富岡製糸場世界遺産伝道師協会 世界遺産情報

「富岡製糸場と絹産業遺産群」は日本で初めての近代産業遺産として2014年6月25日付でユネスコ世界遺産に登録されました。

「富岡市立西小学校」で学校キャラバン(11/15)

2025年03月06日 08時41分34秒 | 世界遺産伝道師協会

「富岡市立西小学校」で学校キャラバン

 令和6年11月15日(金)晴れ、富岡市立西小学校で1年生1クラス31名、3年生1クラス29名を対象に学校キャラバンを行いました。

 今回は座繰り体験のみを13:25~14:10を1年生、14:15~15:00を3年生とし、人数が多いため各学年を2グループに分けて2教室で実施しました。担当はM下・O野組とJ保・Y野組です。始まりのあいさつや日程紹介は1つの教室に集まってもらい行いました。私以外は地元の伝道師の方ばかりなので、「住んでいるのは富岡の…」と紹介すると、児童の表情が緩むのがわかります。

 5校時は1年生が実施。あいさつ終了後、早速2教室に分かれて座繰り体験を開始しました。座繰り機の機能に触れながら座繰りの手順について身振りを交えながら説明していきます。タイムリーにお湯に注意することを盛り込みながら、いよいよ2人一組での座繰り体験です。1年生は初めての体験なので興味深々です。「カタカナのノの字は教わった?」と、伝道師も確認しながら指導していきます。「みご箒でお鍋のお掃除をしてね。」と、分かりやすい言葉に置き換えていくのはベテラン伝道師のなせる技です。児童もつられて、上手にみご箒を扱います。その間にも「あ、サナギだ。」「白くなった。」と、言葉が飛び出します。終了後には、「すごかった。」「楽しい。」と、感想を発表してくれました。

 5分の休憩を挟んで、6校時は3年生の座繰り体験です。あいさつの声はびっくりするほどの大きさで、活発な活動になりそうだと予想できました。また、1年時にほとんどの児童が座繰りを経験しているので、余り緊張感もありません。「お湯を使っているけど、何か注意することはない?」と、問うと、「やけどしない」「お湯に触らない」「よく注意する」と、素早い反応を見せてくれます。伝道師も安心して活動に入れました。

 みご箒を扱う動作もハンドル操作もお手のものです。「繭糸の長さは?」と伝道師が尋ねると、「1,300メートル。」、「富士山の高さなら繭何個分?」にも「3個。」とすぐに答えが返ってきました。最後に担任が1人で座繰りに挑戦すると、児童からは「頑張って!」の声援がとびます。巻き取られた生糸に担任がハサミを入れて終了しました。生糸に触れた児童からは「スベスベ。」「気持ちいい。」との声。1年生の時とはちょっと違う、新たな発見もある座繰り体験になったようでした。

  本日参加の伝道師はO野多美子、M下禮子、J保明子、Y野まゆみ、O形の5名でした。

                    (O形 榮一 記)

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(書籍の紹介) 小冊子「宮崎有敬のはなし」

2025年02月26日 10時56分55秒 | 世界遺産伝道師協会

(書籍の紹介)
小冊子「宮崎有敬のはなし」

 令和5年度の絹ラボ(世界遺産「富岡製糸場と絹産業遺産群」等研究奨励事業)研究で採択された「宮崎有敬研究会」による研究テーマ『宮崎有敬の生涯と業績』~宮崎勝美家文書を読み解く~ の研究成果をもとに、一般市民向けの小冊子を作製・発行しました。

 宮崎有敬(1833-1895)は明治時代前期に活躍した人物で、初代群馬県会議長として地方政治家の業績は知られていますが、群馬県の近代蚕糸業史においても活躍した一人でもありました。

 なかでも、踏み式繰糸器械の発明とその普及、県内の多くの蚕糸業者を結集して上毛繭糸改良会社を設立し、生糸の直輸出を行ったことなどは注目すべきことがらです。

 冊子の内容は見開きで各項目を完結し、次の13項目で構成しています。

  ・宮崎有敬翁紀功之碑
  ・父・宮崎有成と郷学「五惇堂」
  ・有敬の生い立ち
  ・官職に就く
  ・初代群馬県会議長に就く
  ・有敬発明の踏転繰糸器械
  ・『製糸摘要』を著す
  ・製糸勧奨組合と教授場
  ・「上毛繭糸改良会社」とその仕組み
  ・生糸直輸出と横浜同伸会社
  ・上毛繭糸改良会社の商標
  ・上毛繭糸改良会社・苦難の記録
  ・群馬経済協会設立と政策提言

 冊子はA5サイズ、22頁で、「いせさき明治館」(伊勢崎市曲輪町31-4)で販売(¥200)しています。
 ※編集・発行者は、笠原 実

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「群馬の蚕神」CD版の販売について

2025年01月30日 09時10分22秒 | 世界遺産伝道師協会

「群馬の蚕神」CD版の販売について

 伝道師の有志により行われた県内の蚕神調査は、2018(平成30)年に調査報告書「群馬の蚕神」を発行し完了しました。

報告書の入手希望があるものの在庫がないことから、希望する方にはCD版として下記により販売することとしました。

【CD版の購入方法】

 伝道師協会事務局にお申し込みください。

販売価格 2,500円(税・送料込み)

 問い合わせ・申込先

富岡製糸場伝道師協会事務局

 ・e-mail:wh-dendousi@leaf.ocn.ne.jp

    ・電 話:090-4841-8856

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世界遺産動態展示ポスター

2025年01月27日 08時47分18秒 | 世界遺産伝道師協会

世界遺産動態展示ポスター

 富岡製糸場と絹産業遺産群は、世界遺産登録10周年という重要な節目を迎えています。この記念すべき年に当たり、遺産の価値をより多くの方々に伝え、訪問者数の増加を目指してさまざまな取り組みが実施されています。

 今から13年前、世界遺産登録を目指す富岡製糸場のPRに少しでも役立てばと思い、壁掛け時計や日用品等の廃品を活用し、「富岡製糸場の立体ポスター」を制作しました。このポスターは、完成後に富岡市役所や群馬県庁などで展示され、その後「道の駅みょうぎ」の観光案内所で12年余りにわたり誘客用ポスターとして展示されてきました。

 しかし、長年の展示による日差し等の影響で、ポスター説明用のQRコードや壁紙のレンガ等の部分にも劣化が見られるようになりました。今回、登録10周年に際し、「動態展示ポスター」として改良しました。新たな動きのある機能を加え、制御装置なども大幅に改良しました。

 現在、多くの場所でデジタルサイネージが広報媒体として活用されていますが、液晶ディスプレイ3D表現では決して得られない、静止画ポスターの簡潔さや直感性を活かしつつ、動きを加えて融合させ、インパクトのある動態展示ポスターに仕上げました。今回、これまでの立体ポスターの狭い空間に横型単気筒蒸気エンジン(縮尺1:20)を組み込みましたが、見学者や子供たちが操糸機やエンジンの構造を理解し楽しめるよう、固定盤をスケルトンにしました。エンジンの材料は、これまで趣味で集めていたミニ四駆の部品等を利用し、可能な限りの再現を目指しました。また、繭から生糸を紡ぐ工女さんの指先の繭の微妙な動きは、座繰り体験からヒントを得ました。

 この「動態展示ポスター」を通じて、明治5年創業の富岡製糸場が、現在の日本を支える主要産業と深く結びついていることや、身近なものや廃品を利用したもの作りの楽しさを子供たちに伝えられたらと思っています。そして、一人でも多くの人が、貴重な群馬の世界遺産を訪れるきっかけとなれば幸いです。

当面、セカイト(世界遺産センター)で2月3日~2月28日まで展示されます。(S藤 斎)

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西部支部活動伝道師 有形文化財見学慰安会(12/16)

2025年01月20日 08時49分46秒 | 世界遺産伝道師協会

西部支部活動伝道師 有形文化財見学慰安会

令和6年12月16日(月)11:30~14:00に有形文化財 富岡ときわ荘で西部支部活動伝道師 有形文化財見学慰安会を行いました。

ここで有形文化財 富岡ときわ荘について簡単に説明させて頂きます。正式名称は、割烹旅館ときわ荘本館(旧櫛渕家住宅主屋)と言います。

当荘は、昭和13年に建築されました。総桧造りで約3年の歳月をかけて建築されたと伝えられています。建築的にも高度な技術と材料が使われています。建築材料は良質材が使われており、柱造作材には桧の無垢、玄関の床板、天井板、客室の天井板には銘材が使われています。各客室は南東の庭に面した和風平屋建てとなっています。2008年12月に、伝統的な和風の技術建築の美しさから国の登録有形文化財に指定されています。

私は、初めて行きましたが、外から見てもいかにも伝統と風格を感じさせるものがありました。中に入ると極めて落ち着いた雰囲気が溢れていました。南東に面した庭を眺めさせて頂きましたが、京都の禅寺の庭園を見るような趣がありました。池はありましたが、水はなく、それが逆に私には魅力的でした。

さて、西部支部は、I川支部長を中心に一致団結して様々な活動に取り組んできました。

最初に、I川武男支部長による挨拶

次に、J保千代子さんによる乾杯の音頭

次に、この一年を振り返って、自己紹介もかねて全員が話をさせて頂きました。
お一人お一人、それぞれに充実した一年間を振り返ることが出来たように感じました。
そして、来るべき新しい年においてもそれぞれの立場で活躍することを確認できたように思います。

O形栄一さんによる閉会〆の発声で盛会のうちに終了することができました。

最後に、このような風情溢れた魅力的な会場で慰安会を計画してくださいました市川支部長と上原理事に心から感謝いたします。上原理事 会計お疲れ様でした。

当日の参加者:I川武男・U原一美・O笠原信之・O形栄一・Y野雅史・S藤斎、K暮和子・J保千代子・S田道代・H野里美・T田洋子・S井広志、W辺丈夫伝道師でした。申し込み順・敬称略)

                              (文責:W辺丈夫)

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