暗い港のブルース

2024-05-10 02:10:51 | Jポップス
ザ・キング・トーンズ 



いとしい人 あなたは今
名前さえ告げずに 海にかえるの
白い霧に 目かくしされ
遠い船のきてき 僕は聞いてる
かりそめの 恋を叫んだけれど
あふれくる 涙 涙 涙
きれたテープ 足にからめ
あなたの影をおう 暗い港

さよならは 死ねというも同じ
かれはてた 涙 涙 涙
不幸色した ランプゆれて
あなたを今日も待つ 暗い海



 
この曲「暗い港のブルース」は、1971年5月に発売された、ザ・キング・トーンズのシングルレコードです。

ただ、曲が発表されたのは、この8年前の1963年 。

作曲者でトランペット奏者の早川博二(ひろつぐ)が率いるモダン・プレイボーイズの演奏でレコード発売されてます。
 
このときはインストゥルメンタルで歌詞はありませんでしたが、しばらくあとで作詞家・訳詞家として名高い薩摩忠が歌詞をつけ、フランク赤木の歌唱で

レコードが作られました。

このときの歌詞は次のとおりです。

風冷たく 波ざわめく
暗い港の夜 俺はいつでも
あの面影 追い求めて
沖を見つめながら 岸辺に立つ

船影も 見えぬ夜は何時も
噛みしめる 遠くすぎた恋を
この空しさ この寂しさ
暗い港のような 俺の心よ
    (繰り返す)

マスターは知りませんでしたが、フランク赤木は非常に歌唱力のある歌手だったようで、ザ・キングトーンズも彼から歌唱指導を受けたといわれています。
 
 しかし、フランク赤木のレコードはあまり評判にならず、ザ・キングトーンズがなかにし礼の歌詞で歌ってから、その持ち歌として定着してしまいました。

曲はムードミュージックとしては国際水準を行く傑作だと思います。

インストゥルメンタルで聴くと、フレンチ・フィルム・ノアールあたりの挿入曲かもしれないという感じさえします。

早川博二 は大正14年(1925)生まれで、トランペット奏者としてスタートし、戦後は作曲家・アレンジャーとして活躍、作曲家としては、この曲のほか、

奇優・左卜全(ひだり・ぼくぜん)が子どもたちと歌った『老人と子供のポルカ』などのヒット曲があります。











































































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