ほよほよさんぽみちNEW

いつでも君のこと好きだったよ

92歳の危機管理

2019-01-19 22:23:08 | 日記

 きょうは義父のサポート。デイサービスから帰るまでに義父宅へ行き、部屋を暖めておく。

 

 それから、備品のチェック。水、お茶、ごはん(おにぎりボール)、オムツ、はくパンツ。 持ってきたおかずを冷蔵庫に入れて、新聞やゴミがたまっていないかチェック。きのうお義姉さんが来られていたようで、ゴミはそんなになかった。

 

 去年の確定申告の袋が二階にあるから降ろしておいてほしいと言われていたので、二階でさがし、持って降りておく。今週92歳。まだ自分で確定申告をやろうとするところがすごい。

 

 驚いたのは、門から3段ほど階段があって、玄関前のポーチに繋がっているのだけど、その階段の一段一段にクリーム色のペンキがぬってあったこと。これ、お義父さん、自分で塗られたのかな、そんなことできるのかなぁ、いつも杖をついているのに。

 

 義父帰宅。いっしょに階段をのぼりながら、ペンキのことを訊ねると、「眼が悪くなって、杖をつく場所がよくわからなくて、階段の角をついたら危険でしょう。それでペンキを塗っておいたんです」

 

 すごい。言ってくれたらやるのに。(夫が)

 

 思わず、「自分で塗らはったんですか、屈んで??」と聞き返してしまった。「はい」(平然としている)ふだんあんなによろよろしてるのに、不思議だ。

 

 リビングにはいると「ああ、あったかくていいなぁ。助かります」(素直なお義父さん)

 

 それから、確定申告の袋を手渡すと、通販で買った品物代金をコンビニで振り込んできてほしい、ということで、夫に行ってもらう。あと、義母の和装の草履がたくさんでてきたけど、履くなら持って帰ってと言われたけれど。履かないけどとりあえず車に積む。あとは、毎年西側の和室の西日が強くて、ゴーヤカーテンを作っていたけどもうできないから、いらないトタンがガレージに9枚あるからそれを重ねて日よけにしたい、という依頼。

 

 私「はぁ、まぁ、まだ寒いですし、春になったらやりましょう」

 

 だけど、思いついたらすぐにやりたいようで。3回くらい言われたときに、夫が外へでてガレージとトタンを確認。

 

 義父「トタンにはちいさい穴があいてるから針金をとおして固定して」

 夫&私「あったかくなったらやりましょう」

 義父「そうだね、まだ寒いもんね」

 

 まぁ、一度確認してみておいた、ということで納得はしたもよう。老い人はスルーされると傷つくので、一度は寄り添う、そして、納得するようになんでいまできないかを説明する。ちょっと面倒だけど、納得するともう何回も言わなくなる。

 

 冷蔵庫に書き初めが貼ってあった。力強い「年始」。

 

 私「お義父さん、力強くてじょうずですね。いい字」

 義父「名前がちょっとゆがんでしまったけど」

 私「この羽子板のマグネットもデイサービスで作らはったんですか」

 義父「うん、そうだよ。ほかのひとはイノシシの粘土も貼っていたけど、そうすると毎年使えなくなるからぼくは干支はやめたんだ」

 

 いろいろ考えている。これだけ頭がキレる92歳って尊敬する。

 カレンダーに2月の予定を書き込み、「じゃあ、つぎは火曜日、病院のお迎えにきますからね」といって帰る。

 

 帰宅後、私「トタンのことだけどさ」

 夫「あれ、設置はむずかしいで。くくりつけるとこないもん、きょうみたけど」

 私「ロールカーテンでいけるよね」

 夫「そのほうが上げ下ろしが便利やしな」

 

 寄り添うふりをして、実際は合理的な方法で進めていく、ということにも最近慣れて来た。お互いが自分を押し通すような方向でエキサイトしないようにすることが肝心なのだ。

 

 

 

 

 

 

コメント
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