朝礼の話題

見たり読んだりして、感じたことを朝礼で話しています。この頃は仕事の話は少なくなりました。

6代目ジェームス・ボンド ダニエル・クレイグ

2009-06-23 10:01:54 | 映画

 テレビが面白くないので、「スターチャンネル」と契約しました。
 1か月1800円で3チャンネル見れます。
 古い映画が、スターチャンネル・クラシック
 新しい映画は、スターチャンネル・ハイビジョン
 子供向きに、吹き替えチャンネル の3チャンネルです。

 007・カジノロワイヤルという映画がありました。2・3年前の映画ですが、面白かったです。
 ジェームス・ボンドは初代ショーン・コネリーから皆甘い感じのプレイボーイです。5代目ピアーズ・ブロズナンはスパイには見えませんでした。
 この6代目ダニエル・クレイグは違っています。
 非情なタフガイでギャング映画でも存在感があるでしょう。
 ショーン・ペンやアル・パチーノの雰囲気があり一番スパイらしく感じました。
 劇場の封切り映画でカジノ・ロワイヤルの続編「007/慰めの報酬」があっています。久し振りに劇場で映画見ようかな!

ジュリア・ロバーツ主演 「愛の選択」(Dying Young)

2006-07-14 09:17:41 | 映画
愛の選択(Dying young)2006/07/13
ジュリア・ロバーツ主演につられてムービィプラス・テレビで観ました。
 いい俳優の出る映画はやはり面白い。
 例によって、ジュリア・ロバーツは、美人だけれどあまり考えない知性のない失業女23才として、登場します。
 白血病で10年治療している金持ち息子の大学院生28才を住み込みで介護する仕事に就きます。
 病院で放射線治療・抗がん剤を飲むと、副作用で、嘔吐・幻聴が起こり、介護も大変です。
 1週間ほど続くと休憩です。そうすると普通の生活が出来ます。

 今回の治療休暇には近くの別荘地に二人で行き、結ばれることとなります。
 近所の住人に、あの「赤毛のアン」でマリラを演じた女優が住んでいます。
 マリラと同じに背筋を伸ばし、しわがれ声で話すのがうれしいです。

 休暇生活を楽しんでいるところ、白血病の症状がひどくなり、ジュリアに隠れてモルヒネを打つまでになります。
 それを知ったジュリアは「何故 私に言わないのか?」「死んでいく自分は安心して死ねるかもしれないが、それを見ている私がどう感じるか考えないのか?」「治療をすれば50%は生き残る現在の医学を信じて、最善を尽くそう」
と怒り喧嘩になります。

 父親と連絡を取り、再度入院することになりますが、そのうちのエピソードで仲直りし、彼の入院に付添い介護することで映画は終わります。

 こんな筋でしたが、歳とってもあまり死ぬ事を考えない私にも考えさせるものがありました。
 「希望を持つことが恐ろしい」「死ぬと分かっているのに、自分の道連れに人を誘っていいのだろうか?」と主人公は言います。
 白血病が治ってハッピイエンドという感じは持たせません。
 能天気のジュリアは大学院生の彼と一緒に居るうちにインテリらしくなってきますが、「知り合う前の無知なままのときのほうが幸せだった」と発言するのも、「そうだよなぁ」と自分の子供時代を思い出させました。
 

Interpreter

2005-05-23 14:55:14 | 映画
 ニコール・キッドマンはいいなあ!
 グレース・ケリー、ジョデイ・フォスターの流れを継ぐ 優等生タイプの女性で,役にぴったりの俳優でした。色気を売り物にせず、チャラチャラせず、日本で言えば工藤静香が刑事を演じていたテレビドラマの主人公の雰囲気でした。大きい眼の三白眼が、一所懸命生きている活動家をよく表現していました。

 映画は面白かったです。「007は殺しの番号」(Dr No)を初めて観た時感じた興奮と同じくらい感じました。
 娯楽映画でも真剣に、精密につくれば、矛盾を感じない如何にもありそうな話になるのです。
 アフリカとニューヨークの対比・創業と守成の対比(アフリカ・マトボ?国の大統領は、理想実現のため政治家になったのですが、国の維持管理のため、恐怖政治をしき、国内はテロだらけです)・テロ容認と反テロの対比そして妻を殺された刑事・家族をテロで殺された主人公の対比、これらのドラマを一つの映画の中に置き、観客を惑わせず、誤解させず、嫌な気分にさせない監督・脚本は偉い。シドニー・ポラックです。

 相手役のショーン・ペンは疲れた刑事をよく演じていました。ダニエル・ジュランが年取ったようにもあり、ロバート・デ・ニーロのように知性的で、アル・パチーノのように存在感があり、私はファンになりました。

 主役の二人以外はなぜか似たような体型の黒人や何処にでもいそうな俳優をそろえています。先に殺されているテロリストが最後の国連会議場でまた暗殺者になるようで、あれ!さっき殺されたのにと思えるようでした。
 黒人は皆一緒で個性がないというメッセージのように思えて、ポラックの経歴を調べたくなりました。

 男女 差別なし、男女同権そのものでアメリカは仕事しているのですね!
 女性職員も女性らしい甘えたところもなく、素敵でした。
 日本のジェンダーフリーもこの映画の女性のように自覚し、自分の権利ばかり主張せず、他人に考えを押し付けずあればいいのになあ。

 お笑いも笑顔もないけれど、暗くなく、見終わって明るい映画だと思いました。

 1967年生まれのニコール・キッドマンは37才。
 1960年生まれのショーン・ペンは    45才。
 実年令そのままで、若作りもせず、老けさせずもせず、リアリティがありました。
 こういう映画を次々につくれば、若い人も映画館にくるでしょう。
 今年観た映画ではこれが一番好きです。Shall We Dance?が小学校1年生ならInterpreterは高校3年生です。

Shall We Dance?

2005-05-19 12:15:12 | 映画
 この映画のなかのアメリカ人の性格は日本人です。こんなアメリカ人なら私たち日本人も付き合い易いでしょうが、普通のアメリカ映画で見るアメリカ人とは別物で、彼らはアメリカでは生きていけないだろう、と感じます。

 こんなに自己主張の少なく、相手の意向に気をつかう人は、日本人二世にもいないだろう。
 敵役・悪者は一人も出ない映画で、フランク・キャプラ監督・ジェームス・スチュアート、ドナ・リード主演の「素晴らしき哉、人生」その他1930年代の映画の雰囲気を感じました。
 この映画がアメリカでヒットしたなら、私は、私の頭のなかのアメリカ人のイメージを書き直します。 

 「七人の侍」のリメイク「荒野の七人」はよく消化され、登場人物はアメリカ人らしく行動していました。「Shall we dance?」は未消化で登場人物はアメリカの顔をした日本人のままの部分が多く残っています。
 
 リチャード・ギア、スーザン・サランドン夫妻もそうだが、彼らの子供の行動様式、性格設定、父親に対する態度など日本の家庭そのままで、それはないだろう、もう少し考えて、ありそうな設定にして欲しいです。
 私なら、息子は兵隊にとられ、娘は麻薬をたしなみ、母親はアル中気味で、猜疑心つよく、カウンセラーにかかっており、その経緯から、カウンセラー本人が調査めいた事をするシナリオにする。そのほうが自然に思えます。

 だいたい普通のアメリカ人が、社交ダンスを習うだろうか?それも初歩から?
 アメリカ人がいい年になってダンスを初歩から習おうという設定が変だから、性格を日本人的ひっこみ思案にしなければならなかったのかと脚本家に同情もします。
 
 ダンス教室に集う人々は男も女も 心に傷のある性格破綻者のようで、社会生活・家庭生活からの逃避のため教室に通うようで、ダンスを楽しむ境地にはありません。なにか日本の修業をする感覚のようです。

 ジェニファー・ロペス(ダンス教師)は名前からメキシコ系のようですが、身体つきはフィリッピン女性の感じがします。気ぐらいが高く、笑顔を見せない役作りで、日本映画より個性的に表現されていますが、本家の日本人俳優の楚々とした美しさのほうが映画にぴたりだったので、リチャード・ギアが思いを寄せるには、少しどきつすぎる気がしました。

 ジェニファー・ロペスは、こんな映画より「キル・ビル」や「バイオ・ハザード」のような活劇のほうが、似合うようです。
 「シャール ウイー ダンス?」では、時々 純情そうな表情をつくり、生徒に拍手したりする場面がありましたが、真実味はありませんでした。彼女が自然で生き生きしていたのは、最後のお別れパーテイの時でした。 これはギャラリーが沢山いるからだ、彼女を女王さまとするエスニック映画でお供に囲まれた場面はいいだろうと思いました。

 西洋的ダンスパーテイなどない、未開発国で上映されれば、アメリカ人はこんなに優しい、黒人もメキシコ人も仲良くしている国だとのアメリカ宣伝映画になりそうです。

 アメリカ・シカゴの電車はあんな鉄骨の上を走るのですね。高さは3階ぐらいで、ダンス教室は5階ですから、うるさいでしょうね。JR西日本のようにスピードは出せそうでないから、安心して乗れますね!