ほぼ2ヶ月ほど前にこのコラムで Paul van Kemenadeが私の住む町で三日連続フリーからバップ、異種混交セッションと趣向を変えて演奏会を開いたことを書いた。
そしてその間に彼が指揮を執るTilburg市のジャズ祭もこなし、今週水曜日に通常バンドプラス弦楽器でリハーサルを行い、翌日、木曜日にはレコーデイングを行い、その結果をCD二枚に結実させ5月に発売予定として、その舞台初演を今晩、土曜の夜、アムステルダムのビムハウスで行った。 9時に始り、間に30分の休憩をはさみ12時を廻るまでの充実した演奏会であった。第一セットはストリングスを入れての組曲を想わせるもの、第二セットはテナーの実力者ユリ・ホーニングを招いて自身のクインテットとの新旧取り混ぜての演奏だった。
この才能の豊かなジャズメンが長年心血を注いできたのは単に異種楽器、音楽との混交だけでなく、それを構造付けて有機的なものを目指そうとする試みだろうと想像する。 第一部はそのミニ・ビッグバンドともいえる作品の初演で、第二部は日ごろの勝手知ったるメンバーに加えて、これもオランダテナーの実力者ユリ・ホーニングとの初共演であった。
そのメンバー構成は次の通りである。
第一セット
Paul van Kemenade (as)
Pierre Blancard (violin 1)
Herman van Haaren (violin 2 )
Oene van Geel (alt voilin)
Emile Visser (cello)
Nico Langenhuijsen (b)
Pieter Bast (cajon)
1) Like sphinx, Mister Finx
2) Pleae To Meet You
3) Unfinished Count Tango (N. Langenhuijsen)
4) Robie (PvK)
第二セット
Paul van Kemenade (as)
Yuri Honing (ts)
Rik Mol (tp)
Louk Boudesteijn (tb)
Jeroen van Vliet (p)
Pieter Bast (ds)
1) Fris Wind
2) Mist
3) Full Hyper (J.vV.)
4) Maxi Cosi (P.v K.)
5) On The Loose
6) Ya Ya Ya