初の「東武北千住駅」で広報活動
3月10日(木)、東武北千住駅で広報活動を行いました。企業担当のK下部理事、事務局のK原さんの折衝で昨年10月の浅草駅に続き活動が実現しました。
北千住駅は、JRや東武鉄道、東京メトロなど4社5路線が乗り入れ、各線相互間の乗り換え客が多い駅です。4社合計の1日平均乗降人数が約150万人、東武鉄道だけで約44万人というマンモス駅です。この活気あふれる駅での反応にも興味が湧きます。
活動開始は12時からなので、この機会に自主研修をしようと、参加者7名は隣の南千住駅前に10時に集合しました。M田睦理事の案内で目的地に向かいます。駅から徒歩で数分の「千住製絨所(せいじゅうしょ)跡」です。
明治12年に設立された被服生地製造の官営工場です。国産の羊毛を使用し、軍服や制服等を製造することが当初の目的でした。第2次大戦後は民間の毛織会社所有になりますが、幾多の変遷を経て、富岡製糸場の約2倍という広大だった敷地はスポーツセンターや草野球場、警察署等に姿を変えています。現在はスーパーの店舗横に数メートルの煉瓦塀が当時の面影を残すのみです。
見学後、北千住駅に移動。駅内の食事処で慌ただしく昼食を摂ります。食事後、活動場所として指定された改札口付近のコンコースで東武鉄道事業本部営業部北関東営業支社(館林)工藤秀樹様を交え、簡単な自己紹介・打合せを行い活動に入りました。「メイン」と「ぐんま絹遺産周遊ガイド」、「ぐんま絹遺産」の3種を組ませたパンフレットの配布です。
張り切っていたのに出足は悪くほとんど受け取ってもらえません。乗換え客が多く先を急ぐためかとガッカリしかけた頃から次第に受け取る人が増えてきました。立ち止まって話を聞いてくれる人、思い出や経験談を話してくれる人もいました。一旦通り過ぎてからパンフレットを受け取りに戻ってくれる人もいます。
「富岡製糸場に行ってみたいが現在は混んでいますか、行き方は」という声も数名からありました。かつて高崎の製糸工場で働いていたという女性は「懐かしい、パンフレットをください」と近寄って来ました。父親が南牧村出身という女性は「知り合いの多くの若い人が製糸場の見学に行って来ました」。また「日帰りツアーはありますか」と問い合わせる人。連れていた子供に「行ってみたいね」と話すお母さんもいました。
高価なカメラを持った男性は、先日製糸場で撮ったという映像をカメラの画面で見せてくれました。「駐車場が分りにくかった。もっと標識を増やして」。外人と連れ立った人から「英語のパンフレットはありますか」(持参しないことを悔やみました)。渡したパンフレットに目を落とす人には参加伝道師が対面解説をしています。製糸場に行ったことのある人は少数派です。他の3資産についてはほとんど知りませんでした。「遠くからご苦労さまですね」と言葉をかけてくれる人もいます。
活動終了の3時にあと10分というところで持参のパンフレットが配布完了となり、参加者から拍手が起こりました。
今回の参加者はK下部、N嶋弘、M田睦、A木、K谷、F縄、I上雄の7名でした。
指定されたコンコースの中で、7名が守備範囲を阿吽の呼吸で変えながら、配布・解説する様子はみごとです。曇り空で気温は低かったのですが、動き回る体には比較的活動しやすい1日でした。
充実した活動と研修ができて満足な参加者は、終了後近くのコーヒー店で一息つき帰途に就きました。休むことなく活動された参加者の皆さん、お疲れ様でした。
今回の北千住駅での広報活動に関して活動スペースを提供してくださった東武鉄道㈱、長机を借用させていただき活動に便宜を図っていただきました工藤秀樹様に御礼を申し上げます。
(Y.I 記)