長谷寺
雨になるとは前日から分っていたけど、迷った末、「雨天決行!」にしました。
地元の友人たちと鎌倉に出かけるのは今回で3度目。前回行ったのは5年前?それとも?記憶はかなり曖昧です。最初に行った時は北鎌倉の明月院とその周辺。二度目は極楽寺と成就院周辺でしたが、成就院の紫陽花がことのほか印象的だったので又行きたいね、と毎年のように話していたのです。鎌倉に到着するころには雨が上っているかもしれない、との憶測ははずれました。鎌倉駅から江ノ電に乗り換え、まず長谷寺へ。
高徳院の大仏も近いからか、修学旅行で来ている多くの小学生も中高年にまじって、賑わっていました。紫陽花の咲くこの時期は、ロープを巡らせた入口の前に、「○○分待ち」の立て札があるようですが、当日は「待ち時間なし」。雨さまさまです。
紫色の小ぶりな紫陽花の名は「小町」。なんだかセントポーリアにも似ていますね。他にも初めて聞く名前のものも多かったのですが、傘さしてデジカメも持っているので、花の名前は頭の中にだけとどめることにしました。結果としては、その殆どを忘れたんですけどね。
眺望散策路の周辺には、40種類以上、約2500株の紫陽花の群生を楽しむことができ、さらに眺望も素晴らしいので拝観料300円は頷けました。もし混んでいたら写真を撮る人で前に進まず大変なんでしょうね。
このあとは、江ノ電に乗らずに歩きで成就院へと向かいました。線路沿いの道を歩いていたら、レストランかな、と思うような古民家を見つけたんです。そこに入るには線路を横切るしかないので、渡って確かめました。ワタベ食堂(仮)と書いてあったけど“食堂”はないでしょう。お腹も減ってきたことだし、予定していた浄妙寺にあるレストランまで行くには持たない気がしたので入ろうとしましたが、門の前の黒板メニューを見ると、メインがどれも肉のようなのです。お肉がだめな友人がいるので今回はパスとなりました。
このあと、リサイクルショップを見つけて中に入り、予期せぬ買物をしてしまいました。お店の人に先ほどのレストランのことを聞いたら、以前はフレンチレストランだったそうで、今はフレンチに限らずやっているとのこと。又、この近辺の食事処を訊ねたら、権五郎さん(御霊神社のこと)のほうの横道にお蕎麦屋がある、というので行ったのですが定休日。ついていないなぁ。
しばらく行くと、「星の井」と「虚空蔵堂」に出くわし、そこから成就院の紫陽花が見えてきました。成就院の紫陽花、といっても、お寺の前から下へ続く参道が紫陽花でギッシリなので、境内に入らなくて楽しめます。なぁんて言ったら、成就院さんに怒られそうですか勿論ちゃんとお参りします。はい。上方から見下ろすと、その先端は由比ガ浜の海が広がり、最高の眺めです。紫陽花の種類も多く、私の好きな紫陽花(左上から三番目)が、ここでも沢山見られました。
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・・・・・ 「和尚のおはなし」 ・・・・・
まもなくアジサイの花がいろずきはじめます。 野山に人知れず咲く花・街中に咲く花、どんな花たちでも わたくしたちのこころを和せてくれます。
四十年前、高野山に登り一時期を過ごした時、五月になると、杉木立の間、お堂の側、そこかしこにあるシャクナゲの木にピンクの花がいっせいに開き、千年の古都が急にはなやぎます。
この印象は今でも五月の風を感じると思い出されます。
インドのカシミール地方を旅した時、氷河の間に顔をのぞかせ、短い季節に花を咲かす高山植物にも息をのんだものです。
高野山・京都から鎌倉にもどり、わたくしは説法をする事も大切ですが、お出でになられた方が、清々としたこころでお帰りになれる寺にしたいと考えました。
本山・大覚寺が生け花・嵯峨御流の総司所であり、生け花はこころのお花を開くことが真髄であると学んだ影響があります。
由比ガ浜を望む参道のアジサイは、そんな目的で植えてきました。 毎年、肥料を届けて下さる方、毎朝、参道を掃除して下さる方、遠くからアジサイ時にお参り下さる方、お花のご縁で色々と仏縁がひろがっています。
仏教の教えに布施行があります。境内・参道の花たちは、しゃべることはできませんが、お出での方に楽しんでいただければ、これはお花の布施行なのかなと考えたりします。 山主
(成就院HP より拝借いたしました)
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雨が強く降ったり小降りになったりの一日でしたが、ここ、成就院の参道を歩いている時はしばらく止んでくれました。下りながらbiancaの耳に聴こえてくるのは何故だか、こんな曲。
(思い出のある曲のひとつですが、今聴いてもいい曲だなぁ。少しも古く感じないんです。)
再び江ノ電に乗り、七里ガ浜の海岸のまん前にあるイタリアンに行くことにしました。駅のパンフレットの中で紹介されていたのです。数十分待ちでしたがせっかく来たので待ちました。が、ここで時間を費やし過ぎでした。お味はともかく、各プレートの運ばれるのが遅い。何かを聞こうものなら、「ちょっとお待ちください」で、このお野菜の名は?の問い一つにも即答できない。スープにスプーンがないので言うと、スミマセンのひと言もない。もう、「尋ねる」ことは、時間のロスになるからやめよう、と話し合いました。帰りにお勘定を別々にできますか?と言うと、又、「お待ちください」。散々待たせた挙句、「出来ません」だったのです。お店の名前もお料理の画像も、残念ですが出すのをやめます。食事場所にはついていない日でした。
鎌倉駅にもどり、バスで浄妙寺に着いた時はすでに4時半。オーダーストップの時間でした。が、入口で出会ったお寺の方が上の方にある「石釜ガーデンテラス」へ連絡してくれたのです。「急がないでゆっくりと登って行ってくださいね。」とのお言葉がとても嬉しかった!
お寺の中にあるこのレストランのお庭では四季折々のお花が咲いているとのことで、楽しみにしていましたがすでに閉店の支度をしていた時でしたから、コールドドリンクを頂くだけで精一杯。せっかく来ていただいたのに申し訳ない、と、美味しいクグロフを少しサービスして下さったんです。お土産にそれぞれ好みの石釜パンを購入。私が選んだのは上の写真のライ麦パンです。
帰りは小町通りを散策しましたが、以前入ったお店がマンションになっていたり、焼きたてのお煎餅屋さんがなかったり、と古都鎌倉も少しずつ変化しているようです。鎌倉らしさを失わずに、良く変わっていって欲しいですね。
★14日午前に発生した「岩手・宮城内陸地震」には本当に吃驚しました。
この所、事件と自然災害が交互に頻繁に起き過ぎますよね。その全てが
ひとごとではなく、いつ自分達の上に降りかかるかもしれない、そんな気が
してとてもやり切れません。
★書き出した日のままでupします。新鮮味がなくてごめんなさい。
頭の中身が・・文が・・冴えず、ただ時間だけが過ぎて行きました・・・。
長谷寺の夏つばき