ほよほよさんぽみちNEW

いつでも君のこと好きだったよ

巣立ち

2017-02-16 22:35:51 | 日記

 おととい、息子の勤務地の連絡が来ました。

 

 大阪ですが、通うと2時間くらいかかるので、独身寮に入ることになりそうです。 

 

 まだ実感が涌きませんが、4月から新しい生活がスタートするのです。

 

 きのう、夕方、駅へ向かって歩いていたら、ひゅうって風がきて、「ばいばい」といいながら自転車の息子が私を追い抜いていきました。息子は17時からのバイトへ行くのでした。

 

 遠ざかっていく自転車を見送りながら、ああ、こういうことももうなくなるんだなぁと思ったら、じんわりしました。

 

 でも、京都で暮らす大学生(まぁ、京都以外でもそうですが自宅生じゃないひと)は、18歳で家を出て、生活しているんだし、18歳で就職して家を出ている子もいるし、そう考えたらどこの親だって、経験していることじゃないか、と思うのですが、私も夫も独り暮らしをしたことがないので、いろいろ心配になるのでした。

 

 「ドコモから契約更新するかってきいてきたけど、どうしよー。スマホにしたほうがいいのかな。料金ってどうなるの?」

 「しらん。ドコモの人にきき」

 「そっか」

 

 というような、あたりまえの会話も、

 

 「ねぇ、優勝ってどういうこと?」

 「あはは。優勝か。まぁ、いいことがあったときに使うことがあるねん。もともとの優勝っていう意味と違うふうに」

 「へぇ」

 

 というような、新しく流通していることを尋ねることも、

 

 「紅茶の葉っぱ変えた?」

 「うんうん。わかる? おいしいでしょ」

 

 というような小さな喜びも

 

 「湯たんぽ当番、はよやってやー」

 「はいよー」

 

 という温かなやりとりも

 

 「ドイツって、名前が強そうやな」

 「まぁ、ドで始まってるのが強いんやろうね。 それで、ツって切り捨てるような破裂音で終わるのも」

 「ドイツ!!」

 「ドイツ!!!」

 

 というくだらない笑いも

 

 4月にはなくなるんだなぁ。 なんてさびしいんでしょう。

 

 あんまり考えないようにしよう。

 

 「あ~泣かないでメモリーズ・・・メモリーズ・・・メモリーズ」 と壊れたレコード(古い)のように歌っていたら、

 

 「なにゆってんの」 

 

 と冷めた返しをされてしまいました。 

 

コメント
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