朝礼の話題

見たり読んだりして、感じたことを朝礼で話しています。この頃は仕事の話は少なくなりました。

生物は金属イオンを何のために取り込むのか?

2006-09-28 12:14:15 | 健康
生物は金属イオンを何のために取り込むのか?
2006/09/28
        生命元素事典 (桜井弘 編 オーム社 発行)

 Na、K,Mg,Ca,のような金属イオンは、生体内に多量に存在し、膜電位の保持、浸透圧調節、細胞内情報伝達などの生理機能の制御に必須である。
 また、微量ではあるが、遷移金属イオンをその活性中心に含む金属タンパク質があり、加水分解酵素、酸化還元酵素、脱水素酵素のような生体触媒機能や、
光合成、呼吸、電子伝達、シグナル伝達などの生理機能の発現に関与している。

 これらの機能はタンパク質に結合した1個あるいは数個の金属イオンによって制御されている。
 このような金属イオンは欠乏すると生体の発育や機能に異常を引き起こし、場合によっては死に至ることもある。
 また、過剰に摂取すると、細胞を殺す毒として作用する。
 このように種々の金属はバランス良く生体内で維持され、細胞の内側と外側の金属イオンの濃度が極めて厳密に生理的に適したレベルに能動的に調節・維持されており、これをホメオスタシス(恒常性)という。

 これらの金属イオンの中で、アルカリ金属やアルカリ土類金属は生体中の配位子(リガンド)との相互作用が弱いので、体液中を自由に移動出来るが、遷移金属イオンは生体内の配位子と相互作用したり、不溶性の塩として沈殿するため、特殊な担体タンパク質や配位子を必要とする。
 このような金属イオンを適度な濃度に保つために、生物は特異な機能によって輸送・濃縮・貯蔵している。
******************以上 テキスト 抜書き******************
 金属イオン即ちミネラルが身体の中でどう扱われているかを説明している節の前書き文章です。
 金属イオン(ミネラル)は身体の中を移動するのに、専用の乗り物(担体)があるのです。
 フリーのイオンあるいは原子はO2と反応しフリーラジカル(活性酸素)を発生させたりします。それを防ぐためタンパク質に包んで運びます。
セルロプラスミンというタンパク質は1分子中に8個のCuイオンと結合し細胞まで送り届けます。
貯蔵するのも同様でフェリシチンという貯蔵タンパク質は4500個のFeイオンを蓄積しています。
 体内に取込まれるミネラルは、ですから1分子だけの小さなものでなければ、用をなさないのです。

子供の頃、鉄さび のような鉄の粉を親(お医者さんでした)から、毎日、耳かき1杯飲まされていた友達がいました。
貧血防止・体力増強になると言っていましたが、眼に見える大きさがあるということは、大きすぎて吸収されないものだったのだなぁと思います。
子供用の三輪車に象を連れてきて乗せようとするようなものです。

また例えていうならば、大きなビルを補修・改造しているとします。
外壁のコンクリートを毀して、鉄筋を組み立てる工程になりました。
材料の鉄筋がないので「鉄筋を呉れ」と叫びますと、適当な鉄筋がないからこれを使えと、戦車のスクラップを1台そのまま持ってきたようなものです。
戦車を切って鉄筋代わりに使う能力は人間にはありません。
ですから半分毀してまだ補修が出来ていない不具合が、病気の症状である場合も多いと思います。

鉄筋の大きさになった鉄、それが私たちの身体で言えば、コロイダル・プラント・ミネラルであると 私は思います。

「大は小を兼ねる」と言いますが、ミネラルに於いては小ささが命なのです。


箱根は植物王国2006/09/18

2006-09-20 10:32:11 | 趣味
箱根は植物王国2006/09/18
卒業45年同期会が箱根でありました。
 箱根は初めてで、嬉しいことでした。
 観光用ジャンボ・タクシーの運転手さんに、箱根の地学・生物のことをいろいろ教えて貰い楽しく過ごしました。
 箱根は何重にもなっているカルデラです。
2000年前の噴火で谷が堰き止められ「芦ノ湖」が出来ました。
当時も杉が沢山あり、池の底に杉林は閉じ込められました。
その杉は水の中でも生き続け、2000年後の現在もあり、緑の葉を付けているそうです。
風が強く波の高いとき、杉の枝がスクリューに掛かるので、船は航行出来ないそうです。(本当かなぁ?) 名前を「さかさ杉」と付けられ水面から見えると運転手さんは言います。

芦ノ湖畔の「成川美術館」の日本画を見て、外に出ると大きな杉がありました。樹齢3000年 幹の直径2m 高さ 40mくらいです。
屋久島の縄文杉の満身創痍の姿に比べ、傷一つ・折れ枝一本ない緑緑した杉は「大王杉」と名がありました。この杉はあと3000年くらい迄生きそうに思えました。

私は観る時間もないのですが、運転手さんの話によれば、馬酔木(あせび)の群落が素晴らしいそうです。
自然に枝が曲がり丸くなり、緑のボールが沢山転がった風景は、他にはない。

「トリカブト」の群生するところもあるそうです。生姜のような根が天然のものは毒が強いそうです。

「まゆみ」という赤い実を付ける木もあるそうです。この実は小鳥も食べないのでいつまでもなっているそうです。
じつは、赤い実の中の種には青酸毒があり、小鳥も知っているのだそうです。

道路脇の芝生が、鍬を入れたように、10cmくらいの土塊の畑のようになっていました。猪がミミズを食べた痕ですよ。秋が深まると、高いところから下に下りてきますから、ゴルフ場もその警備で大変だそうです。

 猪の肉は、熱くならないのだそうです。
 豚肉と猪肉を一緒に鍋で煮ます。豚肉は熱くて口に入れられないときに、猪肉はそのまま食べられるそうです。(そんなことがあるだろうか?)

  芦ノ湖の水は湧き水だそうです。流れ込む川は一つもありません。
  透水層と不透水層がうまく重なり水が溜まっているようです。
  箱根関所跡の井戸は地表面まで水は溜まっていました。地下水は地表まであり箱根全体が湿度100%で、水を好む樹木には天国でしょう。
  逆に根腐れするような樹木には適さないようで、松は眼に付きませんでした。

  

原子の大きさ

2006-09-11 10:57:44 | 成功
原子の大きさ2006/09/11

  人間の身体は60兆個の細胞から出来ています。
  その1個の細胞は100兆個の原子で組み立てられています。
  それらの原子(ミネラル)が化合物を造り蛋白質や骨・酵素となって人間  
 の身体を作り運営・維持しています。
  1個の原子(ミネラル粒)の大きさは小さすぎて想像もできないほどです。

  元素はそれぞれ持つ陽子・中性子の数で重さは異なっています。
  水素Hを1とするとウランUは235~238の重さがあります。
  では大きさ・直径はどれ位違うのかな? 化合物を作るのに大きさが違いすぎては,シェパードとプードルが結婚するようなものではないか? ちゃんとした化合物ができるのかな などと馬鹿なことを考えました。

  大きさが重さに比例するなら水素とウランでは238倍差がありますから、体積は6X6X6=216程度の差 即ち6倍ちょっとの長さの差になるでしょう。それくらいなら手を繋ぐぐらい出来るだろうと安心もしました。

  雑誌ニュートンの今月号は周期表が特集で元素の話が沢山ありました。
  原子の大きさ(直径)は水素1に対し、He(ヘリウム)4,67倍・Cu(銅)
 4,27倍・Hg(水銀)5,0倍・一番大きいのはCs(セシウム)8,57倍でした。
  大きさは重さと無関係と書いてありましたが、平均は5倍程度のようでした。

  人間の収入は能力と運で決まり、マイクロソフトのビル・ゲイツさんや
 投資家ジョージ・ソロスたちは一般人の何万倍も稼ぎます。
  ウランは水素の238倍の能力があるのに大きさは5倍もないのですから自然とは、共産党的無差別社会なのかも知れません。

  私はこんなことを考え、文章にしていますから、暇なのですね。だから稼ぎも悪いのですね。

二分法でいいのか?2006/09/06

2006-09-06 15:30:43 | 健康
二分法でいいのか?2006/09/06
 進駐軍のアメリカ人は「日本人は、はっきりものを言わないので理解出来ない」と評していました。
 Yes/Noがはっきりしない。 
 Noと言うからNoと思っていたらYesの意味だった。
 論理的思考がない。
などと学生時代に先生から言われ、日本人は欧米人の12才程度だと思い込まされました。
  
 今、ミネラルに興味をもち、生物や農業の通俗本を読んでいますが、このYes/Noの考え方が日本を世界を毒していると感じます。
 自然にいる虫を益虫・害虫に分け、害虫を農薬で殺す。益虫だって一緒に死ぬだろうが、しかたのないことだ。
 黴菌にも善玉菌・悪玉菌・日和見菌に分け、悪玉菌を殺すのが医者の治療だ。善玉菌が死んでもしかたのない事だ。

 これらの二分法が、アメリカ人の言う、黒白はっきりつける理解し易い人間で、西部劇の登場人物のようです。
 二分法の結果、敵と共存することが出来ず、戦争になります。
 同級生や遊び仲間に対しても、自分の意に反する人物を許せなくなって、簡単に殺します。
 学者・識者は、テレビ・マスコミで、親の教育・社会の優しさの欠如・差別が原因だとあれこれ言いますが、黒白の二分法を基準とする小学校からの単純受験教育が今の社会を生み出した結果がこれらの犯罪だと私は思います。

 善悪の二分法は解りやすく、幼稚園の教育には一番で、私達68才はおばぁちゃんから、バチが当たる・地獄に落ちる・先祖が喜ぶ・天国に行くなどと教育を受けたものです。
 小学校・中学校・高等学校と進歩させ、3分法・4分法・弁証法と考え方を教え実行させ、ネットワークのノードの考えを持たせることが必要と思うのです。

 中国が歴史認識・靖国と言い募るのは、日本は敗戦国 中国は戦勝国と思い込み、敗戦国は戦勝国の言いなりになるべきだと言う幼児的発想です。

 私達の新制中学・高等学校の生徒会長の選挙では、何人かが立候補しますが、落選した人は生徒会役員となって活躍していました。1か0かではないようでした。今の学校選挙もそんなシステムになっているかなぁ?

 世の中の出来事は一つの原因から一つの結果が出るとは限りません。
 下の図のようなノード(結び目)がお互いリンクされたネットワーク(網の目)になっていて何処かのノードに力が掛かれば、その力はリンクを通じて他のノードに影響を及ぼします。
 どこかに弱い結び目(ノード)や連結棒(リンク)があれば破壊され不具合や病気が起こります。
  
 何かの不具合や病気があったとして、どれが絶対の原因かは中々決められないと思います。しかし原因を一つに決め付けそれを排除すいるのが、医者であり、親であり、学校の先生です。

 農薬を撒き害虫も益虫も日和見虫を殺し、ついでに黴菌も殺し、その年は豊作だったとしても、善玉菌も益虫も居なくなった畑では、野菜の中にミネラル分が取り込まれず、栄養のない野菜になってしまうのです。

 他からくる原因を探し排除・治療するより、一つ一つのノードやリンクを強化するのが一番の解決法・治療法であり、免疫強化であります。

 清濁合わせ飲む考え方が戦争や争いを無くし、コロイダル・プラント・ミネラル(生命必須元素群)が免疫を強化し、健康を導きます。