「富岡市立妙義小学校」で学校キャラバン
令和6年10月2日(水)晴れ、富岡市立妙義小学校で3年生8名を対象に学校キャラバンを行いました。
12時25分、妙義山が目の前にそびえ立つ校門前で、校長先生が4名の伝道師を出迎えてくれました。その場であいさつを交わした後、会場の体育館に機材を運び入れて座繰り体験の準備をしました。
担任の先生とは事前に連絡を取り合っていたので、準備がスムーズに進みました。
また、10月とは思えない気温が高かったため、大型扇風機をセットする配慮をいただき大助かりでした。
準備も整い児童も到着したため、開始予定時刻より少し早目にキャラバン開始。
まず児童とのあいさつ。「よろしくお願いします。」と、8名のそろった声。
続けて伝導師から自己紹介。学習内容と注意点も伝えて、宮下さん大塚さん矢野さんの指導による座繰り体験がスタートしました。
予定時間は45分。
座繰り機を囲むように集まった児童に、宮下さんが繭を見せ糸口から取り出した繭糸を指しながら、箕ご箒の使い方やハンドルの回し方を説明します。続いて大塚さん、矢野さんが分担して児童の脇に付き座繰り体験が進行します。8名の児童だけに個別指導は徹底します。児童は緊張感もあり無言で作業を続けます。
その時、担任が持参した懐中電灯の光を鍋の中の繭に当て「見てごらん白く光っているね。」と。鍋の中でゆっくり回る繭は本当に白く光っていました。「これは学校で育てた繭だよ。」と、さらに担任の一言。
児童のモチベーションを高めてくれたのは担任の先生でした。
交代で座繰り体験が済んだ児童には宮下さんが「糸付け」の指導をします。
「右手を出して。」と、繭と繭糸を握る動作を何回も繰り返しながら、繭を湯の中に落とし糸付けを体験させます。片手での動作に戸惑う児童も、手を添えての指導でスーと繭糸がからめとられていきます。「ほらスーといったろー。」と、褒められると児童も小さなほっくりをしました。
さらに全員が座繰り体験を終了すると、煮繭を渡して「繭糸の出し方」の指導です。
こうして繭から生糸が座繰り機を通して生み出される過程を児童は学習することができました。最後に担任が一人座繰りを体験し、巻き取った生糸をカットして座繰り体験は終了しました。
ハサミが入ったときのジャギジャギという音を、皆がじっと耳をすませ聞き取ったのはもちろんのことです。
終了後の感想を求めると、3人の児童が手を挙げて発表してくれました。
〇(座繰りは)大変な仕事だということがわかりました。
〇楽しかったです。
〇もっとやりたかったです。
児童の言葉に伝道師は、皆頷いて聞いていました。
手早く片付けを終え簡単な反省会をし、就学時健診と重なる忙しい中、丁寧な案内板を用意して頂いた学校へのお礼を胸に、互いの労をねぎらい体育館を後にしました。
本日参加の伝道師はM下禮子、O塚初子、Y野まゆみ、O形の4名でした。
(O形 榮一 記)