自分でもこれはいかんなあ、と思ったりする、今週は。 遊ぶにも体力がいるし気力もいる。
定年も予行演習時期に入り、徐々に始まった自由に舞い上がっているのかも知れない。 なんせ朝早く起きなくてもいいし、だから道楽のジャズ・コンサートに始終通うことになるし、またそれを助けてくれるのは今ここでコトコト書いているインターネットの情報網であるのだから、10年前なら情報誌や新聞の限られた範囲でしか捕まらならなかったものが今はキーボードをいくつか操作するだけで欲しい情報が飛びだすのだから沢山のおいしい情報が素速く眼前に沢山集まる。 それで、突然そういう環境に放り込まれたのだから、まるで教室から開放された子供がおやつや遊びを求めて駆け出す如く一目参に追いかけまわるという始末なんだろう。 一週間に四晩もライブにでかけるのだから、体力も要ります。 普通、一晩のコンサートに休憩30分ほどをはさんで45分以上の2ステージ、計2時間半弱すわっているのだから。 その上、夜遅く戻ってだらだら、ネットでチャットもするし、おまけに寒さをやり過ごすという口実のアルコールが入れば朝までネットで遊びに呆けもする。 今までの仕事に費やされてたエネルギーがそういうところに新たな意欲をもって投入されているのだろうと想像する。
今晩は地元の趣味のクラブが地元の町がいくつかあるカフェーと提携して大寒の寒さを吹っ飛ばそうと企画された恒例のジャズ・ウイークでオランダの若手を代表するプレーヤーが、それも地元出身のリーダーを含む2人がでるのだから、行かないわけにはことがすまない。
で、夕食を済ませ、8時のニュースを見て、この中でオランダ各地の氷の具合、急激な降雨寒風の具合で路面が綺麗に凍結して車、自転車、買い物の老人が転ぶ様を伝えていて、これは気をつけてぼちぼちと街中まで自転車を漕がなければならないと覚悟して10分ほどして会場に入れば出演者たちが楽器の調整をしているだけで誰もまだ会場におらず、なんだ寒いから来ないのかと思っていると私が1時間も早く来過ぎたのだといわれた。 ホームページに掲載の時間が間違ってい、10時からなのだという。 で、こんなことがあろうかと持ってきていた文庫本を読んだり出演者と話をして時間をつぶしているうちにぞろぞろと日ごろと違う客筋でいっぱいになり、これはジャズ・ウイークの、飲んで楽しく騒ぐ方の種類の人たちで、わたしの両側に坐った客が馴れ馴れしく話しかけるので顔を見て、この人たちとは久しぶりなので突然なことに気がつかなかったし、この場所との組み合わせにもそぐわないと思いこんでいたから咄嗟には反応できなかったのだ。
右隣の夫婦は息子の幼稚園の時の友達の親たち、外国から引っ越してきて美容院を開いてもう10年以上になるだろう。 両方ともオランダ人だが母親の方はイギリス系、父親の方はイタリア系で髪結いであるのに、といえば語弊があるのかもしれないが、イタリアに別荘を持ち、ヨットをもって週末ごとにセールを楽しんでわたしの子供も何回かそれに同行したことも覚えているが、その後、自然と子供たちの友達環境も学校も変わったことから遊ばないようになっていたのだが、家内と娘は今もその美容院には通っているようなのだ。 ジャズとの組み合わせがお互いに思いつかなかったので旧交を急いで温めなおしていると、左隣に坐ったアルコール臭を撒き散らしている男が、そのニンニク臭も含んだ生臭い息を吹きかけてきて、珍しいとこじゃないかと、凭れかけてきたのは、これも息子のホッケーチームの父親で確かオランダ外務省のアフリカ南半分の責任者かなにかだったのだが早くも定年に入っていたはずなのだが何年も子供たちの週末の運転手として寒いホッケー場で惨めな負け試合の応援を一緒に続けてきた顔なのだったが、2年ほど前にチームのごたごたからチームが分裂して息子と何人かが隣町のチームに飛び出し、別のグループはそのまた隣町に移籍したというちょっとした事件だったのだが、その挙句にもとのチームに居残った子供の親なのだ。
日ごろの雰囲気とはまるでちがう祭りか父兄会かというような空気のなかで、日ごろとはまた違った濃密な煙も加わって熱気のある演奏ではあったのだがおかげでアンコールもないのに終わったら1時前だった。
またもやオーバーの襟元をきっちり閉めて家路に急ぎ、またもや燃えないごみのコンテナーを収集場所まで引っ張っていく間に暖めていた湯にインスタントラーメンを放り込んで、猫にえさをやり、1合ほどの冷酒で体を温めたのだった。
中途半端に温まった体をよっこらしょ、と持ち上げて猫と一緒に居間を出ると昨日の煙がまだ消えていない上に今夜新たに加わったニコチン臭がセーターから立ち上って冷えた廊下に広がる風なのだった。
定年も予行演習時期に入り、徐々に始まった自由に舞い上がっているのかも知れない。 なんせ朝早く起きなくてもいいし、だから道楽のジャズ・コンサートに始終通うことになるし、またそれを助けてくれるのは今ここでコトコト書いているインターネットの情報網であるのだから、10年前なら情報誌や新聞の限られた範囲でしか捕まらならなかったものが今はキーボードをいくつか操作するだけで欲しい情報が飛びだすのだから沢山のおいしい情報が素速く眼前に沢山集まる。 それで、突然そういう環境に放り込まれたのだから、まるで教室から開放された子供がおやつや遊びを求めて駆け出す如く一目参に追いかけまわるという始末なんだろう。 一週間に四晩もライブにでかけるのだから、体力も要ります。 普通、一晩のコンサートに休憩30分ほどをはさんで45分以上の2ステージ、計2時間半弱すわっているのだから。 その上、夜遅く戻ってだらだら、ネットでチャットもするし、おまけに寒さをやり過ごすという口実のアルコールが入れば朝までネットで遊びに呆けもする。 今までの仕事に費やされてたエネルギーがそういうところに新たな意欲をもって投入されているのだろうと想像する。
今晩は地元の趣味のクラブが地元の町がいくつかあるカフェーと提携して大寒の寒さを吹っ飛ばそうと企画された恒例のジャズ・ウイークでオランダの若手を代表するプレーヤーが、それも地元出身のリーダーを含む2人がでるのだから、行かないわけにはことがすまない。
で、夕食を済ませ、8時のニュースを見て、この中でオランダ各地の氷の具合、急激な降雨寒風の具合で路面が綺麗に凍結して車、自転車、買い物の老人が転ぶ様を伝えていて、これは気をつけてぼちぼちと街中まで自転車を漕がなければならないと覚悟して10分ほどして会場に入れば出演者たちが楽器の調整をしているだけで誰もまだ会場におらず、なんだ寒いから来ないのかと思っていると私が1時間も早く来過ぎたのだといわれた。 ホームページに掲載の時間が間違ってい、10時からなのだという。 で、こんなことがあろうかと持ってきていた文庫本を読んだり出演者と話をして時間をつぶしているうちにぞろぞろと日ごろと違う客筋でいっぱいになり、これはジャズ・ウイークの、飲んで楽しく騒ぐ方の種類の人たちで、わたしの両側に坐った客が馴れ馴れしく話しかけるので顔を見て、この人たちとは久しぶりなので突然なことに気がつかなかったし、この場所との組み合わせにもそぐわないと思いこんでいたから咄嗟には反応できなかったのだ。
右隣の夫婦は息子の幼稚園の時の友達の親たち、外国から引っ越してきて美容院を開いてもう10年以上になるだろう。 両方ともオランダ人だが母親の方はイギリス系、父親の方はイタリア系で髪結いであるのに、といえば語弊があるのかもしれないが、イタリアに別荘を持ち、ヨットをもって週末ごとにセールを楽しんでわたしの子供も何回かそれに同行したことも覚えているが、その後、自然と子供たちの友達環境も学校も変わったことから遊ばないようになっていたのだが、家内と娘は今もその美容院には通っているようなのだ。 ジャズとの組み合わせがお互いに思いつかなかったので旧交を急いで温めなおしていると、左隣に坐ったアルコール臭を撒き散らしている男が、そのニンニク臭も含んだ生臭い息を吹きかけてきて、珍しいとこじゃないかと、凭れかけてきたのは、これも息子のホッケーチームの父親で確かオランダ外務省のアフリカ南半分の責任者かなにかだったのだが早くも定年に入っていたはずなのだが何年も子供たちの週末の運転手として寒いホッケー場で惨めな負け試合の応援を一緒に続けてきた顔なのだったが、2年ほど前にチームのごたごたからチームが分裂して息子と何人かが隣町のチームに飛び出し、別のグループはそのまた隣町に移籍したというちょっとした事件だったのだが、その挙句にもとのチームに居残った子供の親なのだ。
日ごろの雰囲気とはまるでちがう祭りか父兄会かというような空気のなかで、日ごろとはまた違った濃密な煙も加わって熱気のある演奏ではあったのだがおかげでアンコールもないのに終わったら1時前だった。
またもやオーバーの襟元をきっちり閉めて家路に急ぎ、またもや燃えないごみのコンテナーを収集場所まで引っ張っていく間に暖めていた湯にインスタントラーメンを放り込んで、猫にえさをやり、1合ほどの冷酒で体を温めたのだった。
中途半端に温まった体をよっこらしょ、と持ち上げて猫と一緒に居間を出ると昨日の煙がまだ消えていない上に今夜新たに加わったニコチン臭がセーターから立ち上って冷えた廊下に広がる風なのだった。