朝礼の話題

見たり読んだりして、感じたことを朝礼で話しています。この頃は仕事の話は少なくなりました。

デパートは今でも儲かる?

2011-03-09 08:52:32 | 21世紀
博多駅に大きなデパート
2011/03/04
 九州新幹線開通に合わせ、博多駅では井筒屋を追い出し、阪急デパートを開業させました。東急ハンズやアミュプラザ・映画館・食堂街を含み大きいものだそうです。鹿児島・熊本・北九州など遠方のお客さんを捕まえる作戦です。
 デパートは一次問屋・二次問屋を使って商品を集めるシステムで、各社赤字で不採算店舗を閉鎖しています。途中段階の経費が掛り販売価格が高くなるのを嫌われてのことです。ユニクロは、直営ですから問屋経費が掛らないので割安で、発展を続けています。
 先日、デパートのスポーツ店で、冬暖かい機能下着を買おうとしました。ミズノ製のスポーツ下着ですが5,000円の値段で敬遠しました。
 インターネット通販で機能下着は、グンゼの直営インナータウンがあって、似たようなものは900円でした。運賃が勿体なく家族分4枚を買いました。
 私はメーカーの下請工場ですが、メーカー直営で作るより安く作る、そして大企業に働けない人達の働く場所・収入・年金を提供するので存在価値があると考えています。メーカーの販売部門にも下請けの問屋・小売店等があります。メーカーの工場原価は上代価格の40%です。販売には経費が掛ります。
 インターネット通販価格はデパートの定価の50%以下で良い筈です。
 博多駅デパートは、時代の変化に抵抗する作戦ではないか? 
福岡一極集中を目論む、地方の時代に逆らうものではないか?
 デパートで集客出来ないから食堂街その他歓楽施設を備えるのだろう?
 街中の商店街はシャッター通りになり、スーパーマーケットの雄ダイエーも駄目、デパートも各地で閉鎖、コンビニの乱立、イオンなどのショッピング・センターの時代・インターネット通販と変わって来ていますが、結局は販売経費の節減方向に進んでいると言えます。
 宋文州さんの「きれいごとを言い合っても世の中はかわらない」を読みました。 中国には問屋・流通下請けがないそうです。中国が物を安く作れるのは、原材料が安く買えるからだそうです。日本では、家の増改築を頼むと木材その他材料は付き合いのある二次問屋の見積りを基に積算され割高だそうです。
宋さんは、「複数段階の経費のむしりとりは日本の互助組織のようなもので、日本が世界に遅れを取る最大の理由だ」と言い切っています。
 「天神ロフト」が開店した時、お客が殺到しテレビニュースになりましたが今は閑古鳥が鳴いています。博多駅阪急はどんな経過を辿るでしょうか?
 集客のために、屋上動物園を作り中国からパンダを借りて来るのが、安易な解決法に思えます。1年1億円では無理かなぁ。