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8月の終わりにジャズフェスティバルのために250kmほど車を飛ばしてでかけ、久しぶりに故郷に戻ったような気になっていたもののその後、チロルのバカンスのことを書いているうちに記憶が薄れて最近はジャズのコンサートに出掛けることもめっきり減ってきていることもありほとんどジャズのことを日記にしなくなっていたのだがひょんなことからまた書く気になった。
町の古レコード、CD,DVD屋のニイチャンと話しているときに Paul van Kemenade が ピアノの Stevko Busch とデュオを来週末ここから20mも離れていないところで演るそうだけどどんなのかな、と言いながら店に貼るポスターを見せてくれたので眺めたらグロニンゲンのジャズフェスの時と同じフォーメーションでまた聴きたいと思ったのだけれど、それを前もって知っていたら週末に家族でそのフェスがあったグロニンゲンの田舎道を2日で30kmほど歩き、会場だった村のカフェーに泊まる予定、日程を変えていたのに、と悔やんだのだが、思い返してみればそのとき Van Kemenade と話したときには自分の住んでいる町に来ることは来年までない、と聞いていたからでもあって、この時期に変だな、と思ったのだけど、話の脈絡から言うと、今回のものとは違って新しいトリオでツアーをする話でのことだったからそのことに気付き納得したのだった。 夏にこのデュオを聞いたのは今週末歩いて一泊する村でのことであり、今週の土曜の夜にはジャズがらみで250km離れたところで自分は今は来年まで何もない静かな村で夏のことを思い出しこのデュオは自分の町で同様の演目を奏でているということを思うと妙な気がした。
そのとき立ち話しの中で多分来年まであんたの町まで来ない、といったのはこれから冬に向かってのツアーの計画を話していたからで、それは
高瀬アキ (p)
Paul van Kemenade (as)
Han Benink (ds)
のトリオでオランダで何回か年末頃にコンサートをして新年からインドネシアやアジアの国、エジプトを廻るというプランだった。 レコーディングはもう済んでいるとのことだったけれど、かれらのこと、時間の経過で演目も変容していくことは明らかだ。
2012年8月25日(土)、午後から夜にかけて陪席した4つのコンサートのうちの一つが下記のものだ。
Paul van Kemenade (alt sax)
Stevko Busch (Piano)
そのときの内容をメモしたものがあったのだが家の中で半年ほど暮らした息子の部屋から屋根裏部屋の自分の部屋に引っ越した際に多くのものが何処にあるのか分からなくなってメモ帳もその一つとなっている。 けれど、そのときこのデュオはかれらのデュオCDの演目を幾つか奏していたからそれをかけてそのときの雰囲気を思い返した。
CONTEMPLATION
On Songs, Russian Chants, Miniatures
DNL2010
上記アルバムには16曲が収められ、そのうち7曲づつが二人の作、2曲がAbdulla Ibrahim/Dollar Brand作となっている。 コンサートではこの中から比較的叙情的なロシア風の For Russia や With Love を演奏したけれどタイトル曲が5つのバリエーションとなっている中の幾つかは高瀬アキとのトリオでも演奏されても齟齬なく調和するような自然な感じがして長年様々なジャンルを縦横に逍遥する Van Kemenade の興味の幅を示すようでもある。 コンサートでも演奏された、この時期的に沿うブラックベリーを題材にした曲が高品質、高音質でYouTubeに次のようにあった。
YouTube映像;Bramen Plukken In The Busch( 葎の中でブラックベリー摘み) comp. by v.Kemenade
http://www.youtube.com/watch?v=zap-gZtMRIg