きょうはちいさなランチ歌会の日。 あと2回で50回になるそうで、50回目は吟行会にしましょうか、というような楽しい企画が出ていました。
パンケーキをそれぞれが注文し、ベリーベリーパンケーキがふたり、ティラミスパンケーキがひとり、そして、私のマロンパンケーキはみんながもう8割くらい食べ終わりそうなころにようやくでてきました。 そのクリームの多さにびっくり。 ちょ、ちょっと、これはどこかで見たような・・・ディズニーランドのアトラクション、ビッグサンダ―マウンテンじゃないの!とつぶやいたら、みんながそうだそうだ、と同調してくれました。
私が出した歌は
・砂利道の砂利を見つめて待っていた背後を雲が過ぎてゆくのを
これはとても古い記憶で、幼稚園へ行く前の3歳くらいのことを思い出した歌です。 当時住んでいた家の前はまだ舗装がされていなくて、砂利道だったんですね。
三輪車にまたがって、じいいっと足元の砂利を見ている夢をときどき見ます。 砂利を見ていたなぁと思っていたのですが、あれは砂利を見ていたわけではなかったことにいつのころか気づきました。 なにかが過ぎていくのを待って、じっとしていた、という確信に近いものが浮かび上がってきたのです。
大人になって、鳩とかプラタナスとか小判草とか、それに出会うと身体が凍り付くようなスイッチがはいることがわかって、極力そういうものに出会わないよう暮らしているわけですが、幼いころからなにかしらそういうスイッチがはいることがあったのかもしれません。 まだ小さいからよくわからなかったのだと思うのですが、世の中には怖いものが存在していて、とにかくじっとその怖いものが過ぎていくのを待つ、ということを本能的にやっていたのでしょう。
怖い思い、というのはきっとその人にしかわからないものなんだろうな。