富岡製糸場世界遺産伝道師協会 世界遺産情報

「富岡製糸場と絹産業遺産群」は日本で初めての近代産業遺産として2014年6月25日付でユネスコ世界遺産に登録されました。

富岡市立西小学校で学校キャラバン実施

2020年01月30日 11時31分52秒 | 世界遺産伝道師協会

富岡市立西小学校で学校キャラバン実施

去る11月5日(火)富岡市立西小学校でY村和子、T越朗、M寺清江、S藤和男、宮下禮子、I井規雄の計6名の伝道師が参加して学校キャラバンを実施しました。

本校は明治6年8月2日に旧前田藩の御殿(現 群馬県立富岡高等学校)を校舎として借用し七日市小学校として開校しました。この御殿は明治6年6月19日に昭憲皇后、英照皇太后が皇居を出発し開業間もない官営富岡製糸場を行啓された折に宿泊されたところです。

本校はその後富岡小学校に合併し、昭和32年に富岡市立西小学校として新たに開校し現在に至っています。校区は富岡市のほぼ中央に位置し、本校から直線で約300mのところに世界遺産「富岡製糸場」があります。

さて、本校キャラバン実施に当たっては「児童が新しい発見をし、楽しく聴いたり、体験したりする時間にしたい」とキャラバン方針を立て、講話はT越伝道師、1年生の座繰り体験指導はY村伝道師、S藤和男伝道師、3年生の座繰り体験指導は、M寺伝道師、M下伝道師が担当し、II井伝道師は全体の立場から伝道に当たりました。

当日は午後1時50分より午後3時15分まで2コマを取り1年生35名(生活科室)、3年生45名(視聴覚室)を対象に実施しました。1年生は1コマ目の座繰り体験のみ、3年生は2クラスを講話と座繰り体験を、ローテーションを組んで行いました。従って座繰り体験は1年生と3年生は同時進行で座繰り器が2台必要となり、県世界遺産課と富岡行政県税事務所に保管されている座繰り器を使用しました。

開始1時間前の12時45分に集合し、簡単な打ち合わせをして早速1年生組と3年生組に分かれて準備に取り掛かりました。特に支障もなく座繰り器、講話のパワーポイントの設営を済ませ、児童とあいさつを交わし予定通り学校キャラバンに入りました。

講話では塚越伝道師が「富岡製糸場と絹産業遺産群について知っている?」と題して自作のパワーポイントを使い、併せて収集した「蚕種紙」や「絹織物」等の実物を提示しながら蚕の生態から個々の4資産まで詳しい解説をしてくれました。そしてパワーポイントでは現在稼働している自動繰糸機の動画を取り入れ、子どもたちは最新の繰糸の姿に驚いたように見つめていました。最後は「みんなで世界の宝物を大切に守っていこう」と子どもたちに投げかけ、子どもたちの心に響く講話をしてくれました。

座繰り体験では、担任の先生の話によると「子どもたちは今日の日を楽しみに待っていた」とのことでした。

1年生3年生とも2人の伝道師が協力し合い、ぴったりの呼吸で、子どもたち一人一人に優しく、ときには手を携えてやり、右手、左手の動きを励ましの声をかけながら指導をしてくれました。子どもたちの目は終始座繰り器に集中し、よそ見や無駄話をするような子は一人もいないといった状況でした。特に1年生は興味津々で自分の順番が来るのが待ち遠しそうで、中には座繰り器の構造に関心を持つ男の子もいました。担任の先生方も笑顔を浮かべながら優しく見守ってくれました。

また途中で学年に応じて、繭や蛹のこと、蚕の一生・数え方等わかりやすく解説を加えました。3年生には、「こうして仲間にいれてください」と接緒の体験をしてもらい、子どもたちは数本の繭糸が1本になることを不思議そうに見つめていました。また、ミゴボウキを使って繭から糸を引くことも体験してもらいました。

本日の講話や座繰り体験を終了し、整列して教室に帰る子どもたちの後ろ姿は「よい体験をした」と満足そうにも思われました。本日の講話や座繰り体験が少しでも将来に役立ってくれればという思いです。

末筆になりましたが、校長先生、教頭先生、担任の先生には終始お世話になり、ありがとうございました。

また本日参加された伝道師の皆様には、熱心に全力で伝道に当たってくれたこと感謝申し上げます。

                               (I井 規雄 記)

 

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

富岡市立妙義小学校で学校キャラバン実施

2020年01月30日 11時01分28秒 | 世界遺産伝道師協会

富岡市立妙義小学校で学校キャラバン実施

10月30日(水)富岡市立妙義小学校で学校キャラバンを実施しました。妙義小学校は明治6年9月民家を借用して開校(統合妙義小学校は明治19年4月設立)し、上毛三山の一つ、妙義山麓に位置する児童数65名の学校です。

地域には国指定重要文化財の妙義神社(創建は宣化天皇の時代、537年と伝わる)や学問の神、菅原道真を祭神とする市指定重要文化財の菅原神社があります(校歌の歌詞に菅原道真が出てきます)。

本校から約2kmのところに県立妙義少年自然の家があり、妙義小学校の長期宿泊体験活動(妙義の宿)の宿泊施設としても利用されています。11月に入ると3年生以上が『妙義の家』が始まり、今準備を進めているようです。

さて、当日はj保千代子伝道師、H岡誠伝道師、Y村和子伝道師、I井規雄伝道師の4名が参加し、3年生16名(男子12名、女子4名)を対象に2階の多目的教室で「講話」と「座繰り体験指導」を行いました。今回は妙義小学校から体験を重視したいという要望もあり、講話を30分間、座繰り体験を60分間という形で実施しました。準備も手際よく進め、10時40分児童の来室を待つばかりになりました。

やがて、業間休み(中休み)が終わり担任の先生に引率されて先程まで校庭で元気に遊んでいた児童が整列して教室に入ってきました(顔にはまだ汗を浮かべながら本日の活動への期待がみなぎっているようにも思われました)。

児童とあいさつを交わし合い、伝道師自己紹介のあと早速広岡伝道師が「富岡製糸場と絹産業遺産群」と題して黒板を使って講話を行いました。

第1段階として「絹産業」と「遺産群」を対比させた形で板書(ばんしょ)し、4つの資産が世界遺産であることをとらえさせました。また「資産」という用語を、学校を例に取り上げるなどわかりやすく説明しました。

第2段階としてそれぞれの資産が「何をしたところなのか」ということを「繭」や「蚕種紙」等の実物を見せながら児童の関心を引くような形で説明(特に今回は4資産の中でも「荒船風穴」を強調)し、まとめとして4資産が世界遺産になったわけを絹製品と世界との関わりの中で説明しました。そして絹産業を通した世界遺産が私たちの群馬県にあることを誇りにしたいと結びました。

最後には児童からの質問も受けましたが、「昔のことなのに何で富岡製糸場は今残っているのですか」などと大人でも疑問に思うような質問も出され、広岡伝道師は「それはね…。」と優しく、わかりやすく解説してくれました。

少し休憩をはさんで、座繰り体験に入りました。神保伝道師と除村伝道師が連携し合い、まず児童全体に座繰り器についての簡単な説明をし、操作の仕方を、動作を示しながらわかりやすく説明しました。そして二人一組になってもらってハンドルを回す人、実子箒(みごぼうき)を使って繭の入った繰糸鍋に水流を起こす人の役目をしてもらいました(2人は交互に体験をしてもらう)。神保伝道師は主「繭」や「座繰り器」などについてわかりやすく解説してくれ、除村伝道師は」「座繰り体験」を児童に優しい手を差し伸べながら熱心に指導してくれました。広岡伝道師も座繰り器に近寄り構造を見つめている児童に、「これが『山路』と言ってこの綾を振らせるのですよ」など絡交装置について丁寧に説明してくれました。

児童ははじめての経験なので、はじめは慎重な態度でしたが、慣れるに従って手さばきもじょうずになってきました。「うまくなってきたね」「じょうずじょうず」と賞賛しながら座繰り体験指導を進めました。今回は時間的余裕ができたので、児童から質問を受けたり、神保伝道師の指導のもと児童一人ひとりに、繭数個から直接糸を取る経験(新聞の広告を折って作った糸巻きに巻く)をしてもらったりしました。この体験も児童にとっては感激の様子でした。

最後に児童全員に座繰り器の周りに集まってもらい、担任の先生に小枠に巻いた生糸をはさみで切ってもらいました。児童からは「わあ-」という歓声が上がり、一人ひとりが生糸に触ったり、なでたりしていました。「髪の毛みたい」「髪の毛と比べてつるんとしている」などと思い思いに感想を述べていました。

座繰り体験後、終わりのあいさつを交互にして児童が教室に帰ったあと、先程座繰り器からはずした生糸を担任の先生にお渡しし(担任の先生も感無量といった様子でした)、本日の学校キャラバンを終了しました。

 今日一日短い時間でしたが、児童数も少なかったせいかゆっくりと時間がとれ、充実したキャラバンができたと思っています。児童も何ごとにも真剣なまなざしで取り組んでくれました。「児童が満足してくれれば…」という思いを胸に帰路につきました。

 末筆ですが、校長先生、担任の先生には終始お世話になり本当にありがとうございました。

                                (I井 規雄記)

 

 

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

富岡市立一ノ宮小学校で学校キャラバン実施

2020年01月30日 10時49分28秒 | 世界遺産伝道師協会

富岡市立一ノ宮小学校で学校キャラバン実施

過日10月16日(水)Y村和子伝道師、S藤登伝道師、K渕秀子伝道師、U原一美伝道師、I井伝道師の5名が参加して一ノ宮小学校で学校キャラバンを実施しました。

一ノ宮小学校は、学制発布後間もない明治6年6月28日に三会寺を仮校舎として創立された歴史あるある学校で、現在306名の児童が在籍しています。校区にはご存じのように上野国一之宮の貫前神社が鎮座しています。

本日のキャラバンでは「児童が新しい発見をし、楽しく聴いたり体験したりする時間にしたい。そして子どもたちの心に響く講話や座繰り体験にしたい」という方針を立てて実施しました。

午後1時55分より午後3時30分まで4年生49名を対象に、2組のクラスごとに講話(2階の4年1組の教室)と座繰り体験(1階の多目的室「夢里人教室」)を、ローテーションを組んで実施しました。

講話はI井伝道師が担当し、『蚕とまゆ、世界遺産』と題した自作のパワーポイントを使い、映像を通して説明を加えながら「蚕の生態」や「富岡製糸場と絹産業遺産群」について楽しんで理解してもらうように努めました。また、大きな蚕の標本や、蚕種紙、黄繭、生糸の綛など実物を提示しながら講話を進めました。そして4資産が世界遺産になったわけ等単なる理解に留めるのでなく、終末にはさらに進めて「みなさんはこれから4資産をどのようにしていきたいと思いますか。」と投げかけ(この講話ではこの部分を重視したかった)、自分の思いを発表してもらいました。子どもたちからは「外国の人にも宣伝したい」「富岡製糸場の機械を動かしてみたい」「これから大切に保護していきたい」(4年生なのに「保護」ということばが使われ驚きました)というような意見が出されました(グループでの話し合いも取り入れた)。

2クラスとも私語は一つもなく、全員の子が一生懸命講話に集中してくれました。この講話で何か一つでも子どもたちの心に残り、これからの実践につながればと思っています。

座繰りでは、Y村、K渕、U原、S藤の各伝道師が協力・連携し合い、準備から実施まで計画通りに進めてくれました。特に今回はこれから始まる富岡市小学校キャラバンの最初の学校ということで実施方法や役割分担、方針等参加伝道師の打ち合わせ会をもって臨みました。

座繰り体験を始める前に伝道師が操作をして見せるとともに、児童全員に座繰り器のしくみや操作の仕方(右手、左手の動きなど)を説明し、事故のないよう諸注意も話しました。体験中は個に応じた支援をし、楽しく充実した経験になるよう配慮しました。また併せて「繭糸の長さは1,300mくらいあります」「繭はさなぎの家なのです」などと実物を見せながら解説を加えました。

子どもたちは上州座繰りを体験してうれしかった、糸を挽くとき、両手の動かし方が違うのでむずかしかった、楽しく体験できた、おもしろかったなどと感想を述べていました。また、「繭を煮ると繭糸が優しく挽けることがわかった」「繭糸が集まると強くなる」「繭糸(生糸)が光っていてきれい」「生糸の意味がわかった」と新しい発見を口にする子もいました。

下校時階段で子どもたちに行き会うと、一人ひとりが「ありがとうございました」とあいさつしてくれました。また、資材を車に積み終わり帰るとき、下校中の数人の女の子が私たちを見つけ、「さようなら」と大きく手を振ってくれたことが印象的でした。私たちも一ノ宮小学校の元気でがんばる子どもたちに会えて、満足して家路につきました。

なお世界遺産課からN島さんが一ノ宮小学校へ表敬訪問をしてくださり、私たちの活動を側面からバックアップしてくださいました。

私は帰路、県から借用した座繰り器を今後保管することになる富岡行政県税事務所に中島さんと立ち寄り、所定の部屋に収納して帰りました。

本日参加してくれた伝道師の皆さんには子どもたちに温かく接し、全力でキャラバンに当たってくれたことに感謝したいと思います。

末筆になりましたが、校長先生、教頭先生、1組2組の担任の先生、公務員さんにはいろいろお世話になりありがとうございました。

                              (I井 規雄記)

             

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

世界遺産富岡製糸場と絹産業遺産群広報活動in スターバックスコーヒージャパン富岡店 伝道活動

2020年01月30日 10時25分02秒 | 世界遺産伝道師協会

世界遺産富岡製糸場と絹産業遺産群広報活動in

スターバックスコーヒージャパン富岡店 伝道活動

 

スターバックスは1971年アメリカ シアトルで開業した世界規模で展開する、コーヒーのチエーン店で富岡店も2019・5月に開店しました。

スターバックス富岡店様より地域密着型経営推進の為、スタッフ様が伝道活動の「富岡銀座まちなか交流館」U原理事を訪ね 打ち合わせ会議を数回重ねた結果

スターバックス富岡店伝道活動が1月29日(水)14:00~15:30開催されました。

 

店内に伝道活動場所を特別設けて頂き、予めスターバックス富岡店さんで、参加者のお客様を募って頂きました。参加者は女性10名男性2名でした。

14:00スタバマネージャー様より伝道師協会の紹介のオープニングセレモニーがあり、I川理事が参加者のお客様、スタバ富岡店様への御礼挨拶に始まり、活動伝道師の紹介と本日の流れをご案内した後、用意して置いた、メインチラシ・子供チラシ・ぐんまの絹遺産・世界遺産センターオープン告知チラシ入り セット袋をお渡し致しました。

他にも店舗におられるお客様やスタバ スタッフ様全員に、差し上げさせて頂きました。

 

初めにI川理事が司会進行の担当を受け持ちながら「世界遺産富岡製糸場と絹産業遺産群パネル解説」と、富岡市に3月27日(金)オープンの「世界遺産センター」のご案内をされ、富岡製糸場や関連構成資産に行った事のある人をお尋ねしながら、世界遺産に登録された理由等、話されて進めて行きました。

・次にK澤壮子伝道師が富岡製糸j場の解説をボードや写真を使って工女 横田 英や西置繭所の改修後の活用案内のお話を致しました。

 

・次にJJ保千代子伝道師が大きな蚕の縫いぐるみ、蚕の種紙を使い、各種繭の見本を作成して持参 蚕の話や繭の話、生糸の話等々行いました。

・次にK澤壮子伝道師が世界遺産クイズを行いました。

問いは5問、クイズの答えの解説をしながら、正解合わせを致しましたところ、全員が満点でした。パネル解説をよく聴いて頂いたのでしょうか!素晴らしいです!

賞品の満点賞を全員が戴き、笑顔満面です。

 

・次にU原理事がまゆクラフト指導を行いました。

時間の関係で、すでにカッターを入れて置き、バレンタインデーも近いのでピンク色ハートまゆクラフトを 全員和気あいあいで作成 笑顔の完成です。

 

世界遺産「富岡製糸場と絹産業遺産群」の、まだ見学してない資産見学と3月27日オープン「世界遺産センター」見学のお約束を頂き15:30スタバマネージャー様のご挨拶で終了いたしました。

活動時間はお店の運営上の都合で1時間30分と短い時間でしたが、伝道師スタッフの連携が上手く運び、新イベント活動は、充実した活動が出来ました。

 

スターバックス富岡店様 貴重な、お時間と貴店舗をお借りした上で、準備などいろいろとして頂き、店長はじめ、スタッフの皆様 ありがとうございました。

次回においても、宜しくお願い申し上げます。

 

本日の活動伝道師はJ保千代子・K澤壮子・U原一美・I川武男4名でした。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする