さんさんと照りつける太陽のしたを、
懐かしい漁港の風景を横にして、海沿いの道から山道へ。
期待と不安を大きなザックに入れて笑顔で歩く方々。
未開の山に入り、
感覚瞑想をして五感を研ぎ澄ましてみる。
山に包まれた感覚になる方、
鳥やセミの鳴き声からその感情を察する方、
気持ちよくて寝てしまう方、
どんな感覚を感じようとあるがまま。
静から動へ。
ロープを使って斜面をおり、ガンジス小川から
安全なたき火のために水をくむ。
ぬかるんだ小川から、
なかなか器に入らない水をくみ、
マッチやライターを使わずに苦労しながら火を起こす。
便利さや快適さ効率的とは対極の行動。
日常生活にある便利で簡単な事は、
誰かのおかげ様だという事を、
できない自分を通して体感する。
「みんな、よく来たね!!」
未開の山が呼んできたミュージシャンが
代弁して感じるままに歌う。
海、風、土、木、火、鳥、虫、光、人、
調和し循環して聴き入る周囲の全て。
未開の山プログラムを終えて、
野営する方々と山を降りる方々に分かれる。
「えっ、本当にこんな道を行くの???」
余韻に浸る間も無く、下山組は必死に道なき道を登る。
日頃歩いているアスファルトがいかに歩きやすいのか、
道がある事がどれほど安心するのか、
そんな事を考える余裕もなく、
ただひたすらに迷わないようにと前の人に一生懸命についていく。
終わりのない山はなく、
汗だくでハーッハーッと息を切らした後に現れた海が見える景色。
そしていつもお世話になるキャンプ場umikazeで宿泊。
「いつ、何が起きても大丈夫なように、テントでも寝られるようにしておきたいです!」
そんな想いや考えで、
わざわざ不便で不快な経験をしてみる方々。
大変なことかもしれないし、
もしかしたら楽しいことかもしれない。
やってみないと分からないし、決めるのは自分。
何か出来事がやってくるならば、
それを楽しんだり面白がり、
前向きな自分でありたい。
色々と経験し、知識や技術を得る事で
心の状態も変化するのを体感するリトリート。
翌日、浜辺で疲れた身体を気持ちよく緩ませて、
滝を見ながら、
ボーっと24時間を振り返っていると
突如、滝壺を泳ぎ滝に打たれる金の人。
「ありがゴールド!!」
未開の山に来てくださった皆さん、
どうもありがとうございました!!
未開の山体験記おしまい🙏