朝礼の話題

見たり読んだりして、感じたことを朝礼で話しています。この頃は仕事の話は少なくなりました。

シェスタコーヴィッチを聴きました。2006/11/20

2006-11-20 15:02:38 | 趣味
シェスタコーヴィッチを聴きました。2006/11/20
                       
 北九州国際音楽祭の最終日11月17日、厚生年金会館でサンクトペテルスブルグ交響楽団の演奏会に行きました。
 菊陵中学の同期生10人が浜田先生の引率で集団鑑賞です。男子3人女子7人でした。
 演目は3曲すべてシェスタコーヴィッチでした。
 音楽は分からず、いつも居眠りする私ですが、この音楽は面白く、感激しました。
 聴き慣れたベートーベンやモーツアルトとは感覚の違う音楽です。
 初めの内は、少し聴きにくい予想の付かない音楽だと思っていました。
 途中で、何処かで聞いた感じがします。「そうだあれだ!」と思い出したのは、黒澤明の映画の音楽です。佐藤勝の男らしい洗練されていない、荒削りの大きな音が出ます。
 曲の途中で、「屋根の上のバイオリン弾き」のようなメロデイが流れます。
 「ロシアらしいな」とその時感じていましたが、あとでパンフレットを見ましたら、ユダヤの旋律が入っていることを、当時の共産党員芸術家が因縁を付けそうだから、その部分を封印して当初は演奏しなかったと書いてありました。

 100人位の楽隊ですが、私は世界で一番上手と言ってよいのではないかと思いました。
 と言うのは、音が澄んできれいに合っているのです。
 バイオリンは20人が同じメロデイを弾いていますが、一人で弾いているとしか聴こえないのです。
 各バイオリンは完全に弦が調律されていて、同じ音が出ているのです。
 そして演奏する姿勢も全員が同じなのです。
 バイオリンの弓は同じ角度で、同じ位置まで上がり、下がります。
 全員の弓は平行に動き、自衛隊の集団体操を見ているようです。
 ビオラも3台いました。弾く姿勢も角度も一緒で一つのフィルムを3つに投影しているようです。

 楽団員は楽譜を見ないで演奏します。5人に一人楽譜を広げていますが、めくらないままでした。
 指揮者のユーリ・テミルカーノフという人も魅力的な人でした。
 私は眼が悪いから細部は分りませんが、クリント・イーストウッドの体型と動作でした。
 アンコールに3回も応じて呉れました。皆、楽譜なしで合図一つでオーケストラが良い音を出すのですから、弾きなれているのでしょうが、2時間の演奏の後で申し訳なく感じました。

 家のテレビでよその交響楽団の演奏がありました。
 バイオリンの弓は平行に動いていません。
 各演奏者は少しずつ癖があり、角度も位置も演奏の姿勢も調律の程度も違うのです。
 個性重視の学校教育と鍛え抜かれた北朝鮮の兵隊さんのパレードを見比べるようでした。

 音楽会のプログラムには、他の演奏会の案内が10枚はさんであります。
 北九州も結構クラシックの演奏会があるのだとびっくりしました。
 市報やタウンズでスケジュールを発表してあれば、行く人も多いだろうと感じます。
 色んな講演会や、展示会などまとめてインターネットでPRすれば良いのに、
行きたいけれど耳に入ってこないものな!

健康とは?

2006-11-14 16:22:19 | 健康
健康の定義 2006/11/14
  健康でありたいと考え、勉強しています。
  こんな定義がブログにありました。最高です。
  「健康とは、自身の免疫による身体維持です」
  薬だけでは、決して病気は治りません。薬で症状を緩和する間に、自己免疫による修復が無い限り病気は治らない。

  会社の井上君はマスクをし、「風邪で頭が痛い。早退して医者に行きます」と言います
  「医者で風邪は治らないよ! ここで他人にうつして帰って寝とき」
  「風邪のウィルスを殺す薬なんかないのよ」
  「風邪のウィルスは、空気を吸う度に何億個も入るのです。風邪になって熱を出したい身体が、ウィルスを培養してわざわざ体温を上げて、自分の身体の不具合を治そうとしているのよ」
  「熱さましなど飲んでいると、老化が速く進むだけよ」
  私が真実を言っているのに、井上君は 他人事と思って屁理屈を言ってるとしか思っていないようです。

  製薬会社のテレビコマーシャルで、「早めのパブロン」「すぐ効くジキニン」
 「三・四がなくて後藤散」と風邪薬が効くように言うのを本当と思っているのです。
  テレビの医療相談の番組では、必ず「お医者さんの言うことを聴いて下さい」と言います。カモは何にも分からない方が都合が良いのです。
  「知らしむべからず。依らしむべし」が医療関係者の第一方針です。
  そんな風潮から、薬害エイズもスモン病も起こるのです。

  自衛隊を排除しようとする社民党・民主党・共産党的考えは、身体の自衛隊たる免疫を無視し暴力を否定し、いじめを助長するような医療常識を広めているのです。
  薬・医者に頼らせる日本の医療行政は、高校で生物・地学を習わない医者や薬剤師によって企画・実行されている、そして素直な井上君は、間違いを信じさせられているのです。

 私に真実を伝える説得力・説明力があったらなぁ!

死刑囚の臓器

2006-11-09 10:08:44 | 21世紀
死刑囚の臓器2006/11/09
 愛媛県宇和島徳洲会病院では、病気で摘出した腎臓を移植手術しています。
 その結果、死亡したとの報道はないから、術後の経過は良いのでしょう。

 中国では、健康な法輪功信者を死刑にし、その臓器を病人に有料で移植していると報道されます。
 福岡・天神の路上で中国人女性が、写真看板を出して、中国に移植手術に行くなと街頭宣伝をしていました。 相場は800万円と書いてありました。

 腎臓病で透析している人も多く、腎臓移植を望む人は多いです。

 日本でも、死刑囚の臓器移植を、国営でしましょうよ。
 犯罪被害者への補償もわずかで、苦しんでいる被害者遺族も多いのです。

 昨日、木下恵介監督の遺言的映画「息子よ」の話がNHKでありました。
 吉永小百合が被害者遺族の若奥さんを演じ、生活保護で生きていると告白していました。可哀想で涙が止まりませんでした。A。

 死刑囚の臓器を、国で管理し、犯罪被害者への補償・援助に役立てることは、倫理的に排斥されることでしょうか?

 日本では、自殺者が1年に30,000人もいます。
 彼らが、自殺する前に臓器を国で管理し移植すれば、自殺が減ることに繋がるかもしれません。

 2,000年前の仏教などの宗教倫理に固執することを止め、死刑囚・自殺希望者の臓器を生かしてやることは、戦争やテロで人を殺すことより受け入れ易いことと思いますがどうでしょう。
 時代が進んで、人工臓器が出来るまで、豚の臓器が移植できるようになるまでの、手段として認めましょう。病気の腎臓よりもいいと思いますけど?
 今はインシュリンも大腸菌由来ですが、この前まで豚インシュリンでした。
 その前は、何インシュリンだったのでしょう?

 血液だって、外国の売血を輸入しながら、国内では売買を認めません。
 死刑囚・自殺希望者の血液からでも、活用しましょう。

青木勇一郎と行くビジョン・クエスト・ツアー 

2006-11-06 13:38:29 | 成長
青木勇一郎と行くビジョン・クエスト・ツアー 
於 ウエルサンピア福岡 宗像大社 鎮国寺   2006/11/03~04
青木先生は気功の大家で、心身をリラックスさせる修行の教室をされています。
「ソウルメイトを探せ」「催眠トラベル」の著者です。

 【気】とは何かを知りたく、ひびき信金の中村さんに誘われ、参加しました。
 女性40名・男性20名のツアーでした。

 1日目は講義とちょっとした実習です。
 青木先生の人柄のせいでしょう、お話がスウーッと頭に入ります。
 先生は偉そうに言うことも、押し付けがましいこともなく、生徒がこれらの知識によって幸せになり、また楽しい時間が過ごせることを願っていることが伝わってきます。

 気功の【功】はゆるむ・ゆらすという意味であり、揺らしてリラックスさせるやり方を教わり、二人組みで実習します。
 自分ではその効果がよく分かりませんが、他の参加者は身体が楽になり動きの範囲が広がったと言い、アシスタントさんは皆の顔の固さが取れ良い雰囲気になったと言っています。

 運気の良くなる講義もありました。
 ①「ついてる」と1日1万回言う。(斉藤一人さんの方法)
 ②ついてる人と付き合う。
 
これでつきまくる人生になる。青木さんもこれで5年前とは違う人生になった。
「付いてる」の反対は「付いていない」ではない。「付かれている」即ち「疲れている」である。疲れると心が閉じて、人を受け入れなくなる。気功で心身を緩め、人を受け入れることから運気も上がる。即ち「つく」のだ。

 「ため息をつく」のは、いい事でないと思っている人が多いが、「つく」のだから良いことと考えよう。
 「ため息を吐く」と漢字で書き、身体の老廃物を吐き出す行為です。
 今流行りのデトックスそのもので、悪いものを出し良い物を入れる仕方です。

 リラックスした私には、お話はよく理解できました。

 2日目は宗像大社「高宮」に御参りし、気の存在を確かめました。
 高宮は天からエネルギーが降り注ぐスポットで、気のエネルギーの充ちているところです。
 高宮に向かって呼吸すると、押さえつけられる感覚で、空気がスムースに肺に入らない感覚がわかりますか?と訊かれます。
 高宮を背にして、下界を見ながら呼吸すれば、楽に吸えるでしょうと言われます。

 「解りますか?」と訊かれ、「はい」と返事する人が多いのですが、へそ曲がりなのでしょう私は「それが解るとどうなるの?」「強いエネルギーを吸うと元気になるの?」などと考えてしまいました。

 鎮国寺の裏山に登ると、庵があり、空海が修行した洞窟があります。
 ツアー参加者の仲間に名古屋のお坊さんが居られ、その方の指導で般若心経を読経しました。何故か涙が出ます。お坊さんは、「魂が喜んでいるのだ」と言われますが、解りません。しかしなにか緊張がとれ緩んだ感じはあります。

 
 サンピアに帰って、「夢を実現する」授業がありました。
 ①夢を描く  ②夢を叶える ③夢を与える
 の段階がある。
 今、不満に思っていることの中に【夢】はある。
    1・何が不満なのか?
    2・自分だったらどうするか?
    3・どう改善したらいいか?
    4・その夢が叶ったら、どう感じるだろうか?
    5・周りの人はそれをどう感じてくれるだろうか?
    6・モデリング、その夢を実現している人を探す。
    7・その人は何から始めたかを知る。
    8・実現するために、今 自分は何が出来るか?
    9・それを実行する。
 実現するためのコツ (ノウハウ?)
    毎日の生活の中でグッドニュースを探す。
    うれしい・ありがとう を大げさに言う。
   (大げさに言っている内に、ナチュラルな言い方になるから心配するな)
   夢を叶えるには「褒められ上手」になることが肝心。
   可愛いく、「もっと褒めて下さい」と言っていい。
   相手の人は、褒めるべくいい事を見つけようと見てくれる。そして良いコミュニケーションが出来る。そして、応援してくれるようになる。
 
   自分の夢が叶ったら、周りの人がどれくらい幸せになるか考えよう。
   「だめだ」と感じても、「まだ行けるかも?」と考えよう。
   自分を許そう。自分は幸せになっていいかも?
   やれるかも? 出来るかも? と思おう。そして前に進もう。
  
   と言うような講義で、私のノートにはそのようにメモしていました。

  
 帰ってから、このツアーは何だったのだろう? 【気】とは何だろう?
実際の生活にどう関わりがあるだろう? などと考えています。

 相手の表情・仕草から普段も相手を感じています。
  感じる力が鋭敏で、この人と付き合っては悪いことが起こりそうだなどと感じれば付き合いを止めるだろう。
  この前読んだ宮部みゆきの「見知らぬ毒」のような事件も、感じる力があ
ればアルバイトにも採用せず事件も起こらないだろう。

  話していて、気分が落ち込んでいくのは、その人と自分の【気】が合わな
いんだ。そう言う相手とも付き合わない方が良い。

 そんな人付き合いの練習・感覚を鋭敏にする練習・気の合う人と会った
時のおおらかに包みこまれる感じの感じ取り方の練習などに、【気】を意識
した生活は役に立ちそうに思えてきた。


  これが青木先生の意図した結果かどうかは解らない。
  しかし自分がそう思ったことは、このツアーの結果だから、それでいいと
 今 私には思える。
  

普通の人間

2006-11-02 15:13:45 | 21世紀
普通 の人間 2006/11/02
「あなたは、原田いずみは正直すぎるくらい正直な普通の女性だとおっしゃいましたね」
 「えぇ、言いました」
 「私はその意味が分からない。彼女は嘘つきだし、どこから見ても普通の人間じゃあないでしょう」
 北見氏は物憂げな口調で問い返してきた。
 「じゃあ普通の人間とはどういう人間です?」
 「私とあなたが、普通の人間じゃあないですか」
 「違います」
 「じゃあ優秀な人間だとも?」
 「立派な人間と言いましょうよ」
 北見氏は疲れた顔で微笑んだ。
 「こんなにも複雑で面倒な世の中を、他人(ひと)様(さま)に迷惑をかけることもなく、時には人に親切にしたり、一緒に暮らしている人を喜ばせたり、小さくても世の中に役立つことをしたりして、まっとうに生き抜いているんですからね。
 立派ですよ。そう思いませんか?」

 「私に言わせれば、それこそ“普通”です」
 「今は違うんです。それだけのことが出来るなら立派なんですよ。“普通”と言うのは今のこの世の中では“生きにくく“他を"生かしにくい”と同義語なんです。 “何もない”という意味でもある。つまらなく退屈で“空虚”ということです」
 だから怒るんですよ と呟いた。
 「どこかの誰かさんが、自己実現なんて厄介な言葉を考え出したばっかりにね」
 「つまり私と北見さんでは【普通】の定義が違うってことですよ」


********************以上テキスト抜書き***********************
 宮部みゆきの「名もなき毒」の一節です。この問答を読みながら、【普通】とは何だろうと考え込みました。

 ●初対面のある会社の支店長が、本社の幹部に尋ねられ私のことを電話で説明しています。曰く「普通の人です」

● 囲碁のテレビ番組を見ていました。ある着手に対し「普通の手です」と解説していました。
● 高等学校は普通科と商業科がありました。
● 鉄道では、普通列車・急行列車、普通車・グリーン車の区別があります。
● 自動車では普通車・軽自動車・特殊車両などに分けられます。
●預金では、普通預金・定期預金などに分かれています。
こう見ていると、特殊あるいは高級なものがあって、それ以外の多数のものをひっくるめて「普通」と表現する場合が多いようです。
 ヒストグラムを書いて、中央の多数(8割程度?)を普通と表現し、それより上の1割をエリート,下の1割を落ちこぼれとされる場合もあります。

 普通の人とは比較の表現であり、一般大衆、バブル以前の中流階級と呼ばれる人たちを意味するように思えます。

 ところで、囲碁の世界では、普通の手というのは、ありきたりの着手ではなく、良い手を言うようです。
 常識的な定石の発想で考えた中で、一番良い手を普通の手と表現し、非常識で定石にもない発想で思いついた一番良い手を、「妙手」と呼んで珍重しています。 プロ棋士は妙手を追求しますが、アマチュアでは、普通の手が打てないのです。

 普通の手が打てる量によって、初段から九段のランク付けがされますが、この段位が、ステータスと解釈することも出来ます。

 エントロピーという概念があります。正確ではありませんが、平準化される度合いの物差しと私は理解しています。
 高い温度は周りのものを暖めますがそれだけ自分の温度は下がります。その内に全体の温度は同じになってしまいます。そうするとエネルギーの移動はなくなるわけで何の仕事も出来ない状態がうまれます。このエネルギーの分散をエントロピーの増大と表現します。

 韓国の初段は日本では5・6段に相当するそうです。
 日本の段位はエントロピーの法則のように、エネルギーがどんどん下がっているようです。
 抜書きの中で北見さんがいうように、普通と呼ばれる程度は時代と共に低下しています。
 昔の50点は現在の80点に相当し、昔の1000円は今の10.000円に相当しているように見えます。

 河の流れの中で、現在地に留まろうとするためには、上流に向かって漕ぎ続けなければなりません。
 力を抜くと流され、下流に位置後退してしまいます。
 囲碁の段位だけでなく、すべての物事がエントロピー増大現象という時代の流れに流されつつあります。

 ダイエー・ソニー・日産など大企業も時代に流されているようです。
 エネルギーを高め、エンジンをフル回転しなければ流されそうな強い流れが渦巻いているように見えます。

 この流れに押されて、ゆとり授業・いじめ・引きこもり・自殺・教師の資質低下などが目立っています。

 一人ひとりが自分でエネルギーを高めなければ、日本全体のエネルギーも上がりません。誰かが高めてくれることは無いと自覚しないと、日本囲碁の段位がインフレになっているように、エントロピーは増大し続け、格差もないけれど力もない、メダカの学校社会に行き着きそうです。

 11月1日衛星映画劇場でフィンランド映画「過去のない男」を見ました。
 ホームレスと救世軍のかかわりの映画でしたが、こんなに社会程度が悪いのかとびっくりしながら、日本もいずれこうなるのかと不安になりました。
 
 今、高等学校の世界史を教えない学校が出るように、受験一本槍のカリキュラムが組まれ、生徒全員をエリートにしようとしていますが、教育の目的を普通の段階の程度を上げることに力を注ぐことが必要と考えます。

 普通と言う言葉が、囲碁の世界で使われるような意味合いを持つ時が来るとうれしいですね。

 宮部みゆきは上手ですね! この本も面白いですよ!