町のはずれでもなく運河に囲まれた中州ともいうべき地区は軽工業団地でもあり、住宅はないのだがこのセンターに来る年寄り、経済的弱者、移民の家族とも見える人々でかなり賑わっている。 私たちも何度もそうしているのだが古いソファーや不要の家具などは電話をすれば従事するボランティアが車で引き取りに来てくれ、このホールに集まった不用品はありとあらゆるものに及びガラクタ市、蚤の市と同じ品揃えであるのだが、息子はこの間DJ用の日本製のアンプとスピーカーを驚くほどの安価な値段で都合してきたように、暇なものには時間をつぶせる場所でもあるのだ。 で、古レコードやでは大体の値段、品が店の種類によって大体想像がつくのだが、こういうどうでもいいと放出する人たちが持ち寄ったレコードはもともと期待できないのだが、もっとも90円均一と書かれていれば期待する方が欲ぼけと言われそうで、それでもたまにこれはというものがあるかもしれないという下心が久しぶりのこのセンターへの訪問となっていたのだ。
それでも各種ジャンルに種別けされてジャズと書かれた200枚ほどの箱にはうんざりするものが殆どでここに持って来る人の人のジャズという音楽に対する認識が分かるというものだがそれでも気を取り直して見て行くうちにレコード屋なら多分買わないが安価に惹かれて買ったものが三枚あった。 どれも今から30年も前の録音で、オランダでは著名の品のいいジャズピアニストの若いときのもので、つい二ヶ月ほど前にたまたま駅前の楽器店に入ったときがらんとした店の中で新DVDのサイン会があり終わりに近づいたのか来ない客をテーブルで待つ、そのピアニストと暇にあかせて半時間ほどしゃべったことを思い出したのだ。
やはり私が学生の頃、ビートルズの音楽を軽音楽、ジャズ味のアレンジで教会のパイプオルガンで演奏したのがあって、日本でも売れたはずでその一枚が私の棚にあったのを思い出して、そのことをきっかけに日本のジャズの様子を問われるままに語ったのだが、当人、日本で発売されたことは露も存ぜず、コミッションは払われたことがない、と憤慨し始めたのだ。 ちゃんとしたレーベルのレコード会社であるので承服しかねるのだが、正確な事は私にも分からず、後日、何かのコンサートの折にその時近くに同席していた音楽関係者から、この話を先日FMラジオで当のピアニストが話していたと聞かされたものだ。 音楽関係の契約うんぬんには今でも相当怪しいことがあると時々聞かされるから30年以上前には今以上に怪しかったに違いないと想像する。
それにこのピアニストのバックで日本ではファンをつかんだ今は亡き女性ヴォーカリストの歌声も数曲入っていること、私が日ごろ足しげくライブに通うオランダ中堅ギタリストの師匠もこのヴォーカリストのバックで演奏していることもあり、そういう意味では興味深いものであり、ロックの古LPであれば盤面が荒れて聞くに堪えないものも多いのだがクラシック、ジャズのファンは比較的扱いがいいので音質も満足のいくものなのだ。 それで3枚で300円に満たない額を払って今はポンコツVWゴルフの見えない駐車場を後にしたのだ。
で、話は飛んで、さきほどインターネットで日本のテレビニュースを見ればライブドアの事務所など10箇所以上に今日検察の手が入って株式の不法取引、風評を操作したことで立件されるというようなことが報じられ、これは明日の別の政府要人まで疑惑が及びそうな証人喚問から目を眩ませる操作なのではないかとも勘ぐってしまったのだ。 それも今朝、「きっこのブログ」を読んでいて久しぶりに面白いものがあるなあと関心したからでもある。
そのあと昨日の夜中にBBCで見ていたダーツの世界選手権でオランダの4年連続チャンピオンが決勝で同じくオランダの21歳の若者に見事に競り負けたのだがこの若者が家に凱旋した模様が8時のテレビニュースの中でライブで写されて混乱するうちの前で悪がきたちのテレビカメラのまえでのひょうきんな介入振りをする様子がこのスポーツの性格を現していると大笑いしたのだ。 日ごろはきっちりとしたアンカーの解説、現地からのリポーター、カメラのコーディネーションがここではことごとく頓珍漢に分断されこのトピック2分ほどの放送時間で歓迎の馬鹿騒ぎだけが見せられ世界チャンピオンの情報は何も示されていないことにあきれたものだ。 政治のニュースのまともさに比べてマスコミの情報生産のプロセスを裏側から照射したようでおもいもよらぬ楽しい出来事であった。
と、このようにだらだらと書き続けてきて、結局このタイトルの「おかたずけ」は何ヶ月もかかった庭木の残滓だけで、自室のガラクタの山は増えるばかりで触れれば崩れる山の間を軽業師まがいに歩き回り他人が入ればすぐにわかるブービートラップだとうそぶいて、新たに加わったジンのビンをそっと物の間から抜き出してナイトキャップの寝酒とするのだ。
それでも各種ジャンルに種別けされてジャズと書かれた200枚ほどの箱にはうんざりするものが殆どでここに持って来る人の人のジャズという音楽に対する認識が分かるというものだがそれでも気を取り直して見て行くうちにレコード屋なら多分買わないが安価に惹かれて買ったものが三枚あった。 どれも今から30年も前の録音で、オランダでは著名の品のいいジャズピアニストの若いときのもので、つい二ヶ月ほど前にたまたま駅前の楽器店に入ったときがらんとした店の中で新DVDのサイン会があり終わりに近づいたのか来ない客をテーブルで待つ、そのピアニストと暇にあかせて半時間ほどしゃべったことを思い出したのだ。
やはり私が学生の頃、ビートルズの音楽を軽音楽、ジャズ味のアレンジで教会のパイプオルガンで演奏したのがあって、日本でも売れたはずでその一枚が私の棚にあったのを思い出して、そのことをきっかけに日本のジャズの様子を問われるままに語ったのだが、当人、日本で発売されたことは露も存ぜず、コミッションは払われたことがない、と憤慨し始めたのだ。 ちゃんとしたレーベルのレコード会社であるので承服しかねるのだが、正確な事は私にも分からず、後日、何かのコンサートの折にその時近くに同席していた音楽関係者から、この話を先日FMラジオで当のピアニストが話していたと聞かされたものだ。 音楽関係の契約うんぬんには今でも相当怪しいことがあると時々聞かされるから30年以上前には今以上に怪しかったに違いないと想像する。
それにこのピアニストのバックで日本ではファンをつかんだ今は亡き女性ヴォーカリストの歌声も数曲入っていること、私が日ごろ足しげくライブに通うオランダ中堅ギタリストの師匠もこのヴォーカリストのバックで演奏していることもあり、そういう意味では興味深いものであり、ロックの古LPであれば盤面が荒れて聞くに堪えないものも多いのだがクラシック、ジャズのファンは比較的扱いがいいので音質も満足のいくものなのだ。 それで3枚で300円に満たない額を払って今はポンコツVWゴルフの見えない駐車場を後にしたのだ。
で、話は飛んで、さきほどインターネットで日本のテレビニュースを見ればライブドアの事務所など10箇所以上に今日検察の手が入って株式の不法取引、風評を操作したことで立件されるというようなことが報じられ、これは明日の別の政府要人まで疑惑が及びそうな証人喚問から目を眩ませる操作なのではないかとも勘ぐってしまったのだ。 それも今朝、「きっこのブログ」を読んでいて久しぶりに面白いものがあるなあと関心したからでもある。
そのあと昨日の夜中にBBCで見ていたダーツの世界選手権でオランダの4年連続チャンピオンが決勝で同じくオランダの21歳の若者に見事に競り負けたのだがこの若者が家に凱旋した模様が8時のテレビニュースの中でライブで写されて混乱するうちの前で悪がきたちのテレビカメラのまえでのひょうきんな介入振りをする様子がこのスポーツの性格を現していると大笑いしたのだ。 日ごろはきっちりとしたアンカーの解説、現地からのリポーター、カメラのコーディネーションがここではことごとく頓珍漢に分断されこのトピック2分ほどの放送時間で歓迎の馬鹿騒ぎだけが見せられ世界チャンピオンの情報は何も示されていないことにあきれたものだ。 政治のニュースのまともさに比べてマスコミの情報生産のプロセスを裏側から照射したようでおもいもよらぬ楽しい出来事であった。
と、このようにだらだらと書き続けてきて、結局このタイトルの「おかたずけ」は何ヶ月もかかった庭木の残滓だけで、自室のガラクタの山は増えるばかりで触れれば崩れる山の間を軽業師まがいに歩き回り他人が入ればすぐにわかるブービートラップだとうそぶいて、新たに加わったジンのビンをそっと物の間から抜き出してナイトキャップの寝酒とするのだ。