森の中のティータイム

離婚を経験し子供達も独立 
暮らしの小さな発見をノートに。

クセがあるって悪いことだけかな?

2013-11-21 | 音楽
再び、「Xファクター話」(しつこい!笑)
先々週くらいから、サイモンはジェフに対して辛辣な批評を繰り返している。
その中に、「彼にはクセがある」と言うj批判があった。

でも、サイモンが賞賛する候補者の「クセ」と言ったらその比ではなく
たしか彼が「エイミー・ワインハウス」のようだと褒め称えていた、十代
とは思えない声の持ち主 Khaya Cohen の、特徴的な歌唱法と言ったらもう
「クセ」の域をはるかに越えている(笑)

↓こちらなど、まさかあの私のお気に入りのブルーノ・マーズの曲がこんな
アレンジになるなんてと唖然としたし

Khaya Cohen is in "Heaven" - THE X FACTOR USA 2013


何となく70年代風の二人↓は、独自のアレンジでサイモンのかなりのお気に
入りで、こちらもブリちゃんの曲と気づくまでに時間がかかったこと!(笑)

Alex & Sierra - Sultry Cover of Britney Spears' "Toxic" - THE X FACTOR USA 2013


先のカーヤ・コーエンの声質は決して上品とは言えず歌い方に少々問題はあ
るとしても、私も嫌いではないし、ややベタベタし過ぎが気になるアレックス&
シエラの歌も、誰の真似でもないところが反って好感が持てる。

サイモンの言う「クセ」は、詰まる所それが自分にとって気に障るモノで
あるということだと思うけど、昨今のオーディション番組の傾向が「難あり」
を一つずつそぎ落としていくスタイルであることから、結果、万人受けする特
徴性のない優勝者を生み出しているようにも思える。

人はアダムとイヴの頃から恐らく自然発生的に歌を口ずさんだと思う。
以後の音楽は、たとえクラシック音楽と呼ばれるジャンルや声楽を追求した
質の高い歌唱法であっても、のちに人が定義したものであることに違いはない。
オペラや合唱団、聖歌隊で歌うのとは根本的に異なる流行音楽における「個性」
は、ジャズなどのジャンルから若者に好まれるポップス曲に至るまで、最も
大事な要素であるのは明らか。

人は、それぞれの感情や状況によってそれらを聴き、慰められたり励まされたり
自分を鼓舞したりできる。 太古の昔から人に音楽が必要なのはそれ故だと思う。
訴えかける対象が違えば、万人受けするはずもないし、むしろ私は、音楽やアー
トの世界において「万人受け」することほど危険なモノはないと思っている。

自己満足の域を出ない私でも、絵を描くときに一番表現したいと思うのは
対象物(者)の、姿かたちをただ正確に描くということではなく(もちろ
んデッサン力は必要だけれど)そこから透けて見える哀しみ歓び、或いは
魂や思いなのだ。 そうでないなら写真の方が正確さの面でずっといい。

子供のころから殆どラジオの洋楽で育ってきた私でさえも口ずさんだことが
ある、先日亡くなった島倉千代子さんの曲「人生いろいろ」。
決して声量があるとは言えない彼女の歌が、多くの人の心に沁みこんでい
たのは、そこに理由があると思っている。

話はジェフにもどって(笑)、彼が歌うこの曲↓、本家の Guns N' Roses の
あの特徴的な絡みつくようなアクちんの歌いっぷりと違って、ファン以外に
も聴きやすいかもしれないけれど、アクちん好きのririkoさんにとっては
きっとあちらの方がずっと好きだと思うはず(笑)クセってそんなものだよね。 

Jeff Gutt- Sweet Child Of Mine

※でも最後はすっかりアクセル・ローズ節に変わってますね;
これってジェフにはあまりクセがないからかも?うーん;

前々回ジェフが歌ったライオネル・リッチーの「Say you Say me」
やや平坦で私にとって少し退屈に思える曲をすっかり自分のモノにしていたことに
嬉しい驚き☆ 
停滞期の今の私を、確実に励ましてくれてるジェフには、ぜひデビューしてほしいな。
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