皆が寝静まる早朝3時半。
こっそり起きだし、玄関で着替える。
最後の力を振り絞るため、足にテーピングを巻き、
久々に機能性タイツを履く。
持参した行動食を無理やり胃の中に入れる。
ここまでくれば総力戦だ。
地図を頭の中に叩き込み、ヘッドランプを頼りに暗闇の木道を歩く。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/thumbnail/42/7b/89361e814edb9e13c9959855fa56d405_s.jpg)
できるかできないかではなく、やるかやらないか。
暗闇は人の心を弱くする。
どこからか聞こえてくる口笛・・・
登山道などあるはずのない方向からの光・・・
幻聴か、幻覚か、何かのサインか。
こんな時には、自分にとって都合よく変態的に捉える。
口笛は私はふけない。
口笛に対して、私も口笛で応えたがスースーしか言わず、
「俺はできないよ!!」と暗闇に対して、突っ込みを入れる。
道に迷わぬように、
慎重に先に進み坂道に入ったと同時に
朝の光が出てきた。
予定通り。
地図、自分のスピード、自然状況、それらを推測していた。
誰もいない急坂を気持ちよく降りる。
川を渡り、また上がる。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/thumbnail/16/96/487185d8f2bcfed972d452c1bc2e80ad_s.jpg)
なだらかな道は走る。
最終日の今日は、力を余すことなく使い切ろうと思う。
雲ノ平を下り、三俣に行き、双六小屋へ。
山小屋でりんごをかぶりつき、アミノ酸入りのペットボトルを2本購入した。
わずか5分の栄養補給と休息。
2日前に剣岳付近からはるか遠くわずかに見えていた
槍ヶ岳がいつの間にか近くに迫っていた。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/thumbnail/65/ed/a08b98c8ba7ec0c3e8fb56f8bbd7683c_s.jpg)
急峻な尾根を歩く。
一歩間違えれば、さようならだ。
集中力を最大限に高める。
鎖場で前のカップルが落石をしそうになった。
50cm四方の岩がズルズルと私の眼前に迫る。
幸い後ろには誰もいない。
落ちてきてもよけるし、そうでない状況になっても何とか対応しようと思った。
男性がズルズル落ちる岩を上から引っ張った。
そして、私もその岩を下から押した。
急な鎖場で岩を安全な位置に移動して、石でストッパーをかけた。
「ファイトーイッパーツ!!」
リポビタンDが飲みたい気分になった。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/thumbnail/23/11/aa52318351bd4a1f71691da7f5cb78ae_s.jpg)
こっそり起きだし、玄関で着替える。
最後の力を振り絞るため、足にテーピングを巻き、
久々に機能性タイツを履く。
持参した行動食を無理やり胃の中に入れる。
ここまでくれば総力戦だ。
地図を頭の中に叩き込み、ヘッドランプを頼りに暗闇の木道を歩く。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/thumbnail/42/7b/89361e814edb9e13c9959855fa56d405_s.jpg)
できるかできないかではなく、やるかやらないか。
暗闇は人の心を弱くする。
どこからか聞こえてくる口笛・・・
登山道などあるはずのない方向からの光・・・
幻聴か、幻覚か、何かのサインか。
こんな時には、自分にとって都合よく変態的に捉える。
口笛は私はふけない。
口笛に対して、私も口笛で応えたがスースーしか言わず、
「俺はできないよ!!」と暗闇に対して、突っ込みを入れる。
道に迷わぬように、
慎重に先に進み坂道に入ったと同時に
朝の光が出てきた。
予定通り。
地図、自分のスピード、自然状況、それらを推測していた。
誰もいない急坂を気持ちよく降りる。
川を渡り、また上がる。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/thumbnail/16/96/487185d8f2bcfed972d452c1bc2e80ad_s.jpg)
なだらかな道は走る。
最終日の今日は、力を余すことなく使い切ろうと思う。
雲ノ平を下り、三俣に行き、双六小屋へ。
山小屋でりんごをかぶりつき、アミノ酸入りのペットボトルを2本購入した。
わずか5分の栄養補給と休息。
2日前に剣岳付近からはるか遠くわずかに見えていた
槍ヶ岳がいつの間にか近くに迫っていた。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/thumbnail/65/ed/a08b98c8ba7ec0c3e8fb56f8bbd7683c_s.jpg)
急峻な尾根を歩く。
一歩間違えれば、さようならだ。
集中力を最大限に高める。
鎖場で前のカップルが落石をしそうになった。
50cm四方の岩がズルズルと私の眼前に迫る。
幸い後ろには誰もいない。
落ちてきてもよけるし、そうでない状況になっても何とか対応しようと思った。
男性がズルズル落ちる岩を上から引っ張った。
そして、私もその岩を下から押した。
急な鎖場で岩を安全な位置に移動して、石でストッパーをかけた。
「ファイトーイッパーツ!!」
リポビタンDが飲みたい気分になった。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/thumbnail/23/11/aa52318351bd4a1f71691da7f5cb78ae_s.jpg)