朝礼の話題

見たり読んだりして、感じたことを朝礼で話しています。この頃は仕事の話は少なくなりました。

明治維新の産業政策を学ぼう

2009-06-30 13:25:54 | 21世紀
官営模範工場を作ろう
 6月末の日銀の発表では3ヶ月続いて生産は上昇している、景気は底打ちし徐徐に回復しているそうだ。
 私達下請工場の仲間の操業率は、50%~60%であり、息絶え絶えです。
 セーフティネットの8000万融資で息をついている状態です。
 この8000万融資を使い果たしているところで、補正予算でセーフティネット融資の追加額2000万が決まり、麻生さんはタイミング良く実行してくれたとうれしいです。

 景気の良さを表現するのに、一に個人消費・二に設備投資が増えたと30年前頃は言っていました。
 2009年の設備投資業界(工作機械・建設機械・プラントメーカー)は惨憺たるものです。
 私どものところに営業に来る、工作機械のセールスマンの話では、何処も操業率は20%程度だそうです。自動車メーカーの発注はゼロだそうです。
 個人消費が1~2%上がったと喜んでみても、設備投資業界がー80%では景気の良くなるわけがありません。

 民間の設備投資は増えそうにありません。
 今こそ、明治維新の真似をしましょう!
 明治初期、新たな発展のため、民間に力が不足していましたから、明治政府は官営模範工場をつくり、順調に稼働することを確認し民間に払い下げする政策を取りました。
 官営八幡製鉄所・富岡製糸所・セメント工場・石川島ドック・日本郵船などの工場を歴史で習いました。
 2009年の政府の投資は、道路・建物・飛行場など一回だけGDPに計上されるような半分消費のような設備投資ばかりです。
 
 生産を何度もGDPに計上できる設備投資を今政府予算で実行しましょう。
 そして、それが確実に生産出来ることを確認して、民間会社に売って資金を回収します。
 第一号機は、政府が作っても、それが利益を生むことが確実ならば第二号機・三号機は民間で主体的に作るでしょう。

 それは、次のようなプロジェエクトです。
① 海洋温度差発電所
無公害の発電所です。一基1千億円で、1kwh 6円のコストで発電できます。
深層水と表層水の温度差20℃あれば、アンモニアのタービンエンジンを回すことが出来るのです。
② 海水淡水化プラント
これも海水の温度差を活用し海水を真水に出来るプラントです。
③ 砂漠緑化及び農場化
海水から作った真水を、砂漠に導き、保水力増強資材を利用し農業を可能にする。
④ 水素製造プラント
将来の燃料電池等用途の水素を実用可能な価格で作ります。
⑤ 北朝鮮開発プロジェクト
発電所・道路・ダム・工業団地・水道など北朝鮮のインフラを作る。
こんな形で日本に取り込もう。

 明治維新の官英工場は100年の発展の基となって、現在の日本が出来た。
 今こそ2100年のために設備投資をしよう。
 それが、発展の王道であると認識しよう。

 道路や建物はゴミ作りである。

亡国のグルメ番組

2009-06-29 10:02:44 | 21世紀
 グルメ番組 反対
 Save the Future とエコ番組の特集が終わると、「美味しい美味しい」とわめくグルメ番組です。
 「地球温暖化防止のための対策など立て前の話であって、美味しいものを探し輸入し調理し、食欲を満足させよう。メタボは良い生活の象徴です」と東京のテレビ局は言っているように感じます。

 食べ物を減らすことは、エコロジーの最大の手段です。
 牛肉1kgを作るには穀物10kgが要ります。穀物1kg作るのに1tの水が要ります。牛肉1kg作るのに10tの水が使われるのです。
 牛肉を輸入することは、日本の食糧自給率を下げるばかりでなく、地球の水の浪費です

 アジア・アフリカでは、2009年の今でも食べるものがなくて餓死する人が多いそうです。美味しいもの・美味しいものと探すことは道徳にも反することと言えます。餓死する子供の親が日本のグルメ番組を見て反日に向かうのは否めません。
 穀物を豚牛など食用家畜に食べさせなければ、地球の飢饉は存在しません。
 肉を1食食べるたびに、飢餓で一人死ぬと考えましょう。
 従来の日本では、御馳走は半年に1度くらいでしょう。普段の食事は一汁一菜。「一日玄米三合と味噌と少しの野菜を食べ」と宮沢賢治は「雨ニモ負ケズ」で言っています。

 昨日「オリバー・ツイスト」がテレビで放映されました。孤児院でも泥棒の巣窟でも、量も少なくまずそうでした。
 食事は生きるために必要なものです。それに遊びや快楽・見栄・虚栄の要素を入れるのは止めましょう。

 昔から、「好き嫌いしてはいけない」「腹八分目」「渡り箸」などと教育を受けた私たちには、現在日本の食事は「亡国の食事」と感じられます。

 グルメ番組を潰しましょう。グルメはクールでないという世論を作りましょう
 大食い番組も恥ずかしいと思いましょう。ギャル曽根は引退させましょう。
 外食産業は、時代の徒花と定義付けし、食糧の割り当てでもしましょう。

6代目ジェームス・ボンド ダニエル・クレイグ

2009-06-23 10:01:54 | 映画

 テレビが面白くないので、「スターチャンネル」と契約しました。
 1か月1800円で3チャンネル見れます。
 古い映画が、スターチャンネル・クラシック
 新しい映画は、スターチャンネル・ハイビジョン
 子供向きに、吹き替えチャンネル の3チャンネルです。

 007・カジノロワイヤルという映画がありました。2・3年前の映画ですが、面白かったです。
 ジェームス・ボンドは初代ショーン・コネリーから皆甘い感じのプレイボーイです。5代目ピアーズ・ブロズナンはスパイには見えませんでした。
 この6代目ダニエル・クレイグは違っています。
 非情なタフガイでギャング映画でも存在感があるでしょう。
 ショーン・ペンやアル・パチーノの雰囲気があり一番スパイらしく感じました。
 劇場の封切り映画でカジノ・ロワイヤルの続編「007/慰めの報酬」があっています。久し振りに劇場で映画見ようかな!

義務教育を廃止しよう。

2009-06-22 13:24:16 | 21世紀
 勉強したがらない子供を学校に集めて教育させるのは大変のようです。
 テレビで「ごくせん」「ルーキース」などを見て、特にそう感じます。
 嫌々、義務として登校し、携帯電話・ゲーム・テレビに熱中し予習復習などしない学生は追放しましよう。
 学校教師は、「教科を理解させなくてはいけない」「校則を守らせねばならない」「進学させなければいけない」「就職させなければいけない」と義務感を持って形のみを追いかけているようです。

 私たちの零細企業にも「求人票を出して下さい」と就職担当教師が各学校から来ます。学校内では面接の受け方なども指導すると言っています。
 何でも教師が指導するから、生徒は自主的に考えもせずロボット的に動くようにもなるのでしょう。

 進学する学生は、入学試験に合格すれば、大学は遊ぶ所と考えているようで勉強らしい勉強は殆どしていないようです。

 義務教育での日教組先生は、差別はいけない・順位を付けることは悪だとして、運動会でも1等・2等と順位も付けず賞品も与えません。
 高校を卒業すると進学にせよ就職にせよ実力で判断され1点差でも入学できないことになります。
 有名大学に入学するのは、受験ノウハウに長けた学生ばかりとなり、実業の世界では、有名大学出身者は使い物にならんと意見が主力です。

 現在の形の義務教育は、日本のためにも、本人のためにもならないと感じます。
 義務教育の定義は、政府・教師・両親は、子供に義務教育を受けさせなくてはいけない。そして生徒は義務教育を受ける権利があると考えられているように思えます。
 やはり、義務教育ですから生徒も教育を受け自分を高める義務があると考えさせる政策が必要と思います。
 そのため、義務教育の形を変えて、こんなシステムはどうでしょう?
① 教育を義務として強制しない。
② 学校教育についてこれぬ生徒は落第させよ。(クラスの下位10%は必ず落第させるシステムを実行)
③ 勉強の必要を本人が感じたら年令が上がっても通学できるものとする。
④ 2年続けて落第すれば、授業料は高くなる。
⑤ 教師は進学・就職の世話をしてはいけない。(自分でするのが教育になる)
⑥ 教科書は有料とする。
⑦ クラブ活動を必須科目とする。
⑧ 理科は、生物・地学を必須科目とする。
⑨ 外国語は学校で教えない。
⑩ 外国人は入学させない。(自分で好きなところで勉強せよ)
⑪ 男子と女子は別学校とする。

 

百年に一度の不況

2009-06-19 15:53:08 | 21世紀
 この不況は益々ひどくなりそうです。
 日銀やマスコミは「底打ちの感あり、これ以上不況はひどくならないだろう」など暢気なことを言っています。

 私たち下請製造業では、発注企業の在庫削減政策の方針もあって、今年3月以降6月まで前年比40%の売り上げです。
 工作機械メーカーは、前年の20%の稼働率だそうです。
 それはそうでしょう。自動車業界をはじめあるゆる製造業で設備投資を先送りしています。
 
 日本は設備投資で発展してきました。個人消費を増やすために定額給付金もありましたが増えません。デパートは閉店が進みます。
 設備投資が増えるまで不況は続くでしょう。

 日本政府は、1社当たり8000万円のセーフティネットの融資をしてくれました。
 私どもが生き残っているのは、この政策のお陰と感謝しています。
 しかし、6月現在、この8000万円を使い果たし銀行からも見捨てられそうです。
 これからはサバイバルゲームとも言える状況が予想されます。倒産する会社があれば、生き残っている会社がその仕事を受注し売上を伸ばし生きながらえる。また1社潰れその仕事を残りの会社を受注し生き残りの糧とする。
 下請け製造業の場所から見ると、底打ちの感覚はありません。
 底打ちなどと言う人は、数字だけを見て実情を見えない人に思えます。

 倒産の第1号となりたくない。人に食われたくないです。

 鍛冶町堺町の飲み屋街も歩く人が少ないです。呼び込みの黒服ばかりが目立ちます。飲み屋の廃業も多いようでシャッターの閉まった店も目立ちます。

 アメリカも日本も年金運用の失敗で年金積立額が激減しているそうです。それでも原油に投資を続け、石油価格も上がってきました。
 実需がなくて、また石油が暴落して、年金組合が倒産するまで不況は続くのではないかなどと暗い考えが浮かんで来ます。
 

GMの倒産 

2009-06-15 16:06:16 | 21世紀
  先日、NHKの「クールジャパン」という番組で、クールのテーマに自動車が取り上げられていました。
 「クール」とは、格好良いとかスマート・おしゃれを意味するようで、日本のやり方と外国のやり方の違いを挙げて、外国人留学生に「クール」かどうか討議し判定させる番組です。司会のリサ・ステッグマイヤーと鴻上さんの掛け合いが面白いです。

 今回の自動車について、「クール」かどうかの現状として①ガソリンスタンドでの窓拭きサービス②洗車スタンドの存在③カー用品専門店の存在④マイカーにマンガのキャラクターなどを大きく描くこと などが取り上げられました。
 外人留学生たちは「そんなものクールではない」と言い切ります。
 「自動車は移動する道具であり、往ければ良い。飾ったり、洗ったり、アクセサリーつけたりするのは意味ない」とアメリカだけでなくヨーロッパ出身者も言います。
 アメリカやヨーロッパの都市と都市をつなぐ道路は、原野の中の直線道路で、景色や雰囲気は何処でも同じで走るのに面白みがないのでしょう。私たち日本人は、エンジン音・乗り心地・スピード感・景色などを楽しいと感じますが、欧米人は途中のプロセスなどどうでもいい、結果のみを重要視するようです。

 アメリカの映画では、カーチェイス・カークラッシュが呼び物となっていて、破壊することを楽しんでいます。自動車を大切にする良識はないようです。
 日本では、刀で切り殺すチャンバラ映画が多いです。同じように言えば人を殺すことを楽しんでいます。ひとを大切にする良識はありません。

 欧米人は狩猟民族であり、馬を交通手段として長く使っていました。奴隷制度もあって人間も道具としていました。
 これら道具を使用する考えと自動車を使用する考えは、同じで使い捨てであろうと感じます。
 日本では、自動車も道具ですけれど、工芸品であり、美術品の要素を、昔の茶碗や漆塗りの鞍のように含んでいます。

 GMの倒産及び救済に、カークラッシュを楽しんでいるような雰囲気を感じます。美術工芸品の製造工場の崩壊を惜しむという気持ちは更々ありません。
 GM工場での現代の製造の考えは、T型フォードを大量生産するのと差はないと感じます。
 面倒な多品種など目指さず、燃費の改善も、マイナーチェンジも小型化・軽量化も目論まず、決められたものを決められた量だけ造るものぐさ工場は存在出来ない21世紀です。

 「GMにとって良いことは、アメリカにとって良いことだ」とアルフレッド・スローン(1960年代のGMの社長)は言っていました。
 GMの車が沢山売れれば、部品の社外発注も多く、設備投資も大きくアメリカのために良かったのでしょう。
 しかし、売れなくなった車を作っても、誰のためにも良いことではありません。そして大赤字を出して倒産になりました。

 私たち製造業の人間が、この倒産から学ぶべきことは、なんだろう?
 
 製品に工芸品的なこだわりを付けくわえ、使用する人が、持つだけで見るだけで満足感を得られるものを作ろう。
 結果の製品の仕上がりを優秀なものとするための製造工程にこだわりを持とう。(部品の面取りなど)
 破壊の喜びをPRするのは止めよう。
 楽しんで製品を作ろう。
 労働は苦労でないという心根を持とう。

 自動車の製造・利用すべてがクールでありたい。