先週の新聞で、元米軍従軍カメラマン、ジョー・オダネルさんが来日している事を知る。
長崎原爆投下後に自らが撮影した膨大な写真のなかの一枚、「焼き場に立つ少年」。
この少年の行方を今も探し続けている姿に心を打たれた、名古屋市にある
南山高校男子部の生徒が、この24,25日の同校の文化祭にオダネルさんを招待し、
写真展を開いたという。「日本人でさえ原爆の記憶は風化しつつあるのに、
米国人でこんな人がいるとは。歴史の生き証人の話を是非聞きたい」と、16才の高校生。
そして、「写真展を開きたいという生徒たちの姿を見たい」一心で、83歳の元カメラマンは
医師の許可を得て来日を決めたそうだ。
戦後60年。かつての〈戦争を知らない子供たち〉が60代を迎えている時である。
今やっと、というより、もう今しかない・・からだと思うが、今年は戦争体験談を数多く目にした。
戦争がどんなに悲惨なものであるのか、親から直接聞くことが出来た私たちの世代。でも、
《ゲームだネットだケータイだ・・》の若い世代にも、絶対に“真摯な気持ち”は伝わるんだ。
そう思うと、心がほんわか、灯火に照らされたようにあたたかくなりました。
・・・少年、見つかったかな・・・