「のほほん着物さんぽ」で活動して
11月11日(日)、「両毛沿線のほほん着物さんぽin前橋」の会場になった前橋プラザ 元気21の1階にぎわいホールで活動を行いました。
標題のイベントは、昨年「着物の街を着物で歩こう!」をテーマに両毛線沿線の絹・着物文化を持っている、前橋市、伊勢崎市、桐生市、足利市の4市が、群馬ディスティネーションキャンペーンに合わせて、4市共同で着物のイベントを開催したのが始まりです。
昨年の前橋市では、臨江閣を会場に開催され伝道師も参加、活動を行いました。
今年は前述の4市で「第2回のほほん着物さんぽ」が9月1日(土)~11月30日(金)の2ヶ月間に渡り開催されています。
今回の前橋会場では、「着物レンタル着付け体験」、「ウクレレと着物のステキなコラボ きものレレ」が行われました。
天気は曇り空からやがて本格的な雨というあいにくの一日になりました。参加の伝道師は7人(日下部、安田、諸井、梨木、門倉る、渋澤、井上雄)です。
9時集合で準備開始、パネル7枚・座繰り一式・ぐんまちゃんの繭クラフト一式・ノボリ2本(台2個)・パンフレット(新・子ども向け)一式が配置良く準備されました。
時間も早いせいか、人の流れがほとんどありません。ようやく繭クラフトを数人の方が体験し終わった10時頃、何と今日午後から県庁で開催される「富岡製糸場創業140周年記念国際シンポジウム」に出席される方々が見えたのです。講演者・パネリストのジュヌヴィエーヴ・デュフレーヌさん(TICCIHフランス代表)と岩垂ミグルさん(TICCIHメキシコ代表)、パネリストの岡田保良さん(群馬県世界遺産学術委員会委員長)、コーディネーターの矢野和之さん(日本イコモス国内委員会事務局長)を案内して松浦課長と登録推進係の石橋さんが来場しました。突然のことでとても驚きました。
伝道師の活動を見ていたデュフレーヌさんは勧められるまま繭クラフトに挑戦し、上手に「ぐんまちゃん」を作り上げました。また4人の方々は座繰りも初めてのようで珍しそうに眺めていましたが、順番に体験されました。操作にもすぐ慣れて楽しそうに繰り、ご自分で挽いた糸をプレゼントされると嬉しそうに受け取られました。
日下部支部長が座繰りも含め活動への取り組みなどについての説明をしたので、午後のシンポジウムの中にその話題が出てくる予感がしました。神社仏閣よりもこの会場を選んで来ましたと石橋さんから伺い、本当にタイミングの良い判断と感心しました。座繰り体験のお客さんがまだいなかったことで、ゆっくり体験され、また説明を受けられる時間があったことは幸いでした。皆さん満足そうに会場を後にされました。
その後2階のこども図書館や子育てひろばを訪れた親子連れ、3階の生涯学習行事の発表会に参加の方々の流れが徐々にこちらに向いてきました。1階の少し離れたフロアーではウクレレ演奏や歌、トークショウも始まり賑やかになってきす。着物姿も増えてきました。
パネルに自ら足を止める人は、じっくりと説明を聞き、質問もします。また自身の体験も話してくれます。富岡製糸場を朝夕見ながら他の会社に通っていた話、寄宿舎の友人の所に遊びに行っては製糸場で入浴した話をされる女性もいました。説明していると世界遺産候補が4資産あることを知っている人は約半数です。これからも地道な活動が大切なのだと感じます。
座繰りでは、小さな繭に約1,300mの糸が隠れていることや最後に黒茶色のサナギが残ることに驚きを表します。
繭クラフトでは自分だけの「ぐんまちゃん」の完成が満足感につながるようです。参加の伝道師も笑顔を絶やさず対応していることに感心します。
午後4時で他のイベントに合わせて活動を終了、片付けに入りました。雨もわざわいしてか期待の数には到りませんでしたが、新パンフレット約350部・子供向け約150部の配布、座繰り体験約40人・繭クラフト体験約45人というところでした。
最後に活動の実施に関する打合せから資材の搬入・搬出まで全てに渡ってお世話になりました前橋観光コンベンション協会の藤田さんに感謝いたします。
参加者の皆さん真剣な取り組みお疲れ様でした。
(Y.I記)