ほよほよさんぽみちNEW

いつでも君のこと好きだったよ

『あさになったのでまどをあけますよ』

2015-06-09 22:01:28 | 日記

 このあいだ、響き館で買って帰った絵本『あさになったのでまどをあけますよ』。 荒井良二の絵本です。

 

 南塚直子さんの絵本原画展なのに、一番に惹かれたのがこの本でした。 

 

 荒井良二といえば、長新太カテゴリー、「まじめに描いてるの?」って思うほどいいかげんぽく見える絵が

多いのですが、この絵本の表紙の花の絵に迫力があって、これはニチニチソウかなと思いながら

手にとらずにはいられませんでした。

 

 頁をめくると。 あれ、この風景みたような・・・

 

 もう一枚めくると、このあいだ山形新幹線から見えたカーブのところにそっくりの風景です。

わーすてき、これはなにかの縁だと思いました。

 

 文字は1頁おきに「あさになったのでまどをあけますよ」。 の一文。 

田舎、都会、リゾート地、それぞれの朝が描かれています。 そしてそれぞれの朝の次の頁に

 

 やまは やっぱり そこにいて

 きは やっぱり ここにいる

 だから ぼくは ここがすき

 

 とか、

 

 まちは やっぱり にぎやかで

 みんな やっぱり いそいでる

 だから わたしは ここがすき

 

 というその場所の景色が広がります。

 

 泣きそうになったのが、 ばーーんと山が大きく描かれている頁で、

 

 きみのまちは はれてるかな?

 

 という一文。

 

 どの場所にも行ったことのある気がします。 これはマウイ島のカナハビーチに違いない。

それにしても最初にでてくるのどかな景色は山形にそっくりだなぁ。

 

 息子にこの本を見せたら、「うん、似てるな」 といいました。

 

 しばらくして、「この人、山形出身やん! やっぱあの絵は山形の風景やったんや」 という

ことを教えてくれました。 プロフィール読まずに買ってきたよ。 そっか、やっぱり。

 

 響き館の南塚直子展は4月18日から6月15日(くらい)の期間やっていて、私が山形に行ったのが

5月16日。 ダイアナがもし早く誘ってくれて、5月16日より早く行ってたら、たぶんこの本を

買ってなかったと思います。 あの風景を見てから響き館へ行ったから・・・

 

 大切なものや人に出会うタイミングはやはりあらかじめ準備されているものだなと、思いました。

一生の時間はばらばらで、いろんなことが混在して、マーブル状になっているように思うのだけど、

綿密なパズルのように、わからないけれど順番があって、それがかちっとはまっていっているんだな。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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