朝礼の話題

見たり読んだりして、感じたことを朝礼で話しています。この頃は仕事の話は少なくなりました。

欧米の100年前の本

2007-10-30 09:38:21 | 成長
欧米の100年前の本
 最新刊の本でなく、いわゆる古典でもない欧米の本が、日本語に訳されて出版されています。
 面白いですよ。翻訳が上手なのか、時代の差を感じさせなく読ませます。
 中国や日本の古典は、数百~数千年前のもので、時代の背景と単語の解説がないと理解出来ないことが多いです。これは、例え話や実話で、著者の考えを説明しているからだと思いました。
 私が今読んでいる、100年前の本は、唯心論の考えや、道徳、心理学を、短い文章で随筆風に書いたもので、違和感なく読めます。丁度、ロシュフーコーの箴言集を、現代風に書いてあるように思えます。
●バルタザール・グラシアン著 「賢人の知恵」ディスカバー発行 1700円
 17世紀のスペインのイエスズ会の修道士の書いた、人付き合いのコツという内容ですが、知性的な気持の良い付き合い方を、昔の人も求めていたのだなぁ、現在より洗練された社会だったのだなぁ と感じました。

●チャールス・F・ハァネル著 「ザ・マスターキー」河出書房新社1400円
 生長の家「生命の実相」のエッセンスを、功利的・実学的に書いてある本です。
 1917年の出版ですが、教会の思想に合わないという理由で1933年発禁処分となったものだそうです。

●マクスウェル・モルツ著 「あなたは成功するようにできている」(サイコ・サイバネティックス) きこ書房 1500円
 1960年の発行です。50年前ですから、現在と変わらないと言えますが、前向きで明るい雰囲気は、現在とは少し違うようです。

 日本の、精神的な事柄を書いた本は、偉い人が若い人を指導するとか、宗教的教訓を押し付けるたぐいのものが多いですが、今回読んでいる本は「偉そうな感じ」を抱かせません。
 著者が理論を構築し、こう考えたらどうだろう と提案しているように感じます。
 提案される考え方は、100年経っていても、日本における仏教や儒教のように広く教育として語られるものではなく、世界眞光文明教程度のマイナーなもののようです。
 しかし、読んでいて「これは真実だ。こういう考えで私も進もう」と思わせます。
 彼らの本には、他人を非難するところがありません。
 自分の内面を追求していき、内面で設計されたものに気付いたとき、それは外部に実現されるという考えを広げていきます。

「人生は積み重ねていくものではなく、展開していくものです。外の世界で手に入れるものは、内面世界で既に持っているものです」と言います。
 69才の私は、「過去の経験・知識は、積み重なったものだ、そして、あるキーワードにより連想が働き、過去の積み重なった経験知識を串刺しにし、そのことに対する理解が深くなるものだ」と考えていましたが、この著者は「そんな積み重ねは価値がない。考えて実現しないものは価値がない。頭の中で考えて、それが実行され実現されるのが人生である」と言い切ります。

 生長の家や光明思想は、私は好きで愛読しましたが、自分の身につかなかったのは、「考えたものは現れる」という言葉を「そんな考え方もある」という程度で読み飛ばしていたのだなぁと今になって反省しています。

 そしてこれらの翻訳本を読みながら「人間は変わっていないものだなぁ」「私も年寄りの部類に入るけど、新しい人生を始められるし、現在の年令にならなければ、これらの本も身に沁みなかっただろう」と思いうれしくなるのです。
 いいものが、いい時に来るものだ!
 アマゾンで探すと英語のペーパーバックがありました。
 辞書引きながら、読めばまた感じも、深まるだろうと、早速注文しましたが、続くだろうかなぁ?

70点主義

2007-10-15 08:53:32 | 健康
知らしむべからず、依らしむべし2007/10/15
NHKのクローズアップ現代は、国谷さんの真剣さが説得力を生み楽しく見ています。
10月10日に、取り上げられた話題は、小児科医の激務と、小児科医になり手のいないことでした。
夜間病院に、次々にお母さんが病気の子供を連れてきます。
それを診るお医者さんも大変で、身体が持たない環境です。
共稼ぎのお母さんは、夜しか連れてこられない。夜間の治療を行政が真剣に考えよという趣旨のようでした。

こういう状況は、日本の医療常識が間違っているせいだ。母親の健康観・病気観が間違っているせいだ。医者・製薬会社・保険関係者の陰謀のせいだ。マスコミの情報操作に原因があり、母親はカモにされていると、私は思うのです。

病気について、権威者が言うには、「素人判断せず、専門医の言う通りにせよ!
病気になったら、手遅れにならぬよう医者にかかれ!」
 この科白が諸悪の根源であり、人間が動物としての生命力がないと思わせているのです。

 ウイルス・細菌・アメーバ・カビなど人間に害をなす眼に見えない敵は、地球上に無数にあるのです。
 深呼吸1回すれば、100億単位のウイルスは肺に入って来ています。
 でも、普通の場合 病気には罹りません。 人間には免疫機構があり、体内に侵入した外敵を排除しているからです。

 侵入した外敵が少し多かった時、身体は熱を出し、白血球を活性化し排除のための戦いをしているのです。
 発熱は、人間の治癒力が正常に働いている証拠なのです。
 発熱は、病気に感染しての不具合の状態を表すのではなく、病気を克服しつつある状態です。

 熱を下げることは、病気を治す働きを妨げることなのです。
 風邪を治す薬や治療法は、現代日本には、まだ出来ていません。
 市販の風邪薬を見て下さい「風邪の諸症状を緩和する」としか書いてありません。
 熱さましの薬は、風邪を治す人間の身体の働きを邪魔する効能しかないのです。
 
 本当にいい療法は、風邪にかかって熱がでたら、寝ていればいいのです。
 熱が出て、汗をかいて、朝眼が覚めると、スッキリします。これが治癒です。

 人間の自然治癒力・免疫を教えず、薬屋・医者の商売にしようとしているのが、現在日本の医学関係者であり、「知らしむべからず、依らしむべし」をモットーにしているのです。「本当は怖い 家庭の医学」などの医学番組などに毒されて、何でも医者に行け という考え・風潮が小児科の混乱をもたらしているのです。

 大体100%健康でなければ、病気だ とするのは間違いです。
 80%健康だって、60%健康だって健康なのです。それらの不快を少し忘れて、眠ってしまえば100%の健康にすぐ戻るのです。

 日本整体協会の野口晴哉先生の本「風邪の効用」は面白い本で、私も家族6人でこれを実行しました。
 野口先生の言われるには、「人間は、身体に不具合があると、それを治すために、風邪のウイルスを身体の中で培養し、発熱させるのだ。また身体の成長しているときそのスピードを上げるため、熱を出す。子供の訳の分らない『知恵熱』もその1種で、熱は怖いものではない」
「自然のまま手を加えず、風邪になって熱が出れば、そのまま経過させると、風邪が治った時、子供が一段と成長していることに気が付く」
「風邪は病気と排除するものではない。風邪は大切な成長の手段だ」

子供が病気だ。風邪だ。と大騒ぎして、深夜の小児科に通う 若いお母さん
人間はタフなものです。子供が泣いても 「よしよし」としてやっていれば
いつの間にか寝て、起きれば元気になっているのです。
 風邪薬のテレビCMに毒されないようにしましょう!

 子供を沢山病気にしましょう。免疫が早く着いて健康な子になります。
 元気な年寄りの話を聞きますと、子供の頃は病気ばかりしていて、まともに育つかと心配されていたと書かれていることが多いです。
 学校の成績も、健康の程度も70%主義がいいですよ!