共謀罪ができるのは、関東大震災の後の治安維持法成立とそっくり。
大きな歯車が回る中で、どう踏みとどまって自分の意見を言えるか、発するかがすごく大事」と
いう言葉だった。

今、北の国のやんちゃ坊主ぶりは誰が観ても大人げない。だからこそ何をするか判らぬ恐ろしさがある。
このままでは国同士が武力で争う日も近いのではないかと危惧する人も多い。
でも、それに核を用いる危険が大きい現代においては、「絶対に」戦争に踏み切ってはならない。
勢いで突き進み、犠牲になるのは誰なのか・・そう思うと武力での解決は避けるべきと思う。

 


       ******

さて、猫の話に戻り
最近は、アルコールスプレーも百円ショップで「食品由来」の安全なモノを見つけて喜んでいる。
というのも、それ以外にややお値段の張る「臭い消し」のスプレーをネット購入しているから。

日々大量に消費するものが「少しでもお安い」というのが、「格差社会」では間違いなくいずれ
「下流老人」と成り果てる私にとって有難いのだ(笑)

 

 

ストレス解消に遊びを工夫してみたり
 

猫との暮らしのための本を購入してみたり

  

・・・・どうか猫も人も、争うことをやめますように☆
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