暇つぶし日記

思いつくままに記してみよう

Thu. 20-01-06 ポーランド、ドイツ風ソーセージ煮とマッシュポテト

2006年01月20日 09時20分11秒 | 喰う
ポーランド、ドイツ風ソーセージ煮とマッシュポテト


朝  トースト バター 蜂蜜
   トースト バター 苺ジャム
   ミルクティー  500cc


昼  スタンポット
   豆ご飯


夕  ポーランド、ドイツ風ソーセージ煮
   マッシュポテト
   長ネギ、人参のソテー
   ミックスサラダ
   炭酸水 250cc

   コーヒー 100cc

夜  白ビール 300cc
   炭酸水 250cc
   クリームビスケット

   炭酸水 200cc

Wed. 18-01-06 ローストチキン片足と豆ご飯

2006年01月19日 11時35分40秒 | 喰う
ローストチキン片足と豆ご飯


朝、昼   トースト バター 蜂蜜
      トースト バター 苺ジャム
      ミルクティー 500cc


夕     ローストチキン片足
      豆ご飯
      温野菜(いんげん、ブロコリ)
      ミックスサラダ
      炭酸水 350cc

      苺入りヨーグルト

      玄米茶 500cc

夜     冷酒  150cc
      炭酸水 200cc

霧の夜

2006年01月19日 06時36分54秒 | 日常
もう1ヶ月も前になるのか、この前禅堂で坐ったのはと、そしそのあと先月20日に檀家、修行の連中が集まって冬夜の宴、膾、造り、寿司、風呂吹き大根に熱燗でおおいに生臭物を飲み食いしたのだったなあと思い出しながら、今夜、また、そのときに飲み尽くせなかったカリフォルニア製の月桂冠の8合ビンを住職から貰いそれが今、自転車の荷台の両方にぶら下がった買い物用の袋に入っているのを意識しながら、この前と位置も殆どかわらぬ頭上のオリオンとシリウスを眺めながら家路へとペダルを漕いでいたのだが、ああ、今晩はごみを出す日だなあと通りに並んだ高さ1mほどの茶色の強化プラスチック車輪付きコンテナーに気がついたのは霧が出始めてあたりに漂う匂いに導かれたからだった。

通りに漂う匂いは真夏日であれば残飯が饐えた様なものが陽炎が立ちそうなレンガの敷かれた両側の長屋を別けた車一台通れるかという車道に一年に一週間かそれほど流れることもあるのだが、けれど今は真冬、よっぽどどれもこれも蓋が開けっ放しになっているのかともう寝静まった通りの歩道に並んだ箱を見ても開いているものはない。

それじゃあその匂いは何かとを吸い込んでその種類を辿れば、ああ、これは牧場のにおいだと気がついたのだ。 しかし、霧が出始め頭上ははっきり星空が見え、通りの間に細長く延びる空を眺めれば向こうの星空にミルクの霧が下に薄く溜まっているのだからこの霧を伝って町の周りを囲む牧場から空中を彷徨ってきたのかとも想像し、いや、この霧のつんとした冷気には移動する匂いの胞子を嗅覚に伝える透明な刺激が含まれているのかなあとも思ったのだ。 

家の前に広がる芝生の空間に漂う霧の向こうに車道の街燈がオレンジ色のタンポポの綿毛のように見えるところに来ると、ああ、暖かいのだと納得した。 春の日差しが来る前にこういうときがある、霧に隠れて視覚ではなく嗅覚から春が伝わることが。 しかし、それにしてはこの時期、大寒も二月も越していないのにもう春かと訝った。

生活する分にはこのまま春に入れば言うこともないのだがそれでは収まりがつかない。 家の前の、運搬船が毎日通過する運河が凍ってスケートが出来る程の寒さは望まないものの、せめて子供たちが1週間ほど近所の浅いところでスケートやホッケーで遊べ、よちよち歩きの幼児が親に見守られながらも彼らの坐る椅子の背を押しながら下駄に刃がついたようなスケートで17世紀ごろの冬の風景画さながらに遊ぶ様子が無ければこの国の冬とは言えないのに、と自分もガラガラとコンテナーを引っ張りながらこの牧場のにおいの中を歩いたのだ。

そして、今、ガラスのコップに1合ほど飲み干した国際版月桂冠の酔いは二時間ほどウダウダとキーボードで遊ぶのに丁度よい具合だったのだった。

Tue. 17-01-06 スタンポット(オランダ風マッシュポテト)

2006年01月18日 07時37分57秒 | 喰う
スタンポット(オランダ風マッシュポテト)


朝  トースト バター 蜂蜜
   トースト バター 苺ジャム
   ミルクティー 500cc


昼  フレンチフライ
   ミートボール


夕  スタンポット(オランダ風マッシュポテト)
   マッシュポテト、ベーコン、野菜入り
   炭酸水 400cc

   コーヒー 200cc

   ネーブル種オレンジ 1個

   ジン 100cc

   炭酸水 200cc

おかたずけの一日(後)

2006年01月17日 09時06分12秒 | 日常
町のはずれでもなく運河に囲まれた中州ともいうべき地区は軽工業団地でもあり、住宅はないのだがこのセンターに来る年寄り、経済的弱者、移民の家族とも見える人々でかなり賑わっている。 私たちも何度もそうしているのだが古いソファーや不要の家具などは電話をすれば従事するボランティアが車で引き取りに来てくれ、このホールに集まった不用品はありとあらゆるものに及びガラクタ市、蚤の市と同じ品揃えであるのだが、息子はこの間DJ用の日本製のアンプとスピーカーを驚くほどの安価な値段で都合してきたように、暇なものには時間をつぶせる場所でもあるのだ。 で、古レコードやでは大体の値段、品が店の種類によって大体想像がつくのだが、こういうどうでもいいと放出する人たちが持ち寄ったレコードはもともと期待できないのだが、もっとも90円均一と書かれていれば期待する方が欲ぼけと言われそうで、それでもたまにこれはというものがあるかもしれないという下心が久しぶりのこのセンターへの訪問となっていたのだ。

それでも各種ジャンルに種別けされてジャズと書かれた200枚ほどの箱にはうんざりするものが殆どでここに持って来る人の人のジャズという音楽に対する認識が分かるというものだがそれでも気を取り直して見て行くうちにレコード屋なら多分買わないが安価に惹かれて買ったものが三枚あった。 どれも今から30年も前の録音で、オランダでは著名の品のいいジャズピアニストの若いときのもので、つい二ヶ月ほど前にたまたま駅前の楽器店に入ったときがらんとした店の中で新DVDのサイン会があり終わりに近づいたのか来ない客をテーブルで待つ、そのピアニストと暇にあかせて半時間ほどしゃべったことを思い出したのだ。

やはり私が学生の頃、ビートルズの音楽を軽音楽、ジャズ味のアレンジで教会のパイプオルガンで演奏したのがあって、日本でも売れたはずでその一枚が私の棚にあったのを思い出して、そのことをきっかけに日本のジャズの様子を問われるままに語ったのだが、当人、日本で発売されたことは露も存ぜず、コミッションは払われたことがない、と憤慨し始めたのだ。 ちゃんとしたレーベルのレコード会社であるので承服しかねるのだが、正確な事は私にも分からず、後日、何かのコンサートの折にその時近くに同席していた音楽関係者から、この話を先日FMラジオで当のピアニストが話していたと聞かされたものだ。 音楽関係の契約うんぬんには今でも相当怪しいことがあると時々聞かされるから30年以上前には今以上に怪しかったに違いないと想像する。

それにこのピアニストのバックで日本ではファンをつかんだ今は亡き女性ヴォーカリストの歌声も数曲入っていること、私が日ごろ足しげくライブに通うオランダ中堅ギタリストの師匠もこのヴォーカリストのバックで演奏していることもあり、そういう意味では興味深いものであり、ロックの古LPであれば盤面が荒れて聞くに堪えないものも多いのだがクラシック、ジャズのファンは比較的扱いがいいので音質も満足のいくものなのだ。 それで3枚で300円に満たない額を払って今はポンコツVWゴルフの見えない駐車場を後にしたのだ。

で、話は飛んで、さきほどインターネットで日本のテレビニュースを見ればライブドアの事務所など10箇所以上に今日検察の手が入って株式の不法取引、風評を操作したことで立件されるというようなことが報じられ、これは明日の別の政府要人まで疑惑が及びそうな証人喚問から目を眩ませる操作なのではないかとも勘ぐってしまったのだ。 それも今朝、「きっこのブログ」を読んでいて久しぶりに面白いものがあるなあと関心したからでもある。 

そのあと昨日の夜中にBBCで見ていたダーツの世界選手権でオランダの4年連続チャンピオンが決勝で同じくオランダの21歳の若者に見事に競り負けたのだがこの若者が家に凱旋した模様が8時のテレビニュースの中でライブで写されて混乱するうちの前で悪がきたちのテレビカメラのまえでのひょうきんな介入振りをする様子がこのスポーツの性格を現していると大笑いしたのだ。 日ごろはきっちりとしたアンカーの解説、現地からのリポーター、カメラのコーディネーションがここではことごとく頓珍漢に分断されこのトピック2分ほどの放送時間で歓迎の馬鹿騒ぎだけが見せられ世界チャンピオンの情報は何も示されていないことにあきれたものだ。 政治のニュースのまともさに比べてマスコミの情報生産のプロセスを裏側から照射したようでおもいもよらぬ楽しい出来事であった。

と、このようにだらだらと書き続けてきて、結局このタイトルの「おかたずけ」は何ヶ月もかかった庭木の残滓だけで、自室のガラクタの山は増えるばかりで触れれば崩れる山の間を軽業師まがいに歩き回り他人が入ればすぐにわかるブービートラップだとうそぶいて、新たに加わったジンのビンをそっと物の間から抜き出してナイトキャップの寝酒とするのだ。

 


Mon. 16-01-06 モロッコ風カバブと野菜入りクスクス

2006年01月17日 06時30分59秒 | 喰う
モロッコ風カバブと野菜入りクスクス


朝、昼   トースト バター 蜂蜜
      トースト バター 苺ジャム
      ミルクティー 500cc

      
夕     ジン、 100cc
      揚げおかき

      モロッコ風カバブ
      野菜入りクスクス
      炭酸水 250cc

      グァヴァ入りヨーグルト

      コーヒー 250cc
      アップルパイ 1片

夜     ネーブル・オレンジ 中1個

夜中    玉露 250cc

      

おかたずけの一日(前)

2006年01月17日 01時35分10秒 | 日常
まあ、この日記、カテゴリーに分けて書いているのだけど、当然重なっている部分も出てくるわけでそうなれば厄介ではあるのだけどそれもうっちゃりながら今までやってきて、今日はあながちそうにも行かなくなったような気分なのだ。

今日の出来事は、<聴く>、<ジャズ>、<健康>、<日常><喰う>にもまたがるエッセーのフュージョンの様相もありちょっと面倒だなあと思いながらどうしたものか迷ったのだが、健康も日常のこと、ジャズもわたしには日常だし、ジャズのコラムは好き物ぐらいしか読まないだろうけれど、今日のLPはジャズといってもまあ、そんなに煎れ込んだものだものでもないし途中で晩飯のコールがかかり<喰う>に中断されるのだから、まあ、ここでもいいかと、そのまま書き続けることにした。

実際、今、今日仕入れてきた<ジャズ>の古LPを<聴き>ながらぽわーんとなってきた<健康>頭でこれを書いているのでどういう風に書き進めていったらいいのか行く先はおぼつかないが、まずはオランダ名物、穀物から蒸留のKetel 1(一番釜とでも訳しておこうか)という気に入りのジンをショットグラスで二年ぶりぐらいになるのか、それをやりながら書いているのだがこれが<健康>にひたすらさわるというわけで映画ディアーハンター<あ、見る、だ>、ロシアンルーレットの場面でデニーロならいいけどもう一人のサイゴンかどこかの曖昧窟で錯乱してこのルーレットで命を懸けた金をピッツバーグかどこかの恋人に送り続けるデニーロの戦友の、なかなかの性格俳優のようにならなければいいが、とここまで書いてきたら、さっき見つけて買ってきたLPからこの映画のテーマが流れてきたのだから、一瞬ぎょっとなりくわばらくわばら、と酔いも醒め、晩飯コールもかかったことだし休憩がてら下に降りて一休みする。


で、クスクス料理で晩飯をすませまだポワーンとなった頭で家人と、ドイツのケルン局だったかのテレビのジャズ番組で昨晩録画したソフトマシーンというバンドのコンサートを見ながら、家人が30年ぶりぐらいだわ、あの人たち60台も半ばの爺さんになっても連中元気なのねとウエザーレポートの70年代初めとマイルスの80年代初めをうまく混ぜ合わせたこれもフュージョンの音を半時間ほど見聴きしてまたぞろ屋根裏部屋に上がってキーを撃ち始めたという次第。

で、なぜ今日はこういう事になったのかということをポワーッとした頭で思い起こせば、それは今日の天気。 この二日ほど良かった日射しなのだがさすが空気中の水蒸気が発散して温度が下がりつつあるのか日中でも歩道のレンガが湿ってその湿りに凍結の粘りが出始めているほど寒いのだが、先週家人に約束しておいた剪定してあった結構あちこちに枝が張り灰色ビロードの木蓮の芽がころころと付いてそのまま何週間にもなっている庭木の溜まっていた枝を市の集積場に持っていくことにもなっていて、それならこの際、巣立ちも済んだクロウタドリの両手の中にすっぽりと入る巣もあったノバラの立ち木をバッサリ伐ってそれも持って行こうと1時間半メニューで午後から作業を始めたのだった。

何ヶ月前かに何回かに渡ってのろのろ<日常>に書いた<庭木を倒す>で残っていた地上1m50ほどの一抱えもある幹を二つにしてプジョー406ステーションワゴンに放り込んでこの木蓮と野ばらを処分するのに一度では埒が明かないのでまあいいかともう50年も前のジャズを車で聴きながら集積場に運んだのだった。 

それでそこに着いてみるといつもながら大型コンテナー、ニュースなんかで世界一のコンテナー集積港、香港かシンガポールで見かけるもの、が幾つも並んでそこに行くまでに先ず入り口で検量、窓口でナンバーと免許証を調べられ、おまけに幾つかのコードを言わされて検問所を通過、木材、園芸ごみ、化学薬品、プラスチック類と各種廃材のコンテナーに来てみて勝手知ったる園芸廃品のコンテナーを覗いて驚いた、でもないかな、家庭用の2mほどのクリスマスツリーでコンテナーが山盛りになっていたのだ。 それで、様子を見ていると大きなユンボというのも可笑しいが、その大型機械の腕先に鉄のローラーにこれまた鉄のとげが付いたので2X4mほどの内を押し付け転がし嵩を小さくしようとしているところだったのだ。 それを5分ほど見ているとなるほど嵩が半分ぐらいになって堪らなくいい緑の香りが立ち上がってきたのだった。 ああ、これは新しい檜の浴槽の匂いか、香のかおりかというもので、モミの木、檜、杉のものだと嗅覚のいい気分を気温3度ほどの青空の下楽しんだのだ。

これを二回1時間以上かけて済ませた後、この集積場の前に、不要のものを無料で受け入れそれを補修して陳列、廉価で売り、利益は関係福祉プロジェクトに還元するという二階建てのかなりの大きさのホールがあり、そこでひさしぶりに何か掘り出し物でもないかと車を駐車場にとめて覗こうとしたら隣の車が様子が妙だ。 ポンコツのVWゴルフをバックさせようと押している若者がいる。 エンジンをかけずに押しているので手伝おうかと声をかけるといいというので様子を見てると細身の若者ではなかなか重く、おまけに運転席でハンドルをきっている女の子もなれない様子、みかねて押せばこれかなり重く、ブレーキが半分かかったようなのだ。 この車でこの重さは無いといえば、この若者、女の子に一言二言告げ、そこでこの二人の口論となり、何だこれと見とれているとやはり女の子がブレーキを踏んだまま我々が押していたわけで、それはで勝手にしてくれとその場を離れたのだがひょっとしてあれは廃品のワーゲン・ゴルフだったのかもしれない、とも後で思ったのだった。


Sun. 15-01-06 イタリア風ミンチボールと三色パスタ

2006年01月16日 08時06分29秒 | 喰う
イタリア風ミンチボールと三色パスタ


朝   クロワッサン
    ゆで卵
    ミルクティー 500cc


昼   コーヒー 250cc
    アップルパイ
    ハム、チーズ
    フルーツポンチ

午後  ミルクティー 150cc
    クッキー 1枚


夕   イタリア風ミンチボール、トマトソース
    三色パスタ
    ミックスサラダ
    炭酸水 250cc

    みかん 小3個

    コーヒー 250cc
    シュークリーム 小3個

夜   グレープジュース 150cc
    玉露  250cc

   
    

ちょっとしたドライブ

2006年01月15日 22時08分44秒 | 日常
今日日曜日は義母の誕生日だったから昼前に簡単にお祝いを言うために家内と子供を車に乗せて20分ほど走った。 霜がかかってかりかりと掻き出すまでもなくのろのろとなかなか出てこない家族を待つ間に社内をヒーターで暖めていると自然と薄氷の出来初めがゆるんで流れ、麗らかな日差しもまぶしいくらいで、これが平均の気候らしいが、そうするとこの国の冬もまんざら悪くないとおもったのだが、いやいや、そうではない、日ごろは鉛色の鬱陶しい空だからたまのこういう青空に日差しがありがたく感じるのだと思い直した。

ときどき通うこの道はこのコラムでも何回か書いたのだが、私には悪くないドライブなのだ。 牧草地を走る車道は両側を何の隔たりもなく2kmほどの農地、牧草地が見渡せて、場所に寄れば地平線もかくやというところまであり、町外れとはいえ家が並んだ我が家の地区から郊外に出たという開放感がここでは味わえるからだ。 今は芽キャベツ畑の上空、何メートルぐらいだろうか、100mには届かないかもしれないが隼ともみえる鳥が翼をひらひらさせて空中に留まり地上の小動物をねらっている様が遠くからうかがえて、この日差しなら田舎を歩くには最適の日和なのだがなあと機会を逃したことを残念に思った。

義母は酪農農家の12人姉妹の中頃で1928年生まれ、戦前戦中戦後と一応の経験は経て、今はひ孫まで何人も生まれ安楽な日々を送ってはいる。 この国の習慣のとおり今はうちではなかなかいうことのきかない子供たちも祖父母のうちでは神妙に大人の、それも老人の話を聞いている。 すくなくとも、聞く振りをしているのだろうが、なかなか辛抱のいることではあると私たちも同情するのだが、これが社会化、社交の一歩であることはたしかである。 子供たちも自分たちの世界を持ち、子供たちの年頃の社交も当然あり、それが家庭と同年輩の間だけで終われば世間というものに対する認識が子供のものだけで終わる。 彼らにとっては老人は別世界の、いわばもう過ぎた人々なのだ。 けれど、小さいときからこのような場所に連れてこられ親戚の老人たちにも話しかけられそれに答え日ごろとは違った対応を自然と覚えていくのだ。 

オランダは低地国とゲルマン系やラテン系の国名でいいあらわされるように、父母の兄弟が集まれば話は自然とそちらに及び、戦前の彼らの幼少のころからはじまり、繰り返しはなされる水害、復興、水利のことにいたる。 戦争中のドイツ占領下でのエピソードにも力が入り、最近では1952年の大水害のことが知人、遠縁の災難にからめてまたもやお茶のつまみとして話される。 けれど、自然と話題は彼らの同世代の消息、健康のことに向かうのは当然の習いであるが、近所の知人のうちの噂話がハイライトであるのだが、これも連続ドラマと同じく果てのないビールやワインの友であり、それゆえ切りのいいところでわれわれも次の来客が到着して同じ話に巻き込まれる前に退却すべく次の予定を理由に先ほどの麗らかな田園風景にもどったのである。



P. van Kemenade & Yuri Honing in BIMHuis 15-1-06

2006年01月15日 10時32分24秒 | ジャズ
ほぼ2ヶ月ほど前にこのコラムで Paul van Kemenadeが私の住む町で三日連続フリーからバップ、異種混交セッションと趣向を変えて演奏会を開いたことを書いた。

そしてその間に彼が指揮を執るTilburg市のジャズ祭もこなし、今週水曜日に通常バンドプラス弦楽器でリハーサルを行い、翌日、木曜日にはレコーデイングを行い、その結果をCD二枚に結実させ5月に発売予定として、その舞台初演を今晩、土曜の夜、アムステルダムのビムハウスで行った。 9時に始り、間に30分の休憩をはさみ12時を廻るまでの充実した演奏会であった。第一セットはストリングスを入れての組曲を想わせるもの、第二セットはテナーの実力者ユリ・ホーニングを招いて自身のクインテットとの新旧取り混ぜての演奏だった。

この才能の豊かなジャズメンが長年心血を注いできたのは単に異種楽器、音楽との混交だけでなく、それを構造付けて有機的なものを目指そうとする試みだろうと想像する。 第一部はそのミニ・ビッグバンドともいえる作品の初演で、第二部は日ごろの勝手知ったるメンバーに加えて、これもオランダテナーの実力者ユリ・ホーニングとの初共演であった。

そのメンバー構成は次の通りである。

第一セット

Paul van Kemenade (as)
Pierre Blancard (violin 1)
Herman van Haaren (violin 2 )
Oene van Geel (alt voilin)
Emile Visser (cello)
Nico Langenhuijsen (b)
Pieter Bast (cajon)



1) Like sphinx, Mister Finx
2) Pleae To Meet You
3) Unfinished Count Tango (N. Langenhuijsen)
4) Robie (PvK)

第二セット

Paul van Kemenade (as)
Yuri Honing (ts)
Rik Mol (tp)
Louk Boudesteijn (tb)
Jeroen van Vliet (p)
Pieter Bast (ds)

1) Fris Wind
2) Mist
3) Full Hyper (J.vV.)
4) Maxi Cosi (P.v K.)
5) On The Loose
6) Ya Ya Ya