夕食後、突然パパが ハーブ・アルパーツ・ティファナブラスの「蜜の味」をかけ始めました。おっ、久しぶり。でもどうしちゃったの、パパ?
パパパッ、パパパッ、パパパ~~ッパパ~ァ♪とつい口ずさんでしまいます。こっちの気分が乗ったところで、なぜか今度はアンドレア・ボチェッリのCDにすり替え、「トゥーランドット」をさらに大きな音でかけ始めたのです。
Nessun dorma! 何人も眠ってはならぬ、
Nessun dorma! 何人も眠ってはならぬか!
Tu pur, o Princepessa やはりあなた自身も、姫よ!
nella tua fredda stanza あなたの冷たい部屋で
guardi le sstelle・・・・ 星をご覧であろう・・・・
ボチェッリは、彼のお気に入りで、よくかけているので私も曲名も知らずにハモったり(唸ったり?)していますが、私たちの交わしている会話によって、彼はそれに合うBGMを探してはかける、というか、聴かせるのがお好きなよう。
「トゥーランドット」は女子フィギュアスケートの金メダリスト、荒川静香選手の演技で一躍その歌劇のストーリーを日本全国に知らしめましたが、私にとって、「トゥーランドット」といえば、アークヒルズにあるチャイニーズレストラン。世代の違う若~い従弟のウェディングパーティーがそこで行われたので、忘れはしません。アークヒルズの駐車場から一階に入ると広々した吹き抜けの場所にスターバックスがあります。そこからコーヒーの香りが満ち溢れて、とても好感の持てる場所だな、というのがファースト インプレッション。
トリノ冬季五輪も、やっと日本が金メダルを一つ獲得して、その興奮冷め遣らぬ中で幕を閉じました。メダルなど、とっても取らなくてもどっちでもいいや、と思っていたのですが、しなやかで華麗な演技と喜びいっぱいの受賞者の表情を見ているうちに、よかったなぁ~!と熱い気持ちになりました。「イナバウアー」すごーくかっこいい。
メダルに関係ない選手たち、例えばフォンターナ選手なんか実に楽しそうで、そういう心の余裕って、見ていて気持ちがいい。“オリンピック” はこうでなくちゃね。
今回の冬季五輪はニュース程度でしか見ていなかったので全体の様子はイマイチわかりません。
ただ、私が中二の時に初めて英語で文通を始めた相手が、トリノに住んでいたイタリア人のLUCIANA(ルチャーナ)でしたので、今回のトリノ冬季五輪は気持ちの上ではチョッと特別でした。
彼女は結婚後ミラノに移りましたが、文通は私がブラジルに行っていた間も続き、やっとこさの拙い英文で手紙を送ると、便箋の裏表にびっしりと、何枚も書いてよこしたものです。お互い結婚して、子育てをして、話題が込み入ってきて、私の英語力では書きたいことが書けなくなった頃から(私のせいで)クリスマスカードの交換だけになって今日に至っています。
LUCIANAはミラノの高校で英語の先生をしているから、太刀打ちできないのは仕方ないとしても、勉強をしないと進歩ってしないものですね。
この五輪がきっかけで、いつもカードに「あなたからの手紙、いつになったら届くことやら。待ちくたびれたわ」と書いてくる彼女と、再度文通できるようになるかしら?
いや、だめだ~!
さてと、次回は4年後のバンクーバー大会。
私はいったいいくつになるやら、トホホ・・・