朝礼の話題

見たり読んだりして、感じたことを朝礼で話しています。この頃は仕事の話は少なくなりました。

独占禁止法は?

2011-03-10 08:33:19 | 21世紀
新日鉄と住金が合併
2011/03/07
 日向方斉さんが社長だったら、合併しないでしょうね。住金のような大企業でもサラリーマン社長になって、我を通すより協調になるのかと思いました。
 しかし、独占禁止法などで政府に反対されれば素直に解消となる気もします。
 中国では、新鋭の製鉄所が、不採算で出資国営企業が手を引きたがっていると記事がありました。これを新日鉄が再生し、中国に根を生やせばいいのになどと考えてしまいました。
 新日鉄には、思い出が沢山あります。
 昭和36年、八幡製鐵戸畑工場新設の第2転炉工場が私の土建屋生活の始まりでした。広い敷地と大きな工場にびっくりでした。製鐵の作業員の人も多く、建設関係の人間も多く、北九州は活気がありました。
 当時、福岡県で一番土地の高価な場所は、小倉の魚町、西鉄の北方線の電停前でした。街にはキャバレーが10軒位あって賑わっていました。
 今では考えられないことです。
 重機も少なく、出稼ぎ労働者の働きが戦力でした。仕事の予定も、午前中はこれ、午後はこれ、残業は深夜までこれとこれと三つ立て段取りをしたものでした。夜8時に寮に帰られれば、今日は映画が見られると映画館に行きました。
 盆に久しぶり昼間街に出ると、明るい所で電車に人が乗り降りするのが不思議な感じで、立ち止まって見とれたこともあります。
 住金には、地元ですから幼友達から高校同期、従兄弟、近所のおじさんなど知人が沢山いて、身内のような気がします。
 会社は一緒になっても、工場従業員の交流などむつかしいでしょうね。
 高温の水と低温の水を混ぜると、高温水から低温水に熱が流れますが、どちらの温度も一緒になってしまえば、温度の動きはありません。
 新日鉄には新日鉄の温度があり、住金の温度とは差があり、エネルギーの流れがあったでしょうが、合併すればぬるま湯になり、緊張感が亡くなる気がします。アメリカのGMは昨年倒産しましたが、会社が大きくなると、方向転換が難しくなり、時代の変化についていけなくなったと感じます。
 大きいことは良いこととは、言えないように思えます。
 テレビでは、韓国サムスンの利益は、日本の日立・東芝・三菱・松下・ソニー・シャープ6社の利益合計より多い、日本も考え方を変えねば、などと言います。来年くらいサムソンの売上が落ちれば、どう言うのでしょう?
 景気の良いという状態が製鉄所建設時代の状態とするなら、もう日本には好景気は絶対来ないでしょうね。現代は維持管理の時代です。