暇つぶし日記

思いつくままに記してみよう

シシリア風スパゲッティー

2012年10月07日 05時41分52秒 | 喰う
土曜の夕食には子ども達が来て一週間に一度の家族揃っての夕食だけど今週は別段特別なものを作る気持ちもなく、考えるのも面倒だからスパゲッティーにしようと決めた。 けれど、いつものようなナポリタンじゃ能もなく、それじゃ先週作ったクスクスのバリエーションで行こうと決めて土曜の買い物に出掛けた。 

スーパーで挽肉500gと牛乳を買ってそのまま青空マーケットに来ればもう4時でそろそろ客も退きかけて早いところは店仕舞いをしている風だったけれどすばやく茸屋でポルトベロという大きくて分厚い茸を4つ、インゲンマメにニンジンとサラダ菜を詰め合わせを買ってデザートに苺を一パック買い物籠に入れ、家にはトマトの缶詰があるけれど今日はフレッシュに行こうとポマドレ・トマトを500g頼んだ。 イタリア風味のドライハーブは家にあるので要らないけれどフレッシュなものとしてオレガノのプラスチックの鉢に植わったもの最後の一つを手に取り金を払って隣のチーズ専門の屋台でシシリアのペコリーノチーズの固まりを買い自転車で家に戻った。

挽肉にミートボール用のミックスハーブ、それに刻んだ玉葱パセリのみじん切りを加え手で混ぜ、捏ねて片手に入るぐらいのボールを22個作った。 オリーブオイルで刻んだインゲンとニンジンを炒めそれに刻んだ玉葱4個分を加え玉葱が透明感を出してきたところで刻んだトマトとトマトピューレを入れてドライハーブ、庭から取ってきたセージにローズマリー、刻んだ大蒜と1本200円もしない安物の赤ワインを加えて1時間ほど弱火で煮込んだ。 全てが準備できたところでサワークリームとレモンの皮をおろしてそれで出来上がりになる。

大鍋を沸騰させ塩を放り込みサラダオイルを少し垂らして500gの卵炒りスパゲッティーを8分茹でる。 湯を棄ててからくっつかないようにバターをパスタに落として混ぜる。 サラダ菜と黄色のパプリカに赤い玉葱を薄く削いで散りばめ、その上からオリーブオイルとバルサミコ酢を垂らしてサラダのドレッシングにした。

デザートは苺にポップクリームと刻んだミントの葉っぱだった。

マーケットで慌てていてオレガノと思ったものがミントだった。 葉の形が似ているのでオレガノだと思って掴んだのだけれど鉢植えのミントとは気がつかなかった。 普通マーケッとに幾つかあるモロッコ人の屋台ではミントはそのまま熱湯に浸してミント茶に出来るように大きな葉と茎を束ねて切ったものを別に売っているからてっきり掴んだ鉢に並んでいたディルやパセリ、タイムと同じように思っていた。 

皆が食卓につくと息子が、これマリアンオバサンのシシリア風スパゲッティーじゃないか、と言った。 そういわれてみればそんな風でもある。 シシリア人と結婚している義姉は20年余り住んだシシリアの田舎で色々と料理を習いそれを何かのときに皆に振舞うのだがスパゲッティは簡単なトマトソースにミートボールというものだ。 盛り上げたスパゲッティーにペコリーノ・チーズをおろして降りかけ喰った。 シシリアではこれは少量であってそれはあくまで前菜であり、その後に肉などが続く。 それにティラミスと続くのが普通なのだが、今日は思いもしなかったけれどちょっとシシリア風になっていたのだった。