人生修行の旅

「笑って、野垂れ死ぬ!!」
そのために、この人生をどう生きて、この命を何に使うか?人生一度きりの生き方を実験中!!

山岳サバイバルレース 3日目 最後の戦略

2013年08月18日 | 
 皆が寝静まる早朝3時半。

こっそり起きだし、玄関で着替える。

最後の力を振り絞るため、足にテーピングを巻き、

久々に機能性タイツを履く。

持参した行動食を無理やり胃の中に入れる。

ここまでくれば総力戦だ。

地図を頭の中に叩き込み、ヘッドランプを頼りに暗闇の木道を歩く。



できるかできないかではなく、やるかやらないか。

暗闇は人の心を弱くする。

どこからか聞こえてくる口笛・・・

登山道などあるはずのない方向からの光・・・

幻聴か、幻覚か、何かのサインか。

こんな時には、自分にとって都合よく変態的に捉える。

口笛は私はふけない。

口笛に対して、私も口笛で応えたがスースーしか言わず、

「俺はできないよ!!」と暗闇に対して、突っ込みを入れる。

道に迷わぬように、

慎重に先に進み坂道に入ったと同時に

朝の光が出てきた。

予定通り。

地図、自分のスピード、自然状況、それらを推測していた。

誰もいない急坂を気持ちよく降りる。

川を渡り、また上がる。




なだらかな道は走る。

最終日の今日は、力を余すことなく使い切ろうと思う。

雲ノ平を下り、三俣に行き、双六小屋へ。

山小屋でりんごをかぶりつき、アミノ酸入りのペットボトルを2本購入した。

わずか5分の栄養補給と休息。

2日前に剣岳付近からはるか遠くわずかに見えていた

槍ヶ岳がいつの間にか近くに迫っていた。



急峻な尾根を歩く。

一歩間違えれば、さようならだ。

集中力を最大限に高める。

鎖場で前のカップルが落石をしそうになった。

50cm四方の岩がズルズルと私の眼前に迫る。

幸い後ろには誰もいない。

落ちてきてもよけるし、そうでない状況になっても何とか対応しようと思った。

男性がズルズル落ちる岩を上から引っ張った。

そして、私もその岩を下から押した。

急な鎖場で岩を安全な位置に移動して、石でストッパーをかけた。

「ファイトーイッパーツ!!」

リポビタンDが飲みたい気分になった。







コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 山岳サバイバルレース 2日... | トップ | 山岳サバイバルレース 3日... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

」カテゴリの最新記事