朝礼の話題

見たり読んだりして、感じたことを朝礼で話しています。この頃は仕事の話は少なくなりました。

海外医療援助は必要か?

2011-03-04 08:43:19 | 21世紀
海外医療援助は必要か?
2011/03/01
 ニュージーランド地震で日本人学生や看護婦さんが多数亡くなられ残念なことです。19才でこんな事故に巻き込まれるのは、運が悪かったと諦めるしかなく、御遺族はやりきれないことでしょう。
 看護婦さんも英会話を勉強し、アフリカなど未開発国の援助の仕事に携わる計画でした。人道的な博愛心に満ちた崇高な志を持った方だと尊敬します。
 私は昭和39年(東京オリンピックの頃)、戦後賠償工事にインドネシアに派遣され2年間生活したことがあります。
 現地の人は、沢山子供を産みますが、病気で死ぬ子供も多くかわいそうに思いました。医者もほとんど居ず、薬もなく、日本人だって病気したら帰国しました。私も前任者が病気で帰国し、治ったあと、あんなところに行ったら殺されるなど言いふらし、土木技術者は指名されても拒否しているところ、「行きたい」と言うものですから経験も技術もないのに派遣されることになったのです。
 現地の人は免疫が出来ているのでしょう。暑いつらい環境の中でも、明るく元気で働きます。
 沢山産れるけれど、沢山死んで人口のバランスが出来ているようでした。
 その頃から医療が発展してきて、病気で死ぬ人が減って来ました。中国でもインドでもアフリカでも人口増加し、産児制限が始まりました。日本でも産児制限は、高度成長時代の合言葉であり、キーワードでした。21世紀になると日本の人口は減り始め、こども手当を出して子供を増やそうとしています。
 インドネシアでも、あの頃の大らかな生活はもうないでしょうね?
 医療従事者の努力で、病気で死ぬ人が少なくなった結果が、リビアやエジプトなど中東の現在の状況の遠因です。医療の進歩が中国の一人っ子政策であり、日本の異常者の増加であるように感じます。
 医療は、人間が手を加え、自然を改造することです。今迄、人間を淘汰していたメカニズムを壊し、免疫の無いひ弱な人類を作っているとも言えます。
 何かの拍子に、あの鳥インフルエンザなどが変質し殺人ウイルスとなった時など、人口は一挙に半減という事態があるかもしれません。
 この地震事故は、人類生存のため海外医療は必要ないと神様が言っているのではないか? 
 生存のために医療するのが医者であり、末期病者生存の機械的治療を中止するのは殺人罪だとする日本の刑法も神の意志に適合しているのでしょうか?
 ヒューマニズムは、人間が環境に負けている時代の話であり、現代のように
人間が強くなった時代には、定義を変える必要はないでしょうか?