「世界遺産の伊勢崎市を目指して」(境島村)
『シルクと歌おう懐かしの歌』に参加して
1月26日(土)、境島村の新地集落センターで行われた「シルクと歌おう懐かしの歌」に伝道師3人(日下部、小野、井上雄)が参加しました。
地元の金井拓美伝道師の企画による初の試みです。金井伝道師は以前から「みちくさ塾」を主宰し、昔の遊びを教えながら子供の健全な育成を図り、地域の伝統の風化を防ごうと島小の生徒に蚕の飼育や糸の挽き方を体験させるなど小さな体からは想像もつかないような多様な活動をしています。
そして今何よりも彼女が望んでいるのは、世界遺産の実現に向かって地元の人々がこの郷土の文化財は世界の宝であるということを理解し、保存活用に協力し、とりもなおさず地域の誇りであるという共通認識を持ってともに前進していくことなのです。今回の試みもその一環として催したものです。彼女の熱い思いに私たちもまずは参加することから協力していこうという思いでした。
今回の募集人数30人程度に対して60人ほどが集まるという盛況でした。ほとんどが村内のそれも女性が圧倒的に多かったです。
午後1時30分集落センター前に集合し、歌の前に島村の養蚕農家群と史跡を巡りました。金井さんが前もって依頼してあった「ぐんま島村蚕種の会」の会員の案内で、約1時間をかけて村内を巡る標準コースと約2時間の充実コースから選べるのですが、ほとんどの人が充実コースを希望しました。私たち3人も充実コースに参加しました。
蚕種の会の佐藤さんの案内で、大型養蚕農家群、島村教会発祥の地、金井烏洲と一族の墓、田島弥平の墓、金井烏洲の生家、島村教会、穀物倉庫として使用された板倉、島村沿革碑、島村蚕種業績碑、田島弥平顕彰碑、田島弥平旧宅と回りました。 以前に何度も見ていても気の付かなかった所や新しい発見があり、スケジュールの関係で時間が少し足らなめでしたが充実した気分です。
2時50分頃出発地の集落センターに戻り、蚕種の会事務局の栗原さんから挨拶と世界遺産登録までの見通しなどの説明がありました。その後歌の世界に入りました。
「シルク」は昨年7月に結成し演奏活動を行う地元島村のグループです。リーダーの中山さん(ウクレレ)、栗原さん(ギター)、石井さん(ボーカル)の気の合った3人組です。
ギターとウクレレの伴奏に合わせ配付された歌詞カードを見ながら懐メロや童謡を歌うこと1時間40分、リーダーの中山さんは数曲ごとに健康に関する豆知識などを披露して笑わせながら場を盛り上げます。コーヒーブレークもあり和気あいあいの中、気が付けば何と25曲を歌い切っていました。一度にこれほどの数を歌ったのは初めてですが何とも爽快な気分です。
参加の皆さんも少し歌い疲れた様子ながら楽しさが笑顔に表れています。予定の4時45分、身も心も温まった気分のうちに会は終了しました。
シルクの皆さん、裏方のスタッフの皆さん、蚕種の会の皆さん、そして発想・企画・実行とオールマイティーな活躍をされた金井伝道師に感謝します。
金井伝道師はこれを機に実行委員会を立ち上げて、出し物を変えながら出来れば月に一度くらいのペースでこういった催しを継続していきたいと意気込みを語ってくれました。私たち伝道師もこのようなささやかではあっても確実に地域の人々の心を結んでいく試みに可能な限りの協力を約して村を後にしました。
(Y.I 記)
この催しについての新聞記事です。
伊勢崎・境島村 住民交流 世界遺産登録運動に弾み
http://www.jomo-news.co.jp/ns/4813593777358814/news.html