朝礼の話題

見たり読んだりして、感じたことを朝礼で話しています。この頃は仕事の話は少なくなりました。

世界史の授業は必要か?

2006-10-30 15:11:57 | マスコミ批判
世界史は勉強しないことにしましょう。2006/10/30
 高等学校の社会科で、必須科目とされている世界史を教えず、架空の単位を成績表に記載していると問題となっています。
 理由はいろいろあるのでしょうが、大学受験科目にない科目は教えないでいいと、その高校の校長が決めたのです。
 生徒に補習授業をすることになるのでしょうが、受験前の時期に負担を掛ける必要が無いと父兄から意見が出て、マスコミはまた大喜びでしょう。

 世界史や世界地理の知識が、人間の思考を深めることもないし、選択科目で十分であると私は思います。
 それより必要な授業は【生物】【地学】と思います。
 今は【生物】の知識のない医学部・薬学部学生が多いそうです。
 彼らは、一般的な食物・栄養・寿命などの常識もなく薬を処方しています。
 【生物】【地学】の知識のない工学部学生は環境破壊を他人事としか考えられないでしょう。

 世界史など勉強しても、「歴史認識の違い」で外国人とは分かり合えないでしょう。習ったことは、国際親善に何の役にも立たないのです。

 大学の権威を高めるには、大学の数を減らし、授業料を今の5倍位高くすればいいと思います。
 駅弁大学・いんちき私立大学は、専門学校に格下げしましょう。
 職業教育は、それでOKです。

 受験生を減らし、無駄な受験勉強をなくしましょう!
 それが本当の「ゆとり教育」です。

 教育は受けたい人が受けるシステムであって欲しいです。
 いい会社に入るため、エリート官僚になるための、マニュアル人間にしようと親が強制すれば、あの奈良の放火殺人高校生が出来ます。

 いじめ・不登校・自殺・ひきこもり すべての原因は しなくてもいい勉強の押し付けです。
 校長も認めた要らない授業は止める時期が来ています。

細胞の幟(のぼり)

2006-10-27 15:34:21 | 健康
細胞の旗印 2006/10/27
 黒澤 明の時代映画「乱」などを見ると、戦場で敵味方が分かるように、幟を背中に着けています。西洋の時代戦争映画「トロイのヘレン」などの戦争場面に比べてもダイナミックで、きれいでカラフルな画面でした。

 地球上の生物は1個体毎に違う旗印をつけているそうです。
 あなたの細胞の旗印はあなた独自のもので、親・兄弟とも形が違うのです。
 その数は一つの細胞あたり、500~10万本にも上ります。

 免疫は、この旗印に白血球が触れて、自分の細胞であれば攻撃せず、自分以外の細胞・黴菌・ウィルス・がん細胞だったら総攻撃して殺してしまう仕組みです。

 血液型もこの旗印の形の違いで区別されます。
 A型の人は、A型の他人の血液が輸血されても不都合が起こりません。
 ところがB型の血液が輸血されると、旗印が違うのでお互い攻撃し合い、その旗印が絡み合い固まってしまうのです。

 黴菌細胞も独自の旗印がありますが、血液型の旗と似ているものが在って、人間の血液型によって罹りやすい病気があるそうです。

 アメリカインデアンはO型が多いそうです。コロンブスが持ち込んだ梅毒の細胞はA・Bの旗を持っているそうで、梅毒に感染したA型・B型・AB型の人は、自分以外の細胞が侵入したことに気付くのが遅れ、梅毒が進行し易く、死ぬ人が多かったのです。
 それに引きかえO型の人は梅毒の菌の侵入にすぐ気付き、白血球が攻撃を始める即ち免疫が働き、梅毒に罹ることが少なかったのです。
 このため、O型の人が生き残り、今になってもO型のインデアンが多いのです。(竹内久美子さんのお話)

 同じように、結核菌はB型の旗印を持っているので、B型の人は罹り易く、結核の多かった日本ではB型の人が少ないのです。

 ヨーロッパではペストが流行しました。ペストはO型の旗印を持ちO型の人はペストに罹り易かったそうです。

 この細胞の旗印は、【糖鎖】と呼ばれ、グルコースをはじめとする8種の単糖の複雑な組み合わせでできています。そして糖鎖はタンパク質と結合し細胞内部とつながっています。
 糖鎖とタンパク質の結合した全体を糖タンパク質(グライコプロテイン)と呼びます。

 この糖タンパク質の働きの研究は始まったばかりですが、隣同士の細胞同士をつなぎある種の情報をやり取りする・ホルモンや酵素の不足を伝え産生させるなどをしているとされています。
 ノーベル賞の田中耕一さんの質量分析計は、これらの微小複雑タンパク質の研究に欠かせないものであり、その重要性を認められ授賞となったそうです。

 人間の細胞が遺伝子の傷つき等の原因でがん細胞に変化した時、その変化には無数の種類がありよく認識できるものだと感心しますが、この糖鎖の先端が不規則に分岐して、正常な細胞と見なされず、免疫が働き異物として白血球が攻撃するのです。

 この糖鎖の旗が鮮明でなく汚れていて、日の丸が韓国の旗のように認識されると、免疫は自分の細胞を異物と見なし、自分の細胞を攻撃します。
 自分で自分を攻撃するオウンゴールのような病気を免疫疾患と呼びますが、これがアトピーであり、花粉症であり、アレルギーになり、リュウマチなのです。

 この糖鎖が完全に出来ていない人が、免疫疾患に罹りやすい訳ですが、この糖鎖の原料になる、8種類の単糖を栄養として摂ることで、治る可能性もあるという時代になっています。

 田中耕一さんに感謝し、自分の身体は自分で守りましょう!

 勉強すればするほど長生き出来る気がしてきました。
 まさに「知は力なり」です。

談合汚職

2006-10-25 16:18:22 | 21世紀
談合汚職も飽いたなぁ 2006/10/25
 福島県知事が逮捕されました。
 20年も知事を続けた人だから、良い政治をした政治家でしたでしょうに、一つばれると袋叩きで、可哀想にも感じます。

 高校時代、日本史の授業で、鬼の福島県令 三島通庸 を習いました。
 自由民権運動を弾圧し、教科書には、悪代官のように書かれていました。
 福島県というと、それを思い出し。必要以上に叩いていないかぃ?

 100の仕事があって、51の良いことをし、49の悪いことをしたとすれば、現在の多数決の原理で動く政治の世界では、良い知事とならないかなぁ?
 民間の仕事では60点で合格だが、公務員の仕事は50点で合格と認識されているから、知事も同じ基準で採点してもいいのではないか?
 99良い仕事をしても、1悪い仕事があれば、袋叩きでは知事も大変だ。

 どんなものにも、副作用があることを頭に置いて考えたい。
 毒のない薬などないと、権威ある医者は言います。
 カタログで覚えた薬をあれもこれも処方するのは、頼りない医者です。
 スモン病その他薬害訴訟も沢山起こっています。
 副作用を無視した結果です。

 政治家だって毒のある薬で、副作用があるのです。
良い仕事をする知事ほど悪いところもあり、清廉潔白な知事は何もしないペーパードライバーのようなものである場合が多いように感じます。

 談合汚職など、知事が主体的に起こすことは出来ず、業者がその仕事を受注したいがため、誘惑しているのです。
 ヤクザに誘惑され、夜の女になったお嬢さんのようなものです。

 日本国民の道徳が50点以下のところに、政治家に100点の道徳を要求するのは無理ではないかぃ?

 日本では工事にせよ物品購入にせよ、大量で利幅のあるものは全て談合によって秩序づけられていますのに、悪だと決め付け排除すれば、パンドラの箱を開けたように別の不具合が色々出そうに思えます。
 談合で受注が決まれば、仕事の内容に集中できるのに、競争入札で総てを決めるとすれば、見積もりの経費も掛るし、受注出来ない時のために、人員削減もしなくてはならない。

 大体ジョイント・ベンチャーなど、談合そのものではないか? 
業者の意志に関係なくお役所がメンバーを決めて組み合わせるのですから、談合を前提としたシステムとなっています。
 業者が独自にメンバーを決めようとすれば、談合のための組織である土工協はじめ建設業者の組合を前面に出さざるを得ず、メンバー組み合わせそのものが談合に発展します。

 アメリカでは、談合なしですが、土木技師はほとんど土建会社の正社員ではなく、工事受注毎に、その工事用人員を募集し採用するのです。
 日本でも総て競争入札にするとなれば、土木技師も建築士も首切りし、
臨時雇いとしなければ会社が持たない気がします。

 国内業者が談合で割高な工事費だったとしても、その利益は国内で費消され、
飲屋街その他がうるおい、景気が良くなるだろう。
 工事費を安くするためには、予算を削って発注単価を低くすればいい。
 手続き上の公平さの美名に隠れて、競争入札で談合排除すれば、暴力団や圧力団体が指名・入札を仕切るようになりそうにも思える。
 明治時代の鉄道工事の入札では、土地のやくざが談合屋として受注業者を決め、談合金を取っていました。
 その談合屋を排除し業者が主体的に落札業者を決めるやり方が、現代の談合であり民主的に運営されていました。
 天の声というものは、無視して業者が話し合いで決めていましたが、業者団体の長の力が弱まったところに、天の声を重視するようになったと聞いたことがあります。

 水清ければ、魚棲まず
 そんな談合汚職より、公務員人数を減らすことも出来ず、定年させても外郭団体で雇用し、無駄に給料を払っている方が、何倍も害悪がある。
 日本がつぶれるとしたら、談合等のせいではなく、公務員の無駄からでしょう。

イジメ・カラカイを考える

2006-10-24 09:44:03 | マスコミ批判
カラカイが過ぎるテレビ番組 2006/10/24
 中学2年生を自殺させた担任教師は「からかい易い生徒だったから、カラカッた」と新聞記者に言ったそうです。
 「先生も生徒が程度の同じ、メダカの学校だ。せめてすずめの学校であって欲しい」とのコメントもありました。

 私も反省していることですが、自分の子供とどう接してよいか分らないまま、
からかったり、ふざけたりしていて、これが親子の親密さだなどと考えていたようでした。

 テレビでは、サンマやビートたけし・所ジョージ・たもり・古館伊知郎など
フザケ・カラカイ・失敗させて笑いものにする番組が主流の人気番組です。
 政治評論でも、揚げ足取り・馬鹿扱い・悪ふざけ・悪事のばらしなどで、
芸能番組となっています。
 これらの番組の横行で、現代日本の他人との接し方は、フザケ・カラカイが、
愛情表現の一つと考えることが、常識となっていないだろうか?

 学校の先生も同級生も、罪悪感もなく、カラカイ・フザケているように感じられます。
 他人からの批判・悪口・カラカイは、言った本人はすぐ忘れ大したことではないと意識もせず、記憶にも残らないけれど、言われた方はずしっと応え、いつまでも忘れられないものです。

 喧嘩やいじめが暴力行為に発展すると、形の残る危害として大きく罰せられるから、口頭によるいじめは罪一等減ぜられ、軽く考えられているようです。

 いじめ・子供の自殺は、これからも減らず、エスカレートする気がします。
 善悪・倫理として、いじめを無くそうとするより、人間関係・他人との接し方・他人を尊敬する気持など考えさせ、教育することが必要と感じます。

 いい学校に入れ、高給取りになれ、管理され易い人になれ、マニュアルを覚えよと、親も先生も認める成績だけの競争教育は、行き詰っています。
 スポーツ・家庭科・趣味・学業全ての面で、成績発表する競争教育が必要な時代になったと感じます。
 テレビを規制し、教育方針を変えることが、次の時代のために必要です。

ステータス

2006-10-18 16:41:08 | 21世紀
「ステータス」福岡中学2年の自殺
 中学1年の時、母親がインターネットに熱中する彼に不安を感じたのだろう、
担任教師にそれを相談したと言う。
 その教師は、その内容を同級生の前で話し、「偽善者」とその生徒を呼び、
以降 同級生の間でいじめても良い対象と公認された形となって、いわゆる
「いじめ」が定着した。
 
 それに耐えかね、2年生になっていじめ行為のあと自殺してしまった。
 母親・父親は教師・学校関係者を非難している。
 マスコミも同調し、教師バッシングをしている。
 同級の女生徒にも、先生のいじめを証言する人がいるそうです。

 聞いていられない嫌な話ですが、また良くある話でもあります。
 昔だったら、「いじめに負けるようでは駄目だ。いじめに打克って、
野口英世のように、目標を別に掲げてそれに打ち込め」と教訓を言いそうだが、
現在では弱いもの優先の社会だから、難しい。

 弱い者を差別してはいけない。
学校の成績も公表してはいけない。
運動会でも1等2等と順位をつけてはいけない。
という時代ですから、この母親・父親は英雄扱いでテレビに取上げています。

話は自分のことですが、私は年長者や若者と話したり、何かをするのはスムースに出来るのですが、同年代のものとは何故かギクシャクした感じでした。
犬や猿の序列のように、自分の頭の中で年令による序列をつけて対応しているようでした。
同年齢の者とは、どちらが上か確かめる感覚上の争いがあると思いました。

平等・差別なしの現在には、序列を無視し、タメ口を良しとされていますが、
何か人を判断する序列が欲しいのが動物の本性ではないでしょうか?
 サンデー毎日では、大学入試に何処の高校から何人受かった。そしてそれは名前も発表しています。
 大学のランク付けも偏差値いくらと、入試雑誌に公表されます。
 日教組や民主党のように、すべての差別をなくせと言うなら東大など解体せねばなりません。
 今,平等が定着し、社会的地位がはっきりしなくなって、まして外部からの評価による基準がなくなった時、犬や猿のボス争いのような比較が無言の内に広まっているように感じます。
 それが「ステータス」と私は認識します。

ステータス=社会的地位や身分
ステータスシンボル=別荘・ヨット・車など、その人の社会的地位の象徴となるもの。          (大辞林)

 ステータスをアイデンテティという意味も含めて、属するグループの中の
自分の地位と解釈しますと、自殺した中学生は、担任教師から最低と位置づけ
られ、クラスの中で存在価値のない差別だったのだろう。
 この生徒が成績やスポーツ・力で同級生より優位にあれば、何も起こらな
かったのでしょうが、他の面でも劣位であったので悲劇になったと想像します。

 差別を無くすためと称して成績も公表しない、運動会でも順位をつけないこととなっているが、その弊害が出ていると思う。
 成績順位の公表・運動会の賞品・学芸会の評価など色々な順位を公表し、多面的な競争を学校教育に持ち込む時代になったと思う。

 英語や政治・社会科など学校で覚えさせなくてもよいではないか。
 そんなことより、「テレビを見るな」「ゲームをするな」「漫画を読むな」「本を読め」「作文を書け」と指導することが必要な時代と感じます。

 ステータスというものの見方は21世紀のキーワードの一つと思います。
 北朝鮮が大事に守っているのも、「ステータス」
 戦前の日本が戦争に走ったのも「ステータス」と解釈も出来そうです。

 「もう一つの愛を哲学する(ステータスの不安)」アラン・ボトン著
 集英社 刊 \3200 はステータスがあれば愛が貰える。愛を求めるためステータスを求めているのだ。現代社会はステータスを切り口に考えると良く分かると言います。

 「アドバンス・マインド」 CD講座 \19800/月  では、すべてはステータスによって決まる。女性は論理的なことにまったく関心がなく、直感的に自分と相手を比較し、ステータスを嗅ぎ分け、上位の相手をパートナーに選ぶと言います。
 男性が女性に憧れを持つことそれだけで、彼のステータスは下がり、彼女は去って行くとも言います。
 
 笑うことは、相手に迎合する意味もあり、ステータスを下げる行為だそうです。
 昔の武士は、笑わず 苦虫を噛んだ顔を皆していますし、私達も父親から白い歯を見せて笑うなと教育されましたが、そういう意味だったのかと分かった気もします。
 
 問題の中学生は、小学校5年生のとき、クラスの雰囲気を変えると発案し、笑わせ、笑い、同級生から浮き上がり、小学校6年生ではいじめが始まっていたとも新聞に書いてありました。

 架空の作ったステータスは、すぐ見抜かれ、下げられるでしょう。
 
 小学校でステータスの高かった生徒も、中学校・高等学校と進学するにつれ、
優秀な同級生があらわれステータスが下がっていく例もよくあります。

 他人との比較で自分の価値が決まると言う社会もぱっとしないですね。
 他人の関係しない、自分自身の価値体系を自分で作ることが、いじめに負けず 野口英世になることの基礎のようです。

地球生命は粘土から生まれた。

2006-10-13 15:07:55 | 21世紀
粘土→生命→人間 2006/10/13
 キリスト教の神話では、人間は粘土から作られたとしている。
 神は自分に似せてアダムを作り、一人では寂しかろうと、アダムの肋骨からイブを作って、アダムに与えた。

 私たちの受けた20世紀の学校教育では、原始地球の空気 CO2,NH3,SO2の混合物で雷の放電が起こり、アミノ酸が合成されたとされる。
そしてそれが海に溶け生命の元となるタンパク質に進化したと教えられた。

「地中生命の驚異」(デヴィド・W・ウォルフ 著 青土社 刊 @2400)では生命の起源は粘土としている。これならキリスト教にも受け入れられるだろう。

粘土鉱物は1ミクロン以下の大きさで水に飽和されたカードハウス状構造をしている。
カオリナイト・モンモリロナイト・ハロイサイト・イライトなど種類があるが、水理学的な力・化学的・電気的力を借りて自己増殖し、現代の地層を作っている。
 その自己複製の仕組みはRNAが鋳型として分子を集めるのと同じである。
もともとの粘土鉱物の格子欠陥があったとすると、それは次々と遺伝のように踏襲されて、同じ欠陥を持った粘土鉱物の集合体となるそうだ。

生物細胞の化学作用は細胞膜の上で行われる。そこでDNA・RNAが遺伝子情報に書かれた通りにアミノ酸を並べてタンパク質を作る。
タンパク質が完成すると膜から離れ所定の位置に運ばれ、分担する仕事を始めるのです。

粘土鉱物は1ミクロン以下の大きさの膜構造であり、電荷を持ちその表面が触媒作用も行い、原始生命を組み立てる能力もある。
その上、現在生命のエネルギーを運ぶATPは粘土鉱物と反応すると言います。

峡谷の巨大アーチ橋を見るとき、どんな方法でこの構造物が出来たのだろうと感心することがしばしばですが、仮設の足場や支保工を作り、支えながら端から組み立てていき、完成すれば仮設の構造物を撤去して開通になります。
そんな仮設足場の仕事を、粘土鉱物は生命の誕生に際し分担しているのではないか?

 生命が地下の粘土鉱物から生まれたと考えれば、地下3000メートルの岩石の割れ目に生きる生命があるのもうなずけるし、高温熱水の中にも生きる生物が原始生命であるとも思える。

 庭の表土一つまみ1gの中には、1万種類以上の微生物、10億個以上の微生物がいます。
 掌一杯の土を掬えば、そこには全地球上の人間・哺乳類の数より多い微生物が生きています。
 生命は海に生まれて陸上に上がったものではなくて、土中に生まれ、水中で進化したと考えるほうが、無理がないと著者は言っています。

 「人間は粘土から生まれた」が21世紀の常識になると面白いですね。

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 昔 土木現場で働いていた私は、粘土にも思い出があります。
 阿蘇山の噴火で出来た灰土(溶結凝灰岩)の盛り土工事を担当しました。
 地山で10有った灰土は盛土に持って行くと6になってしまうのです。
 ダンプトラックから降ろすとき土はお茶漬け状態でした。
 カード・ハウスのようなハロイサイトの間に含まれていた水が出てしまうのです。
 その時、熱雲式噴火の火山灰だと勉強しましたが、後に雲仙の火砕流で沢山の人が亡くなりましたが、あのような噴火で出来た土でした。

 シンガポールの造成工事では膨潤性モンモリロナイトと言う粘土でした。
 水を含んで膨張する圧力で、粘土は岩盤のように固く重たいのです。
 比重は3,0も有ってコンクリートの比重2,2と比べてもはるかに重いのです。
 そして砕いて盛り土現場に運び、雨に会うとドロドロになってしまうのです。泥濘という言葉がピッタリでした。

 あの現場の頃は若かったなぁ! みんな元気かなぁ!

燕は何処に行った?

2006-10-11 11:16:15 | 21世紀
燕は何処へ行った? 2006/10/11
 今年は、燕を見なかった。
 秋になって思い出しても、寂しいなぁ。
 総いえば、セミもトンボも少なかった。

 田舎に行けば、見られたかも知れないが、
 昔は、街中でも、燕は多かった。

 トンボを虫取り網で追い回していたら、燕が網に入ったこともあった。

 レイチェル・カーソンの「沈黙の春」は本当になりました。
 虫がいないと、それを食べる鳥もいなくなる。

 砂津川は昔、小倉炭鉱の排水で汚かったけれど、
 溜まった黒土には、蟹が沢山。
 赤い蟹でハサミが黄色がかった5センチくらいの蟹でした。

 みんな 何処かに 往ってしまった。

 畑の中にも昔は微生物・かび・線虫・菌根菌が沢山で
 土を一つまみするとその中に10億の生物がいたそうです。
 ここも農薬・化学肥料の影響で、1億以下になりました。

 その結果は野菜にミネラルが減っています。
 寂しいことばかり。

 日本は少子高齢化と言われますが、
 30年後は少子小老になるでしょう。

 アガサ・クリスティが持て囃される時代になるかも?
 「そして、誰も居なくなった」

 21世紀のキーワード 「サバイバル」
 周りが滅びていく中で、生き残るのが、サバイバル です。

活性酸素を勉強しました。

2006-10-09 14:57:05 | 老化防止
活性酸素2006/10/09
 ***********************テキスト抜書き*****************************
   井上 正康著 活性酸素と運動:序論 
 最近、活性酸素が多彩な疾患や寿命に関与することから、諸悪の根源と目の仇にされている。
 これに伴い、巷には活性酸素を消去することを謳い文句とする抗酸化食品なるものが氾濫している。
 また、「運動は活性酸素を増加させ、寿命を短縮する」とのテレビ放言があって以来、運動が身体に悪いと言う誤解を視聴者に与えてしまったようである。
 ・・・・・・・・・・・
ところで活性酸素を消去するカタラーゼあるいは抗酸化物質の立役者であるグルタチオン(GSH)などの組織内濃度は、動物の寿命と反比例することが知られている。抗酸化分子は解毒代謝に不可欠な役者である。
 解毒能力が高い生物ほど短命とは、いったいどういうことであろうか?
 ・・・・・・・・・・・
 酸素分子は35億年の生物進化の歴史的遺産であり、地球の生物はこれから生じる活性酸素とも同じ期間付き合ってきた。
 生物進化は、新たな成分を創造するよりも、既存の分子の使い方を変化させることにより、多彩な機能を獲得してきたという特色を有する。
 活性酸素は生体毒性を有するのみならず、生理機能にも利用されていることが考えられる。
 事実、スーパーオキシド・過酸化水素を酵素的に産生する白血球代謝系が感染防御に不可欠の役割を担っていることは、古くより認識されてきた。
 最近の研究では、排卵・受精・細胞分化・臓器形成(アポトーシス)、肝造血巣の制御など、さまざまな生理活性因子として利用されていることが明らかにされている。
   ********************以上 抜書き終わり********************
 私は眼が疲れ、時々、ピントの合っている部分が擦りガラスのようになり本が読めなくなります。医者に行くと「網膜はく離を起こしている。本を読むのを止めなさい」と言われます。

 いろんな人から「ルテインがいい。眼で見る時活性酸素が出るので、眼には抗酸化物質のルテインやアントシアニンがあり、その害を防いでいる。年取ると、それらが作り難くなってくるので、外から補うのが、サプリメントだ」
と言われ、何か変だな 眼医者さんが処方しないのに!と思ったことがあります。

 先日 誘われて 抗酸化物質のMLMの講習会に参加しました。
 話は又大きくなっていて、「ガンの原因は、活性酸素だ」「この抗酸化物質を飲んでいれば、ガンの予防になる」と言っていました。
 女性が9割で300人くらい集まり、毎週開かれていると言っていました。
 
 本当にそうなら、医者や製薬業界が手を出すだろうと感じるのですが、聴衆の熱は上がり、もうガンも怖くない雰囲気でした。

 テレビでも、ポリフェノール・リコピン・カロチン・カテキン・コエンザイムQ10 ・アスタヴィータ・活性水素水 などと 売っていますからMLM
だけが悪いわけでなく、日本人はこんなものが好きなんだ、みんなそれぞれ楽しんでいるんだ、娯楽・ひまつぶしの一つなんだと考えるのが、ストレスを感じない大人の態度なのでしょうね!

 眼科に行ったとき尋ねました。
 「抗酸化物質は、眼のために良いですか? 効果がありますか?」
 先生のお答え
 「そんなもの効かない! 眼に関係ないですよ!」

 日本医師会とか大学の先生あるいは厚生労働大臣は、何とかコメントを出す時期に来ていると感じます。
 健康食品は薬品ではありません と遠慮していたら、日本の常識がおかしくなりそうです。

散歩についてお勉強

2006-10-09 08:56:05 | 健康
赤筋散歩のお勧め2006/10/09
  「食後、血糖値が上がらないように、散歩しなさい」と医者から言われていましたが、習慣にならないまま10年過ぎました。
  晩酌が減ったせいもあるのでしょうが、昨日まで10日間続いています。
  30分歩いて、バスで帰るコースですが、足も慣れて快調です。

  例によって、グーグルで検索しますと、新知識があり、これをお医者さんが教えてくれていたら、散歩も続き、糖尿病も治っていたかも知れません。

① 人間の筋肉には赤筋と白筋の2種類があります。
② 白筋は力仕事をする筋肉で、糖分を燃やす無酸素運動をします。
  糖分を燃やした後には、疲労物質「乳酸」が、筋肉に溜まります。
  走ったり、跳んだり、重い物を持ち上げる時、働く筋肉です。
③ 赤筋は骨を支え、姿勢を維持し、またゆっくりした運動に使われます。
 赤筋は毛細血管が多く、酸素が抱負に供給され、脂肪を燃やす有酸素運動をします。
脂肪の燃えたあとには、疲労物質は出来ず、疲れもないのです。
④ 基礎代謝に使われるエネルギーの4割は,赤筋で使われ、体温の維持・血流の促進のための筋肉の伸び縮み・呼吸のための肺の運動・筋繊維の修復などをしています。
⑤ 赤筋が少なければ、代謝のためのエネルギー消費も少なくなり、肥満になりやすいのです。
⑥ 赤筋を鍛えるには、ゆっくりした運動をするのです。
 姿勢を良くし、脊柱起立筋に力を入れるだけで、カロリー消費量は1.5倍もアップします。
⑦ 運動を続けていますと、筋肉内の毛細血管の量は2~10倍も増えます。
⑧ 筋肉に酸素が十分に供給されるためには、十分な酸素の取り込みが出来ること(呼吸機能)、酸素を含んだ血液を十分に送り出せること(心機能)、筋肉内に毛細血管が発達して豊富な血流が得られること(末梢循環)が大切です。
⑨ 赤筋を発達させ、体温が高くなれば、免疫が良く働き病気にもなり難い身体にもなります。
⑩ 最近の小学生は低体温の子が多いとよく聞きます。
体操の指導方法に、「より速く、より高く」と白筋鍛錬を優先するからではないかな?

皮膚から吸収すること

2006-10-03 16:21:39 | 健康
経皮吸収2006/10/03
ミネラル(生命必須元素)に興味を持ち、考えていると色々疑問が浮かび面白いことです。
 温泉石(家庭の風呂に入れるとミネラルが溶出する石)を売る人がいます。
 ミネラルが皮膚から吸収され身体に良いと、宣伝します。

 ミネラルが皮膚から吸収されるなら、食物から摂る必要もないし、わざわざプラミンを高いお金を出して飲む必要もない。
 海水浴に行けば、海水の中のミネラルが何もせず入るから、万々歳だ。
 海の魚は、ミネラル豊富だろうから、野菜食べなくてもいいのではないか?

 本当に吸収されるのだろうか? 医者の友人に訊いてみよう。

 肩に貼った貼り薬から、インドメタシンが身体に入り、痛みの元に至り痛みを取り去ると、テレビ広告は言います。

 煙草を止めるのに、健康保険でニコチンの貼り薬を支給し、禁煙ストレスを軽くする、と医者は言います。

 医者や薬学者が、皮膚からの吸収を認めています。
 
 皮膚から何でも吸収するなら、栄養風呂など出来るかもしれない。
 胃や腸の悪い人は多いけれど、この風呂を食事代わりにして、毎日入浴すれば消化器官を使わないで、早く胃腸が治癒しそうに思える。
 こうなると、人間も回虫状態ですね!

 グーグルで皮膚・吸収・ミネラルと検索しますと、期待するような記事がありました。
   ******************以下テキスト抜書き********************
 以前は皮膚から物質が吸収されるようなことはほぼないと考えられていましたが、最近では物質によって皮膚から吸収されやすいものがあることが分かっています。
 経皮毒のように皮膚から体外のものを吸収することを「経皮吸収」と言います。
 経皮吸収の特徴は一度吸収されると排出しにくいという点です。
 口から吸収する経口吸収では90%ほどの毒素を排出するのに対し、経皮吸収の場合は10%程度と言われています。

 界面活性剤は皮膚を通して体内に浸透する。
 皮膚に塗ったダイオキシンは30%が吸収される。
 Dr,Andyはカナダのトロントに研究室を持ち、分子生物学、薬理学のリーダーとして、独自の「経皮膚吸収システム」を開発。数十種類の皮膚吸収促進剤を使用し、リン脂質の細胞膜を通貨するシステムを開発しました。
 この特殊なシステムにより、皮膚吸収された成分は血流の中に入り込み、細胞のミトコンドリアレベルまで浸透し有効に働きかけています。
************************抜書き終わり****************************

 皮膚はもともと外部から身体の内部を守る構造であり、普通の物質はこれを通り抜けることは出来ない。
 皮膚を通り抜ける物質には、身体を害する毒物が多い。
 新しい化学で、皮膚を通り抜ける薬剤が開発されている。
 皮膚は浸透圧により、水は通す。
 自然のままでは、ミネラルその他物質は細胞膜を通り抜けられない。

 細胞膜には、イオンチャンネルとか、タンパク質や糖分の専用の通り道があるけれども、専用の酵素がなければ通過できない。インシュリンがなければ、糖分は細胞ないに入れず、血糖値が高くなり糖尿病になるようなものです。
 細胞単体でもそうなのに、何層にも細胞の重なった皮膚は物質をそのままでは通さない。

 経皮毒にしても、吸収率は皮膚の厚みで違う。
 腕の部分を1とすれば、足の裏は0.14 首6.0 粘膜 42.0倍の吸収率です。

 心臓発作の時、ニトログリセリンを舌下錠として服用しますが、この舌の裏は吸収の良い場所なのですね。

 しかし、良いものが入りにくく、悪いものが入りやすいとは面白いですね。
 私の頭みたいです。