冬生まれだというのに、寒いのが苦手です。
2月は光がきれいで好きなのですけど。
寒いのはやっぱり苦手。
とくに耳が冷えると体中の力がぬけて、へなへなになります。 脳みそが凍る感じでしょうか。大好きだった祖母も叔母も親友も真冬に亡くなってしまったけれど、わかる気がします。 身体が弱っているときはもう冬を越えられないって、あきらめてしまいそうになる気持ち。
最近は、マフラーをぐるぐる巻いて、マスクをして、耳当てをしてコートを着て出かけます。 耳当てをすると、なんというか、守られているような気がして、安心するのです。まえは駅についたら耳当てをはずして鞄にしまったりしていたけれど、駅の階段やホームがいちばん寒いし風がくるんだから、耳をまもるべきだ、と思い至り、電車に乗るまでつけています。
しばらくして温かくなってきたらはずします。
職場のひとも最初は違和感があったのか、「耳当てしていて音はきこえるの? 大丈夫なの?」と心配してくれていましたが、このごろは、隣のYさんなんて、帰り際にガスの点検のように、「ふじたさん、耳! 守って!」と指令をとばしてくれて、「はい! 守りました! ぱかっ!」と耳当てをつけます。
周囲の男性は風邪やインフルエンザでお休みしたりしているのに、私とYさんだけはまだこの冬、風邪もひいていません。
やはり、弱点を守る、ということは大切なのだと思うこのごろです。