ビアンカの  GOING MY WAY ♪

昨日・・今日・・そして明日
   人生は ・・・ダバダバダ・・・

花菖蒲の咲く頃

2008-06-11 | visit/drive
あちこちで花菖蒲が見ごろとのことで、どこがよいか 決まらずに走り出しました。あそこはどう?こっちは? と言いながらも首都高の入り口に来てしまったとき、何気なく「三渓園はどう?」と言ったら「そこだ!そこ、そこ。」と、姉の強い同意の声。三渓園を訪れるのは何十年振りになるでしょう。今は弟家族が住んでいる磯子の「実家」には年に1~2回は行きますが、そこでゆっくり過すので帰りは寄り道をしている時間がありません。本牧までの高速湾岸線が磯子の先まで延長したので尚更です。道路がすいていたのと、標識を見逃さなかったことで、この日はあっという間に三渓園に到着。受付の所で、初めて車椅子を借りることにしました。最初は嫌がった母ですが、やはり不安があったのでしょう。試しに使用することに頷いてくれました。広い園内の途中で歩けなくなればこっちが大変ですからね。
ハナショウブはご覧のように満開で、園内は調和のとれた美しい佇まいです

池に浮かぶ船の上には一羽の鵜(う)と思しき鳥がジッと止っていたかと思ったら大きく羽を広げ、何回も、まるで見世物のように羽ばたいて私たちを楽しませてくれたのです。船から飛び去ろうともしません。アマチュアカメラマン達は三脚を担ぎながら行き来し、ポーズをとる鵜も彼らの格好の被写体になったようです。毎年ここではフォトコンテストが行われているそうで、今年のテーマは「遊びにおいで!三渓園」。

歩いていくと三渓記念館があり、そこでお抹茶を戴きました。希望すればその場でお点前して下さいます。お菓子は園内にある五重塔が描かれた餡入り落雁。売店で3色9つ入りの同じものをお土産に買いました。
館内では、園の創設者である原 三渓の絵画や書を中心に、彼のゆかりの美術工芸品や資料などを3つの展示室で見ることが出来ます。なかなかの作品揃いですが、これらを入園料のみで見れるのです!
いつもならこの辺りまで、となりますが、車椅子があるのでもうこっちのもの。階段のない所ならどこまでも回れますから、母のためどころか私たちのために車椅子はラクチンってことです。しかしです。もし母が本当に車椅子生活になったら・・・と考えると、母にラクばかりさせるのも良くないかな、と思うんです。歩いて貰わないと本当に歩けなくなるかもしれません。う~難しい・・。
休憩後は紀州徳川家ゆかりの別荘建築である臨春閣の方へと歩きました。その景観は京都の桂離宮と対比される、と言われるだけあり、数奇屋風書院造りの建物が池のほとりに建っている様はどこから見ても美しい。
この辺りまでを内苑といい、1958年の公開まで、原家の私庭だったエリアだそうですが、それだけでも広いのに外苑を併せると広大な面積です。原 三渓と三渓園についてはHPに詳しく書かれていますが、三渓は原家の養子だったんですね。早稲田を卒業後、跡見で教授をして教え子である原 善三郎の孫と結婚した、ということです。養子と言っても教養と経済力そして知性を併せ持った魅力的な方のようです。
 

 

  
  歩いているだけで周りの緑と小花たちに癒される場所です。
  次に向かったのは飲食処の「待春軒」。ここで原 三渓が考案したという、
  汁気のない三渓麺を・・昼食後にやって来たというのに・・いただきました。
  あんみつやお団子も注文して皆で分け合ったんですよ。


6月を過ぎたとは言え、まだ紅白のつつじが緑の中で美しく咲いていました。見どころ満載の三渓園。次回へと、見どころをいくつも残してしまいましたが、帰り道、池の船の上では先ほどの鵜が、こんどは一羽増え、つがいとなって私たちを見送ってくれました。その昔・・20代前半の頃、原 三渓の子孫が女将となり営んでいる「隣花苑」という所に何回か行ったことがあります。とてもいい雰囲気(お値段もそれなり)でしたので次回はそこでの昼食を第一の目的に、又訪れたいと思います。


写真をクリックすると苑内で写した紫陽花の花が現れます。他の写真もクリックして見て下さいね。
poppyさん、この技、やっと出来ました。サンキュ~です!